月下美人 下弦 人気はなくとも水面直下の唯一無二
表のエースを補完する
裏のエース
その名は『月下美人 下弦55F』

天下のダイワ、月下美人ブランドではあるものの、
残念ながら人気がない…正直ドン引きレベルの不人気ルアー
シンキングの上弦
フローティングの下弦
ブランドイメージの月の名を冠した兄弟ルアーのはずなのに…

こいつらは共にAmazon、Yahooショッピング、ナチュラムでのユーザーレビューが0件
さらには星すら付いていない不名誉な状態を継続中(2026年5月10日時点)
しかしながら人気がない=釣れないではなく、
ましてやユーザーレビューや星の数なんて、
メバルにとっては関係ない話。
そんな上弦のアクションは商品説明曰く、
水面直下5cmの微ロールアクション!とのこと。
実際使っていても普通のリップ付きミノーのように、はっきりとルアーが動いている感じはないですが、
襟巻きリップのおかげかI字系とは違い明確な水押し感があります。
潜航レンジは水面から5cm程まで、
私の大好きな水面直下、いわゆる
『一枚水を噛んだゾーン』を通し易く、
レンジ的な守備範囲はジジル70とほぼ同じ。
ジジルが表のエースなら、
下弦は裏のエースとして一枚水を噛んだゾーンを水押し感の違いで補完し合う、
まさに表裏一体の存在です。
なんなら私の中では上弦✕下弦よりも、
ジジル✕下弦の方が兄弟だと思っている。

シマノ✕ダイワ
禁断の兄弟かも知れませんが
一応、ジジル70が2017年生まれで下弦が2024年生まれなので、
兄ジジル✕弟下弦ということにしておきます。
そんな弟、下弦の使い方としては、
基本的にジジルと下弦をローテーションすることが多く、
どちらを先発にするかは夜光虫の光り具合を基準に判断しています。
ギラギラなら水を押しにくい(夜光虫を光らせにくい)ジジルを先発に、
夜光虫が無い時や薄い光り具合の時は水押し感のある、下弦を先発にと行った感じです。
メバルの反応やスレの進行に応じて、
兄弟のローテーションを行い、そこにカラーのローテーションが加わります。
大まかにはクリアーと膨張色(パールや半透明)のローテーションを中心に、強シルエット(黒、赤系で光を通さないタイプ)をアクセントに加えるといった感じです。
カラーの話を掘り下げるとキリがないので、
この辺で置いておきます。

閑話でしかない不人気話と兄弟話を膨らませ過ぎましたが、
ここからが本題の
『水面直下の唯一無二』のお話。
ところでルアーの操り方のひとつ、風にラインを乗せルアーをU字に泳がせてゆくウィンドドリフトというテクニックがあります。
キャスト方向に対して横風を受ける状況でルアーの着水後、あえてラインスラックを完全には取らずに風にラインを当てて風の力でラインを引っ張りルアーをドリフトさせていくのですが、
その際にジジルや軽めのペンシル(F、S共に)ではU字の頂点に向かう段階でルアーが水面を滑ってしまいコントロールし辛いです。
重いシンペンではレンジが入り過ぎたり、根掛かりの危険性があります。
ミノーではU字の頂点に向かうときは安定するのですが、頂点から水を受ける段階でバタついたり、深く潜って水面直下のレンジを外してしまいます。
ですが、不人気の弟『下弦』様は
水を受け過ぎず、流し過ぎない襟巻きリップが
ウィンドドリフトの際にその性能を発揮します。
U字の頂点に向かう段階ではリップに絡んだ水で適度にブレーキが掛かり、水面を滑ることなく安定して一枚水を噛んだゾーンを流れていきます。
U字の頂点からは少し抵抗が増すくらいで、バタつくことはなく水面直下からレンジを外さずに手元まで泳ぎ続けます。
レンジを外さないことが全てにおいて正しいとは思っていないですが、
春季のアミやバチを主とした浮遊ベイトを求めてメバルの意識が水面に集中している時、
強風であっても水面直下のレンジを外すことなく泳ぎ続ける下弦の性能は、
バイトゾーンを非常に長く取れるという意味において、
偉大な兄や並み居る人気ルアー達いずれをもってしても圧倒的であり、並び得る存在を私は知りません。
その存在は孤高にして、
まさしく『水面直下の唯一無二』です。

ねえ、下弦欲しくなったでしょ
あなたの購入そのひとつ、
そのひとつの積み重ねが不人気ルアー下弦を
廃番から救うのです。
ほんとよろしくお願いします。