初めてのキハダジギング
こんにちは
全国的に桜が咲き始めてきた3月の最終週。
最近2回目のチャレンジ(病気でリタイアしたので)で無事運転免許に合格し、就職先も決まったため久しぶりに羽を伸ばせる時期が来たということで、
去る3月29日にキハダジギングに行ってきました。
今回お世話になったのは愛媛県愛南町の安延遊漁(建鳳丸)さん。
実は船長が叔父さんなので春休み中に何か釣りたいと相談したところ今年はキハダマグロがついているとのことでそれを釣りに行くことに。
以前から夏には大型のキハダマグロが釣れていたのですが今年は20キロ前後の群れが居着いており、脂も乗って旨いそう。
私自身マグロは食べることに関して苦手意識があったのですがその話を聞き俄然楽しみになり天気予報から目を離せない日々が続きました。
仮眠所で前泊し朝5時頃に集合。
(広くてエアコンやテレビも完備されていて快適)
そのタイミングで船長さんと常連さんに挨拶。
当日は船長さんの紹介で常連さんに隣で教えていただけることになりました。
とはいっても道具の使い方や誘い方などジギングの基礎は心得ているつもりなので迷惑を掛けないように頑張ります。
その後は常連さんと客室でどんな釣りか、初めての乗り合いで気を付けることはないかなど軽く話をしてからうとうととしながら移動。
今回のポイントは周りが深く一部が浅くなっている場所。
カケアガリになっているところに潮が当たりプランクトンや小型のベイトが巻き上がることによってそこがポイントになるそう。
1時間半ほどの船の旅を終え外に出るとそこには初めての景色が。
360度の水平線に囲まれた異様な地で戦闘準備に。
船長さん「朝イチは深めで180m」
レンタルタックルを手に取り260gのぺブルスティックでとりあえず探ってみます。
うん。これならイケるな。
以前船長に近海ジギングに連れて行ってもらった時には200gで限界でしたが4年の時を経て私自身多少成長した模様。
そう思いつつシャクること数回、今回の先生である常連さんがいきなりヒット。
キハダジギングにおいては一人が掛けるとお祭り防止のため船の全員が仕掛けを上げ見守ります。
ものの数分で浮かしきったところで見えてきたのは初めて見る銀と金に光る魚影。
15キロはあるようなキハダマグロが上がってきて茫然。
マグロを釣りに来たはずなのに実際に目の前にすると衝撃を受けるというか、「マジでマグロだ」と思ってしまいました。
魚はいる、掛けたいと思う気持ちと掛けたところで取りきれるのかという不安が混在する中でジグを落とします。
すぐに何やら船長さんと常連さんが不穏な会話を。
船長さん「(濵田は)まだイケそう?」
常連さん「イケそうですけどね」
船長さん「ならジグ貸してやってや」
言われるがままに竿に付けられたのはメサイアセミロング300gの蛍光イエロー。
これが運命のジグになりました。
・・・できればもう少し軽いのをナンチャッテ
流し直し、船長の合図でジグを入れ、糸の色を数えているとフォールが止まる。
ボトム?いやまだ180mぐらいしか
なんて考える隙も無く反射的にハンドルを押し込んでいました。
同時に竿から伝わる強烈な重み。
きた、きちゃった、きてしまった。
巻こうにも巻けず格闘します。
他の人が仕掛けを上げ切ったあたりで息を荒げながらも上手く上体を使いながらポンピングし巻けるように。
途中10mほど走られましたがイメージよりは善戦したと思います。
リーダーが竿先まで来て魚影が見えて安心したのもつかの間、ここからが勝負です。
船の下をぐるぐる旋回し始めるので船の下に入ったときには竿を海面に付き刺し船底から糸をかわし出てきたときに巻く。
口で言うのは簡単ですが最後の抵抗が強烈でなかなか巻けません。
体感ではヒットから上げてくるまでと同等程度の時間はかかったと思います。
ようやく1回、2回と空気を吸わせたタイミングでタモにダイブ。
一気に緊張が緩み船長と握手を交わします。

約90センチ、14キロのキハダマグロでした。
写真で見てもわかるようにフォールでのヒットだったのでジグを飲み込んでおりエラから出てきています。
