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シーバス、数釣りのコツ


シーバス数釣りのコツについて。


ここ最近は数が出せるようになってきました。Twitterのフォロワーから数出すにはどういう考え方でアプローチしているのか知りたいと言われたので書いてみようと思います。



もちろん、いついかなる時でも釣れるわけじゃないし、たまたま時期が良いってこともあります。自分の釣りが状況に合わなかったり、ポイント・タイミングを見誤って釣れないこともあります。



要するに自分自身、まだまだ釣りのテクニック・経験という面では全然ショボイ部分も多く、学ぶべきことがたくさんあります。しかしながら、同じ釣り人としては釣れないスランプの辛さは誰よりも分かるので書く事にしました。



当然ここまでログを読んでる方は、「あの潮回りであそこであれを投げろ」とかそういう記事では無いとはお分かりだと思います。




さて、前書きが長くなりましたが本題に入ります。今回の釣行記を交えて、どういった考え方で釣りをしているのか書いてみようと思います。




Date6/5日(金)-[晴/雷雨]
   
釣行時刻:(昼)15:00〜17:00
    (夜)20:00〜21:00

場所:県内大型河川

備考:17:00前後から急な雷雨により釣り中止。また16:00付近から曇り。雨上がりは19:30付近。

近況:中流水門からの流入水により濁りあり。下流は(釣りになる範囲内で)濁度が高く、水門より上か河口域は濁り無し。実質約3時間の釣行。



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潮周りは大潮。上げピークと下げピークをピンポイントで釣りした形。エントリーしたのは中流域の濁りの無いエリア。


ポイント選定について

まず、釣りをするにあたって行くたびに「ポイントはリセット」の意識で行きます。潮回り等を考慮してポイントを選びます。全体的に水質が悪ければなるべく良い場所、流れがなければある場所、水温が高ければ低い場所。小さいベイトを食べている時は水が動かない場所が良かったりもするので、様々な条件を多角的に分析しポイント選定を行います。「基本に忠実に」が何より大事です。



限られた時間内で良い釣果を出すには「まずは1匹」を釣ります。サイズは構いません。当然、良型ほど良いですが、小さくてもかまいません。小さくても狙った結果であれば、1匹には変わりありませんし、1匹釣れるならそのポイントは「答えにいくらか近い」ことになります。そこから更に煮詰めていきます。


釣行プランは基本的に「大きく切りとって、小さく刻むように全てを進めます。持てるテクニック、ルアーなどの「リソースを片っ端から全て使い、反応が少しでもあるならそこを更にそこを深堀り」するようなやり方で「まずは1匹」魚を探します。



さくっと探って反応が無ければ直ちに移動します。自分の場合同じ箇所から10回弱打ったら立ち位置を大きく変えます。反応が無ければ移動を繰り返します。そのエリアで粘るのは本当に長くても30分程度です。




上流・中流・下流・河口に区分けし、どのエリア最も良いか考えます。この4つをそれぞれ30分ずつ釣りすれば2時間程度です。したがって、右も左もわからない場合は全部やるのもありです。その日の釣行可能時間に合わせて割り振りますが、中流水門から濁りがあるので、下流はナシ。確実に出やすいであろう、水質の安定しているエリアを狙います。



備考:水質の変化をどう捉えるかについては、諸説ありますが、濁りが入った場合ランカークラス(このあたりでは90クラス)が出やすいです。しかし数はでません。去年は濁りのある状況で2本そのクラスが出ています。数を取るかサイズを取るかですが、今回は数釣りがテーマなのでこっちでいきます。



中流以外となると、まずカタイ場所は河口。シーズン中であればほぼ確実に魚が居るエリアです。ただし先行者、プレッシャーの高さ、車からポイントまでの距離などを考慮し可否を決めます。この日は金曜日で晴れなので先行者の数と夕まずめから来るであろう人数を考慮し、河口は無し。中流から上流にかけてのエリアを選定しました。





ポイントに着いてルアーを投げるとき


まず、ルアーを投げる前に水の様子を伺います。出来ればそのまま5分くらい手前の浅瀬や水面全体を観察し、変化や生命感が無いか探します。



この日は雨が降り出す前までカンカン照りに加えわりと手前にハクの群れがたむろしているのが見えました。そして時折何かに追われているように飛び上がったり、水面をモワッともじるような様子がありました。生命感から言って答えに近いポイントであるのは確かです。ここで一つ課題ができます。水面をライズしたりボイルしているのはシーバスであるか、否かです。



そしてルアーを選定。これが一番悩むところ。この様な状況では「デイだからバイブ」は論外。水面もじりがシーバスのボイルである可能性があるのにいきなりバイブはNG。




これは持論的な部分もあるのですが、ルアーにはその種類に応じてシーバスのAP(Action Point)を削るパラメータがあると思います。APというのはRPGゲームでプレイヤーがその限られた行動力を選択肢に割り振ることができる、という一定のルールにおける行動力のことです。falloutなんかでもありますよね、あれです。



