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▼ 秋の上流域 1
- ジャンル:釣行記
今年の秋、何度か訪れている川がある。
房総にあるその川は、特別規模が大きいわけでもない。
水深も浅いところが多く、<wbr />これと言って噂を聞くようなこともない。
ただ、ヒラスズキの磯へ行く途中に何度か橋で渡り、<wbr />地元である友人タケさんに、「あの川、<wbr />途中に堰ってあるの?」と聞いたところ、「<wbr />あるけどもう少し上流だね」と、教えてもらっていた。
まぁ、釣り人特有の、ちょっと気になるなぁ・・・の類。
渓谷に掛かる橋からのぞくと、<wbr />いつも濁りを貯えて流れるその川は、明らかに「<wbr />人が入れる場所が少なそう」という魅力があった。
しかも大きく蛇行を繰り返すのだ。
スズキが昇らない理由はない。
ただ、河川環境がシーバス釣りに適しているかは判らなかった。
そういう想いで月日は流れ・・・
去年の春のヒラスズキシーズンが終わりを迎えるころ、<wbr />タケさんとこの後の釣り物の話をした。
毎年の事だけど、<wbr />GWを過ぎるとタケさんはトラウトの人に戻るし、<wbr />私は川のスズキ釣りや青物へ移行していく。
その時にふと、あの川を思い出したので話を切り出した。
「ねぇタケさん、こんどあの川に行ってみたいんだけど」
彼は地元なので、その川のアクセスをもちろん知っている。
ただ、<wbr />川のスズキはあまり興味が無かったのが本当のところだと思う。
でも、私や共通の友人を通して、「スズキを一年追うならば、<wbr />このシーズンの川の面白さは外せない」<wbr />と言うのは散々に聞かされている。
「川ねぇ・・・たしかにあの川、スズキは昇るらしいんだけど、<wbr />何処が良いかは判んねぇのよ。おれ、やってないし。」
良いの良いの。
そんなのは良いの。
ただ、可能性があるってだけで。
川は雰囲気第一w
うっそうとした茂みに囲まれ、いつも白濁しているその流れ。
渓谷状なのもあり、<wbr />降りてしまえば他のアングラーとは間違いなく遮断されたフィール<wbr />ドがある。
そういう場所で、魚と対峙したい。
ただそれだけ。
そしてその数日後の深夜には、その橋のたもとへ2人で立っていた。
巨大なエイに阻まれウェーディングこそはできなかったが、<wbr />たった一つの橋でこんなにも可能性のある川面を見るのは、<wbr />東北の遠征以来だった。
まだまだ懐が深いと感じ、あとは地元のタケさんに託す(笑)
なんせ、埼玉からはかなり遠いので。。。
1年半。
その後も、<wbr />タケさんもちょこちょこと見に行っていたみたいだった。
そして今年の秋の入り口で、<wbr />攻略の糸口を見つけたと話してくれた。
「ほぼほぼ硬い」というパターンもあるらしく、<wbr />一緒に入ろうよと誘ってくれたので、<wbr />初めてヒラの道具を積まずに房総へ向かった。
ただ、堰までの流域が意外と短い、しかも外洋に面した川である。。。
個人的にこの手の川は、<wbr />魚が一回の潮で海と出入りする個体が多く良い日が続かない傾向がある。(河川内のストックが少ない為に、アッという間に居なくなる)
今が良いから来なよ!(ぼこぼこだったらしい)と言われ、<wbr />4日後に入った。
サラリーマンには仕方がない宿命だ。
そしてなんとなくわかっていた。
4日は致命傷。
誰も入らねぇなこれ・・・という場所でウェーディングをした。
そして、1匹のスズキがもんどり打ち、<wbr />ペニーサックが吹き飛ばされて、一晩が終わった。
まぁ、川はそんなものだと思う。
とにかく移っていくのが早い。
次の潮で2回目の挑戦。
このタイミングでどうだ!と思い、連絡して一緒に入った。
前日からしっとりと雨が続くなか、<wbr />ラビットのドシャローでバイトが出たが弾かれて終了。
まぁ、悔しいは悔しいのだが・・・
でも、真っ暗闇の渓谷でオーバーハングの下にウェーディングし、<wbr />白濁した水の流れと大きなカーブでできる水のヨレを見ていると、<wbr />必ずいつかチャンスは来るなと思う。
あとはタイミング。
先日北関東の河川でシンヤさんとも話したけど、そのシーズンの川を理解するには、何よりも通いこまなくちゃ判らないよね・・・と。
だけど、私の住む近くに、秋を追えるような河川は無い。
(あるけど荒川なんで、人多すぎてちょっと興味が薄い)
仕事や生活のサイクルに、釣りのタイミングを合わせるのは難しいのだが、それでもひと秋に一回ぐらいはあるのだ。
そこを見落とさないで、どう攻めていくか。
そして、過去の経験をどう活かし、結果に結び付けていくかが試される。
