秋の上流域 2
続きだよ前編はこちら
家の上を台風が通過した。
雨脚が強まるのを感じながら、ハンドメイドでルアーをこさえた。
この秋、あえて自分では実績の薄い河川ばかりに足を運んでいる。
そこで自然と対峙することが、スズキ釣りへの愛情を深めているのは間違いない。
自分なりの答えを探しているので、当然苦戦はしているわけだけど。
でも良いのである。
その上で釣りたいのだ。
もちろん「釣る為のプロセスを踏むこと」も一緒に楽しんでいる。
この増水、たぶんボトム攻略がキーなんじゃないかなと。
川の中流ゆえにシャロー率が高くどうしても表層系のルアーが使いやすいのは仕方がない。
だけど、この増水になると、目の前に来た物にしか反応しない、シビアな魚が結構いるんじゃないかと思った。

アイディアを形へするもの、また楽しい作業の一つ。
(ちなみに今回は失敗。浮力が強すぎてボトムタッチ感が弱い)
ただ、ルアーを作りながらも、別のアプローチも捨てきれない。
その中でも特に落ち鮎も含めたシャロー攻略があるのだが、今年はハルシオンシステムからペニーサック99のMOKKAがリリースされたので、それで補うつもりでいる。

やっと出たか・・・と何人に言われたかw
(この時の取材釣行は、そのうち雑誌で)
台風通過後、さぁこの大潮はどこへ・・・と当然釣り人なので考える。
しかし、今回の台風21号がもたらした雨は、関東平野部の河川へ深刻な影響を与えていった。

3日立っても引き切らない水位。
そして強烈な濁りの為、キャストポジションへ近寄ることもできない。
そしてまた雨が降った。
ただ今回の雨は、シトシトの雨。
その雨を眺めて思う。
湾に注ぐ流域面積が広い川がしばらくダメなら、外洋へ注ぐ小規模河川はどうだ?
昼にタケさんへ電話すると、「そろそろ来ると思っていた」と。
仕事を片付けて埼玉を18時に出る。
平日雨のR254と首都高は渋滞が激しいけど、あれこれと道を選びながらも21時前に現地着。
15分後にタケさんと合流。
よし。
ここから下げの3時間が勝負。
水色と潮位、そして川の魚の移動のロジックを考慮し、ここ数回入っている場所ではなくもう少し上流へ入った。
下げの力も加わってか、流れは良い感じに出ている。
そして、濁りも取れかけの様だった。
足元の崖を照らすと、60cmぐらいのスズキがフラりと泳ぎ去っていく。
数十センチも潜れば、濁りにすっかりなじんで消えてしまった。
チャンスか?
それとも厳しいのか。
2人とも初場所なので、なんせ勝手がわからない位置にいる。
このエリア特有の岩盤にウェーディングしているのだが、濁りで見えない一歩先はいきなりズドンがパターン。
ただ、そういうのが沖のもあって、そこにスズキが付くことがある。
そこをイメージして通せるか・・・なのだけど・・・
余り前に出れない為、オーバーハングが邪魔をしてフルキャストも出来ずにストレスはたまる。
それでも、それぞれに思い思いのルアーを投げた。
1時間ほどたったころ、少し諦めの色が出て場所移動が頭の中をよぎる。
じゃぁその前に、一回きっちりとボトムを探ろうかと思い、ルアーをプラムのシャローへ変えた。
早い流れだけどボトムは得体のしれないストラクチャーだらけなので、やはりこういう時のボトムたちは繊細さが欲しいので、軽めのシャローが良い。
そして、そういう攻略がドンズバにはまる楽しさと、なんども足を運んでやっと巡り合えた1匹への嬉しさが一度に味わえるのが、こういう釣りの楽しみ方を勧めている理由なのだ。
太く、美しい川の魚。

「この魚が釣れて、一番ホッとしたのは俺だよw」とタケさんが言った。
そういう思いが、本当にありがたいものだという事を、忘れちゃならない。
いつもありがとう。
その後も少し投げて、細かくポジションを変えながら様子を見たが、サラリーマンエキスプレスはタイムアップ。
房総、埼玉からワンナイトアタックで来る距離ではないのは判っているが、フィールドへ立ちたい欲が勝った。
釣果を求めての動きではあるが、一番大事にしたいところはそこじゃない。
改めて、そういうのを感じた魚だったかなと。
さて、11月という事で秋のハイシーズンに突入。
皆様も良い釣りを♪
■タックルデータ
ロッド Tulala ハーモニクス89
リール ダイワ 3000番
ライン PE1号 リーダー25lb
ルアー ニコデザイン プラム
ウェアー アングラーズデザイン
フィッシュグリップ スタジオオーシャンマーク