こんにちは
8月、シーバス釣れましたか?
自分の通っている河川は大雨ですっかり海に抜けてしまい、その後の猛暑-水温上昇で、未だに川にお帰りいただいてません
その間、イナッコはスクスク成長しており、朝晩、平和そうに出勤と退勤を繰り返してます
…ということで、8月最後の週末も夜から朝マヅメまで漁港付近で投げ倒して、ホゲホゲ、いやトボトボと駐車場に歩いているときでした
これから沖に向かう準備に来た漁師のお爺さんが声を掛けてくれました
“釣れたかい?”
おそらくそういう趣旨でしょう
かなり地元訛りがきつくて正確には聞き取れません
「全然ダメです、8月になって全くダメ」
私がそう答えると
“そうだろう、水温が高すぎるんだ”
とこれまた聞き取れませんがそういうニュアンスの言葉をかけてくれました
ほとんど会話は成立しないものの、しばらく最近の状況などについて立ち話をしていると、
「〇〇で〇〇だど〇〇も船で沖さ〇〇か?」
とおっしゃいます
“船で沖さ”のところだけは辛うじて聞き取れたので失礼ながら標準語で
「船に乗せて沖に連れて行ってくれるということですか?」
と確認すると“そうだ”というような反応でした
ホントにいいのですか?と何度も確認して確証を得たので、これまた何度もお礼を言って、急いでウェーダーを脱いで船に乗せていただきました
お爺さん、首周りが伸びきった肌着シャツと古いスウェットズボンだけのお姿でしたし、船も船長7メートルくらいの古い和船でした
それで油断をしていたわけじゃないですけど船には最新のソルティガとワールシャウラが2セット乗っていてビックリしました
「すごい釣り道具ですね」と私が言うと、
“年寄りの道楽だ”
と言うような趣旨の言葉を返してくれました
いちいち言葉が素敵すぎる…
実釣ですが、河口から沖の牡蠣瀬周り、沖堤のテトラ周りを2時間ほど撃ちましたが、50cmくらいが1本釣れただけでした
ちなみに河口部の沖合に、こんなに水深が浅い牡蠣瀬があるということは知りませんでした
お爺さんはしきりに
“おかしいなあ、イワシはたくさんいるのに”
とか
“30年以上スズキを釣っているがこんな酷いのは初めてだ”
とか、おそらくそういう趣旨のことを何度も言っていました
でも私にとっては久しぶりのボートシーバスだったので、感動&充実の2時間でした
こうして見ず知らずの人と一緒の空間にいられるのも、そしてすぐに仲良くさせていただけたのも、釣りが「かなり好き」っていう共通項あったから
趣味とはいえ、一生懸命やってきたことが認められたような気がしました
帰り際にお爺さんが僕に
「〇〇で〇〇だけんど、縁がありゃまた一緒に〇〇すっぺ」
と声をかけてくれました
最後までお爺さんの話は2割くらいしか理解できませんでしたが、「縁があれば、」っていう言葉に謙虚な日本人らしさを感じて、自分もこういう年寄りになりたい!なろう!と心に刻みました
《令和7年真夏のエピソード》

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