夢叶う
幼い頃からテレビで怪魚ハンターの番組を眺めていた私にとって、アカメは人一倍特別な魚
進学に際して高知に引っ越してから、ライフワークのシーバス釣りと並行する形でアカメ探しもおこなっていた
テトラ際についている魚をサイトで狙うも食わない
明らかにボイルが聴こえるのに食わない
食ってもアワせる前にジャンプされ、巨大を翻してバレる
やはり日本三大怪魚の一角、そう簡単にはいかない
色々考え周り、走り回った末、自らに賭けともいえる縛りを課すことにした。
ルアーはブルーオーシャンシリーズの115のみ

ポイントはバイト先から原付で1分の河川、しかも1歩も動かないことにした。
小粒ルアーのランガンスタイルがメインの私にとって、この縛りはキツいどころの話ではなかった
が、ルアーの投げ方、ラインメンディングの所作、、流し方、食わせ方、、、
釣れない時間も、釣りの基本にして核心ともいえる部分のレベルアップにも繋がった。
そうしてルアーの泳ぎが「美味しそう」になってきたのは、だいたい2週間後くらい。
釣れる流れ、魚の位置というのも少しずつわかってきた
そうすると、魚からの反応も増えてきた。
苦戦しているアングラーはこんなふうな縛りを試すとよいかもしれない
アカメだけでなく、全ての釣りのレベル、クオリティが格段に上がるはずだ
ここらへんは少しシークレットな部分も多いので、文章にはしない。
気になる方はインスタグラムのDMまでどうぞ。
さて、いよいよ私の夢が叶った話をしよう。
バイト終わりのクタクタな体、心をなんとか動かして釣り場へ向かう。
この釣りに限らない話ではあるが、大物が釣りたい、釣りが上手くなりたい、というのなら、一番大切なのは釣り場に立つこと、立ち続けることである。
いつもの立ち位置に立つ。
流れはいい具合。想定しているベイトが見当たらないため、多くのアングラーは釣れないと言うだろうが、経験上そんなことはない。
いい流れには自然と魚がつくものだ。
選択するのはBKLM115
理想のトレースコースは、言語化が難しいが、この日の流れだと、自分からだいたい20度上流の位置に着水、20度下流の位置でターンするくらい。
俗に言う「ライン先行コントロール型」というドリフト技術であるが、私はこれをドリフトだとは思っていない。
ここでは深掘りしないが、ルアーにはそれぞれおいしい動きをする速度域、トルク域があり、それに従ってリーリングすると自然とこの動きになるのだ。
「頭文字D」でS2000を操るゴッドアーム、城島俊也の「ゼロカウンタードリフト」(ドリフトでもグリップでもない走行法)に近しいものがあると思う。
要は物理法則に従って無駄のない所作を行えば、おのずと最適解というのが導き出されるのだろう
話を戻すと、このトレース、アクションを行ううえで大切なのはルアーの泳ぎを把握、イメージすること。
たしか、メガバスのカゲロウさんが久保田124の使い方でも話していたと思う
ティップの感触、リーリングの感触に神経を研ぎ澄ませれば、ルアーの泳ぎの質は格段に上がるし、そちらに集中することで多少殺気を消すことにもつながる。
釣り場に立って1投目は流れの確認作業。
強めのトルクで巻いて、流れを把握、トレースコースを決定する。
水中の状況が把握できたら、あとは最適なトレースコースを最高のアクションでなるべく長く引くことを心がける。
ルアーを変える必要もない。ただ、投げる。
釣れるまで、投げ続ける。
だが、決着は意外すぎるほど早かった。
釣り開始3投目、ターンの瞬間に奴はルアーをひったくった。
即座にアワセを入れ、エラ洗いに備えてテンションを稼ぐ。
この飛び方、奴だ
と理解したのも束の間、ゆっくりとこちらへ向かって泳いでくる
ここからのエラ洗いでのバラシが多いので、竿を曲げることを意識してファイト
数回のエラ洗いを除けばすんなり寄ってきた魚体をずりあげたようとしたところから大暴れ!
スズキなら持続的には走れない強さのキツめのドラグが30m以上高速で引き出される
干潮時に確認した杭に絡まれるのだけはマズイ!
魚の残り体力とサイズ的にパワーで押さえ込めると判断、竿を曲げながら、力ずくでねじ伏せる。
エラ洗いはシーバスのそれとは違って全身を飛び出してのジャンプ。
しかも動きが予測不能。慎重に、その距離を詰める
道糸が10mを切ったところでリールを巻くのは止め、自分が下がってずりあげる
魚体の半分が陸地に上がったら全力ダッシュ!
からのハンドランディング、が噛む力、首を振る力が強すぎたため、間を置いてフィッシュグリップに切り替える
分厚い唇を、掴んだ!!