つづく
房総にあるその川は、特別規模が大きいわけでもない。
水深も浅いところが多く、<wbr />これと言って噂を聞くようなこともない。
ただ、ヒラスズキの磯へ行く途中に何度か橋で渡り、<wbr />地元である友人タケさんに、「あの川、<wbr />途中に堰ってあるの?」と聞いたところ、「<wbr />あるけどもう少し上流だね」と、教えてもらっていた。
まぁ、釣り人特有の、ちょっと気になるなぁ・・・の類。
渓谷に掛かる橋からのぞくと、<wbr />いつも濁りを貯えて流れるその川は、明らかに「<wbr />人が入れる場所が少なそう」という魅力があった。
しかも大きく蛇行を繰り返すのだ。
スズキが昇らない理由はない。
ただ、河川環境がシーバス釣りに適しているかは判らなかった。
そういう想いで月日は流れ・・・
去年の春のヒラスズキシーズンが終わりを迎えるころ、<wbr />タケさんとこの後の釣り物の話をした。
毎年の事だけど、<wbr />GWを過ぎるとタケさんはトラウトの人に戻るし、<wbr />私は川のスズキ釣りや青物へ移行していく。
その時にふと、あの川を思い出したので話を切り出した。
「ねぇタケさん、こんどあの川に行ってみたいんだけど」
彼は地元なので、その川のアクセスをもちろん知っている。
ただ、<wbr />川のスズキはあまり興味が無かったのが本当のところだと思う。
でも、私や共通の友人を通して、「スズキを一年追うならば、<wbr />このシーズンの川の面白さは外せない」<wbr />と言うのは散々に聞かされている。
「川ねぇ・・・たしかにあの川、スズキは昇るらしいんだけど、<wbr />何処が良いかは判んねぇのよ。おれ、やってないし。」
良いの良いの。
そんなのは良いの。
ただ、可能性があるってだけで。
川は雰囲気第一w
うっそうとした茂みに囲まれ、いつも白濁しているその流れ。
渓谷状なのもあり、<wbr />降りてしまえば他のアングラーとは間違いなく遮断されたフィール<wbr />ドがある。
そういう場所で、魚と対峙したい。
ただそれだけ。
そしてその数日後の深夜には、その橋のたもとへ2人で立っていた。
巨大なエイに阻まれウェーディングこそはできなかったが、<wbr />たった一つの橋でこんなにも可能性のある川面を見るのは、<wbr />東北の遠征以来だった。
まだまだ懐が深いと感じ、あとは地元のタケさんに託す(笑)
なんせ、埼玉からはかなり遠いので。。。
1年半。
その後も、<wbr />タケさんもちょこちょこと見に行っていたみたいだった。
そして今年の秋の入り口で、<wbr />攻略の糸口を見つけたと話してくれた。
「ほぼほぼ硬い」というパターンもあるらしく、<wbr />一緒に入ろうよと誘ってくれたので、<wbr />初めてヒラの道具を積まずに房総へ向かった。
ただ、堰までの流域が意外と短い、しかも外洋に面した川である。。。
個人的にこの手の川は、<wbr />魚が一回の潮で海と出入りする個体が多く良い日が続かない傾向がある。(河川内のストックが少ない為に、アッという間に居なくなる)
今が良いから来なよ!(ぼこぼこだったらしい)と言われ、<wbr />4日後に入った。
サラリーマンには仕方がない宿命だ。
そしてなんとなくわかっていた。
4日は致命傷。
誰も入らねぇなこれ・・・という場所でウェーディングをした。
そして、1匹のスズキがもんどり打ち、<wbr />ペニーサックが吹き飛ばされて、一晩が終わった。
まぁ、川はそんなものだと思う。
とにかく移っていくのが早い。
次の潮で2回目の挑戦。
このタイミングでどうだ!と思い、連絡して一緒に入った。
前日からしっとりと雨が続くなか、<wbr />ラビットのドシャローでバイトが出たが弾かれて終了。
まぁ、悔しいは悔しいのだが・・・
でも、真っ暗闇の渓谷でオーバーハングの下にウェーディングし、<wbr />白濁した水の流れと大きなカーブでできる水のヨレを見ていると、<wbr />必ずいつかチャンスは来るなと思う。
あとはタイミング。
先日北関東の河川でシンヤさんとも話したけど、そのシーズンの川を理解するには、何よりも通いこまなくちゃ判らないよね・・・と。
だけど、私の住む近くに、秋を追えるような河川は無い。
(あるけど荒川なんで、人多すぎてちょっと興味が薄い)
仕事や生活のサイクルに、釣りのタイミングを合わせるのは難しいのだが、それでもひと秋に一回ぐらいはあるのだ。
そこを見落とさないで、どう攻めていくか。
そして、過去の経験をどう活かし、結果に結び付けていくかが試される。
つづく
- 2017年10月30日
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