切られなくてよかった。
脳天締め、血抜き、ジグの結びなおしをしてもらっている間、極度の緊張状態からの解放とキャッチの安心により放心状態になり口の中は唾一滴ない状態でした。
血抜きの際口からイカやらジャコやらを大量に吐き出していました。
こういう”変な奴ら”を食っているときは黄色やピンク、グローなど変わった色を好むことがあるらしい。
常連さんと私が掛けたジグも黄色、他の船ではフルグローなんかも良く当たっていたそう。
少しのインターバルを挟んだ後またすぐに復帰します。
しかしダメージを負った左上半身に硬い竿と300gのジグが効いてきます。
センチョウツライヨ
普段よりヘビーなタックルに四苦八苦している間にも先生こと常連さんは一匹また一匹とかけていきます。
お昼ごろになってきて反応が少し浮いてきたあたりでぽつりぽつりと船全体でヒットするようになってきました。
どうやらベイトも”変な奴ら”から小魚に変わった模様。
このあたりからシルバー系でもアタるようになりジグも浅いレンジを狙うため軽くできるようになってきたので自分もジグをチェンジ。
しかし依然として硬い竿を曲げなければいけないため負荷がシンドイ。
腕は使い物にならないため肘を押し出すことで大きな筋肉を使いリフトの負荷を軽減し竿の曲げ込みの初動だけ腕で行うように動かし方を変えました。
しかし食わない。
何度かジグを変えるものの、周りはぽつぽつ食うものの自分には食わない。
そうしていると遠くでイルカが背中を見せ始めました。
真夏ならわかりますが3月でイルカを見たことによる驚きであたりを見渡していると鳥が一か所に集まっている様子。
直後、カツオやキハダが跳ねはじめ、うちの船を含めた計3隻が一つのナブラに一斉集合。
ナブラへ打ち込み始めると常連さんがカツオを掛け、向こうの船はキハダを掛けている様子。
ジギングでも一層浅いレンジに反応が出始め、周りのお客さんがキハダに混ざりながらも数匹カツオを掛け始めたためそれに続きたかったのですがこれも自分のジグにはアタらない。
経験の浅さを痛感しました。
日が高くなり3月らしからぬ高気温がピークを迎えた2時ごろ、ナブラも落ち着いたタイミングで反応はあるもののアタらなくなってきたころに納竿。
一匹釣れたことのうれしさと魚を掛け切れなかった経験不足による悔しさの複雑な感情のまま再びうとうとと船に揺られ帰路に。
何より周りの方はリーダーが入ってもうまく魚の引きを抑えて一気にタモ入れまで行ってしまう。
身へのダメージも極限まで少なくなるはずなので見習うべき所作です。
港に帰り船長さん、常連さん、他のお客さんとも軽くお話をしてから帰路に付き家に帰ると沖では体感しなかった疲れに襲われました。

正直今回のキハダは自分の中のマグロの概念が変わりました。
まるで最近咲き始めた桜のような綺麗なピンク。
トロにはしっかりとしたサシが見られます。
桜マグロみたいな名前にした方が売れるんじゃないの
赤身特有の臭いなんてカケラもなく上品な脂と濃厚なうま味が格別で何枚でも食べられる。
愛媛流鯛めしのたれに漬けた後アツアツのお出汁、もしくは緑茶を掛けても抜群に旨かったです。
今回私はバックボーンがあるとはいえキハダジギングは全くの初です。
そんな自分がいきなり本命をキャッチできたのは船に乗った方全員のお陰があったからだと思います。
まずはタックルを貸りてポイントに連れて行ってもらい、群れの上に正確に流してもらった船長のおかげ。
次に今回付きっきりで教えてもらい、ジグを借り、魚の処理までしてもらった常連さんのおかげ。
最後に自分が魚を掛けたときに仕掛けを上げ魚との勝負を見守ってもらった他のお客さんのおかげ。
どれか一つが欠けてしまったら今回私は坊主だったでしょう。
ご厚意はもちろんのこと当たり前だと思うようなことにも深く感謝した釣行となりました。
それでは。
カエリニKトラコスッチャッタノハヒミツ
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