人生初アカメ。
徳島から数えて3年、苦労の時間は私を大きく成長させてくれた


中学生サイズではあるが、重さは想像以上。
8,9キロ程度で、岸から釣ったことのある魚ではトビエイと同等くらい。
こんなのがいるのか。
いやこんなのどころではない。この3倍以上の体重のある魚がこの河には泳いでいるのだ。
感動と恐ろしさで腕が震えてフックが外せない。
写真もろくに撮れず、親友とのビデオ通話も自分が何を喋っているのかわからなかった
生まれて初めて、自分が生きていると感じた。
大袈裟かもしれないが、それくらいの感動だった。
撮影と計測を終えてリリース。
これ以上の大きさになると、一人でのリリースは困難を極める。
経験者の連絡先の把握はもちろん、魚を生かすためのブルーシートやストリンガーは、ホームセンターで手に入るので必ず携帯しておきたい。
帰宅後、メジャーを戦場中に鱗を発見した。

ルアーと併せて家宝にしようと思う。
とにかく、素晴らしい魚だった。
が、これはまだスタートライン。
次なる目標はメーターオーバー、さらにその先もあるというのだから、この魚の魅力魔力は底しれない
私はまだこの世界に入門したばかりではあるが、県外から初めて釣りにやってくる方には多少のアドバイスができるようになった。
インスタグラムを公開しているのでのDMやコメントでサポートしたい
あとがき
ここまで読んでくれた皆様、本当にありがとうございます。
いち大学生のアカメとの出会いのドラマ、いかがでしたでしょうか
水辺環境を専攻する身として、この魚について積極的に発信することは若干タブーであり、これ以上の詳細をブログに掲載に掲載することは控えさせていただきます。
質問等ございましたら個別DMまでよろしくお願いします。
答えられる範囲で(かなり具体的な内容も多分喋っちゃいますが笑)お返事させていただきます
よく言われるのがポイント問題。
SNSでアカメ関連の内容が投稿されると、そのポイントは翌日から人だらけ、というのはよくある話です。
しかし、一尾を手にした今、あえて言うなら、
「どこでも釣れる」
ということです。
もちろん本当にどこでも、というわけではありませんが、それなりの知識と経験がある釣り人なら、人気ポイントでなくたってこの魚には出会えます。
そもそも一尾釣れた場所に次の日行けば釣れるなんてことはなく、釣れやすいか、釣り上げられるかは腕次第です。
高知にこの魚を釣りに来る方に、私からは釣り人として、研究者として、高知県に住む者として、この魚とそれを取り巻く環境を、自然のままにしながら「遊ばせて」もらうことをお願いしたいです。
ゴミを捨てないことはもちろんですが、「ごみを一つ持ち帰る」ことで地球は少しずつ綺麗になっていきます。
この魚を狙うためのライセンスだと思ってください。
自動車の駐車や進入が禁止になっている河川敷も多くあります。
騒音防止の観点からも、市内のランガンや小移動には自転車がおすすめです。
見える魚の数も違ってきますのでお試しください。
夢の魚のドラマを堅苦しい話で締め括るのは心が痛みますが、どうぞよろしくお願いします。
このブログを開いて下さり、本当にありがとうございました!