静寂のブレイクと、光に照らされた「マナー」の欠落
2026.04.24 | Field Report: ehime River & Coast
「釣れた」のではない。「導き出した」のだと言える釣行だった。 昨日は曇天の雨後の濁りが残る地元の河川からスタートした。
01. 河川の分析:無数のハクと「静寂」の正体
小潮、満潮から下げ4分。 水面には無数のハク(ボラの稚魚)が蠢いている。しかし、生命感に反してシーバスの気配は皆無だ。ボイルもライズもなく、水面は不気味なほど静まり返っている。
多くのアングラーはこの状況で「今日は居ない」と判断し、移動を選択するだろう。 だが、僕の視点は違う。表層に反応がないのなら、魚は一段下の「ブレイク」にタイトに付いているはずだ。
選んだルアーは、POP SEA CREWの**『レクター(ナチュラルカラー)』**。 濁りの中で視認性を確保しつつ、ピンポイントでブレイクを直撃させる。
02. 違和感の正体
狙い澄ましたキャストがブレイクの肩を捉えた直後、ロッドに重みが乗る。 一瞬「根掛かりか?」と錯覚するような、生命感のない重厚な違和感。しかし、直後にそれは狂暴なまでのエラ洗いに変わった。
デイゲーム特有の強烈な引きをいなし、キャッチしたのは銀鱗の美しいシーバス。 「居ない」のではなく「潜んでいた」個体を、分析によって引きずり出した瞬間だった。

03. 海への転進と「クミホン」の可能性
下げ5分、舞台を海へと移す。 どこも先行者で埋まっていたが、ようやく見つけた無人の岸壁。 ここでも丁寧な釣りを心がける。岸壁際、そして僅かな明暗の境を**『BlueBlue クミホン(クリアカラー)』**でタイトに通していく。
ボトム付近でコンッという明確なコンタクト。 上がってきたのは良型のカサゴだった。クリアカラーがデイ〜夕まずめの海の状況に完璧にマッチした結果だ。シーバス狙いの外道とはいえ、狙い通りのラインで魚を引き出す楽しさは変わらない。

04. 釣り場に落ちた「影」:マナーとは何か
釣行の終盤、残念な出来事が起きた。 狭い釣り場に若いアングラーたちが車4台で乱入してきたのだ。 挨拶もなく、至近距離に投光器を向け、大声で周囲を占領するように釣り始める。
一度は海を捨てた8年前。あの時、僕を絶望させた光景がそこにあった…。
「釣りの楽しさ」は、他者の静寂を奪う権利ではない。 僕が掲げる「模範的であること」の重要性を、改めて痛感した。
彼らにとっては「楽しい夜」かもしれないが、そこにあるのはフィールドと先行者へのリスペクトの欠如だ。
相変わらずの地元マナーの現状に、胸が締め付けられる思いがした。
05. 今日の釣り
魚を獲る技術は、日々上達している。 しかし、高みを目指す者として、技術と同じ、あるいはそれ以上に「品格」を磨かねばならないと誓った1日だった。
SEABASS ANALYTICS ―― 分析は、魚を釣るためだけのものではない。 釣り場の未来をどう守るか、その答えもまた、現場にある。
昨晩4/24 使用タックル
ロット:モアザンブランジーノ97ML
リール:イグジスト3000HG
ライン:ラパラ ラピノヴァX1.0号+フロロリーダー5号
フック:fimoフック
ライフジャケット:ダイワHGウエストポーチ
ウェア:普段着
ライト:ゼクサス
タモ:ダイワ
釣果:58センチ・カサゴ26cm
場所:川・海