ダイワとの決別

私は以前から、ことシーバス釣りにおいてはダイワのロッドは最高と言っておりました。

当然時代の流行り廃りはあるにせよ、先曲がりばかリ持て囃された時期にも全体が適切に曲がる竿を作り、それをグレード別に揃えて商品として出してくる販売戦略も然り。

LL~Hという硬さの中で、幅広く適切な長さとバランスを取り続けていたセンスが圧倒的だった。

間違い無く竿の開発者のセンスが良く、それを作り上げる技術力があったのだろう。

新しい竿を買おうと思った時、ファーストチョイスに上がるのは必ずダイワの竿だった。


しかしながら、もういいや、と。


先日、今年2回目のバチプレイに行った日。

ファーストヒットをフッキングした瞬間…



ブルジョアロッドがまた折れた。

使用していたのは、使い古したPE0.6号+リーダーナイロン14lb。

そのリーダーも、去年セットしたのをそのまま(爆)

ドラグもそれ程締め込んではおらず、普通に使っていた。

それまでも特に問題は起こって無かったし、普通に巻いてきていたのでガイド絡みも無し。

当然一度折った苦い経験から、この竿に限ってはどこにもぶつけていない。


一体何処に原因が?


以前コイツを引掛けて折った時は、断面が綺麗に割れていた。

って事は、瞬間的に急激な負荷や衝撃が掛かると、ナイフで切った様な断面になるのだろう。

しかしながら、今回は前後が裂けているので、ブランクが潰れた状況から折れたのだろう。

そこで考えられるのは2点。

1つは修理のせい。

今回折ったのは、前回折れたのを修理した物。

折れた部分には芯を入れるのだが、その芯の角に当たって内側から折れたか。

しかしながら、折れた側には10㎜位しか入って無い上に、今回折れたのは逆側のガイドに近い。

取り付けたガイドの脚の長さを考えると、今回折れたのに全く影響は無いだろう。

そもそも修理したのは1年以上前で、修理後の昨年、散々魚を釣っている。

という事は、自分の修理が直接の原因では無いと思われる。

そこで、唯一考えられるのが


バランス


前回修理した際、元のガイド位置より2cm今回折れた側に動かした。

本来ならば、その上のガイドも動かすべきだったのだろうが、面倒 曲がり方も悪くなかったのでそのままにしていた。

今回、ガイドの真ん中辺りで折れたという事は、その部分に負荷が掛かっていたという事。

って事は、本来ガイド間250㎜で曲がる太さで計算されているブランクが230㎜で曲がった為、想定外の負荷となったのか。

昨年1年はそれでも竿が耐えてくれたが、もうブランクの限界に来ていたとなれば納得がいく。

確かに、去年は多少気を遣って使っていたのだが、今回は新品側を使っていると勘違いしていた。
(なので、折れた瞬間は滅茶苦茶凹んだけど)

その上、今年のファーストバチヒットだったので、きも~ち良くハードフッキングしちゃったし(テヘッ)。


ただね


確かに設計からズレた使い方したんだから文句は言えないが、そんな繊細な製品なのかと。

元から使いが荒い上、ハードフッキングを信条とする釣りをする私。

工業製品の宿命として、製品誤差という物はどうしても生じる訳で。

その為、っつーか自分が仕事で扱っている製品は最低でも20%は余裕がある。
(例えば0.4MPaで破断する製品は、通常は0.5MPaまでもつ)

今回位置にして10%弱短くなったが、それで1.2倍以上の力が掛かるとは到底思えない。

その上、その辺りの計算方法は詳しく判らんが、本来ならば竿は全体で力を受けるはず。

って事は、ダイワの竿はその性能故、ギリギリのラインで設計されているのだろう。

つまり、私みたいな人間は…


使うなって事?


そう考えてみると、どんだけ乱暴に扱おうが、シマノの竿って折れた事無いのよね。

一度壊れた事はあったけど、それはガイドの脚が折れただけで、強いて言うなら富士の問題。

チタンの脚が折れても竿には全く問題が起こらなかったという事は、やはり竿もリールも同じ傾向にあるのか。

正直な話、曲がり・張り・重量等、ことシーバス相手だとダイワの方が絶対に合う。
(あくまで、ダイワとシマノとの比較であって、他社のロッドは含みません)

が、こういった形で露呈した以上…


もうダイワ製品は買わんわ


勿論、何時如何なる時も道具の事を考えて、丁寧に扱える人であれば諸手を挙げてお勧めします。

ホント、釣りが上手くなったと勘違いさせてくれる性能を持ってますから。

ただ、私の様な粗雑な人間には、今後ダイワ製品を勧める事は無いでしょう。


今後のロッド選考の一端にでもなれば幸いです。

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