シーバスに一定のAP値があり、それが釣り人や環境によるプレッシャーがかかるとドンドン削れていき、やがて一定以下になると「口を使う」という選択肢に割り振るAPが無くなり、完全にスレ切って口を使わなくなります。



つまりこのAP値をなるべく削らないようなアクションのルアーを使えば、群れ全体の活性を下げる事なく魚を釣り続けることができます。バイブレーションプラグ…特に鉄板バイブはこのAPを大幅に削るルアーであるので、この状況下では使用に慎重であるべきです。逆説的に言えばスレさせるルアーはアピール力がある、とも言えます。




言い換えると、例えばトランプで大富豪をしているとします。「誰かが明らかに革命を起こす」という状況下で3〜4などの「革命後に強い札」を「普段弱いから」と言って捨て札にするプレイヤーは居ないでしょう。



それと同じことでミノーやシンキングペンシルで釣れるかもしれない状況でバイブをいきなり打つっていうのは悪手だと言えます。上手く釣れば10匹釣れたポイントをバイブを打ったせいで1バイトのみ…なんてことになりかねません。つまりこの場合ルアーには投入すべき順序があり、それらで食わない場合にバイブを投入するというのが最も適切なセレクトだと言えます。



このシーバスのAPを削らずに釣るにはどのようなルアーセレクトをするべきか…これは未だに煮えきらない部分もあるのですが、重要なのは「食いに来させる」ことです。魚にぶつけに行くような釣り方をするとかえって裏目に出ることが多いです。




このような状況でよく使うのはロケットベイト95Light。風に強く飛距離があり、表層をスローに引けるという理由があるだけで、フラットフラッター、B太やドリペン90の連続トゥイッチでも食ってきます。要は使い方次第です。「このフラッシング・ヒラ打ちに反応する」というのがわかればいちいちルアーを買う必要も無いかもしれません。手持ちで対応出来る場合もあります。



「10センチ以下で、アクションを付けられ、カラーはシルエット系もしくはクリア系かつホロ入り」でという条件であればどのルアーでも攻略できる可能性は高いです。意外な所で言えばシャルダスみたいなブレード系でもいけます。ただし棒引きですが。



これは傾向として明らかにシャローレンジの強いフラッシングもしくはシルエットに反応していると言えます。なぜなら曇が陰るとボイルは続いたまま一気に反応が悪くなるからです。そしてまた日が出ると一気に好反応…。



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ボイルしていたのはこのサイズ。60〜65くらいでした。時期にしては大きいです。沢山ベイト食って腹がパンパンの良い魚でした。



明らかにこの釣り方をして正解でした。この後時合だったのか2投に1バイトのペースの好反応。パターンにハマり1時間で10ヒット近くしました。



問題なのはここから、曇り始め、反応が一気に悪くなるが、ボイルは続く…。バイブを投入すべきか否か。ルアーチェンジでレンジとアクションのパターン変えればまだ食ってきそうだったが…。本来ならアイボーン118Fで釣る予定がこの感じだと必要だったのは98Fの方だったっぽい。



しかしまだ釣れ続くだろうしバイブは入れたく無い。とウダウダしていると一気に曇りだし、雨が降り出す。大急ぎでチャートのキックビート20gに変えて投げると数投でヒット、同サイズ。しかし続かず、そこで落雷につき一旦納竿。曇った時点でバイブに切り替えていればもっと釣れたと思います。完全にやらかしました。一時的な成功体験に胡座をかくとこういうことになるようです。切り替える判断力も釣る力です(笑)




夕飯を食いにいき、雷雨が止んでから1時間のリベンジマッチ。ナイトゲームで初めて入るポイントや魚が出るか怪しいポイントはもし可能ならば明るいうちに何かしらの反応が得られるとかなり高確率で釣れます。


同じポイントに入り、ブルースコードⅡ110でサーチ。



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やっぱまだいました。浮いてますね、同サイズです。綺麗な魚です。

雨による水温低下のせいかかなりのショートバイトの嵐。

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次はスタッガリングスイマー125S。反応がドンドン細くなります。



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ブルスコでまた追加。雨に濡れたインナーが冷たくて限界。納竿。粘ればまだ釣れましたがもう良いでしょう(笑)



このようなプラン・考え方で普段は釣りをしています。大きく場所を割り出し、そこから細分化して煮詰め、適切な順序でルアーを通す。これだけです。これは単なる基本に忠実なオーソドックスな釣り方ですが、基本に忠実に出来るか、それを信用し続けられるかというのが一番肝心でしょう。

この釣り方が真価を発揮するのは良型が出始めたときです。90クラスが出る場合は往々にしてこういう釣り方をしている時です。周りでも90クラス釣っている人が何人かいますが、大体このアプローチで出しています。確率論的な部分もあり狙って釣るのは中々厳しい。しかし、この考え方で「少しでも確率を上げる」ことでシーズン通した長期で見て、大型に遭遇することが出来るかもしれません。そうなれば戦略勝ちと言えるでしょう。


長くなりましたが、ここまで読んで下さりありがとうございました。少しでもアドバイスとして役立てば幸いです。質問意見等あればコメント下さい。



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