桜の花が咲き始めいよいよ本格的な春となった利根川水系。
水の中も春らしくボラの幼生魚ハクや稚アユ・シラウオなど小型のベイトフィッシュが海から利根川を遡上してきています。
そこで始まるのがマイクロベイトパターン。利根川の春のシーバス攻略のシーズナルパターンです。
今回は春のマイクロベイトパターンをジナリ65、ビッグバッカーフィットバイブの2種類のアイテムによる状況別の使い分け攻略を解説します。
早朝の利根川の天気は大雨、風も強く水面は波立っている状況。
足元の護岸には波風を避ける様にマイクロベイトが集まり、時折波に揺られ沖に散らばったベイトの塊にボイルが起きている様子です。シーバスの活性は高く、捕食レンジは上を意識していると思われる状況。
まず初めに選ぶのはジナリ65。
中空ボディのバイブレーションは鉄板系よりも上のレンジを引きやすく、かつジナリの縦姿勢の泳ぎは水平泳ぎのバイブレーションよりも水の受け始めが速く、アクションの立ち上がりが速いため、着水後すぐにリトリーブを始めるとレンジを落とさず巻いて来ることができます。
カラー選択も重要で、荒天・ローライトな状況、かつ雨の濁りが入っている水色ではデイゲームでもある程度強いカラーが必須。
選択したカラーはグローチャートパール。
チャートのアピール力がありながらパールのぼんやりとした膨張色で、水の中でシルエットを出し過ぎないカラー。
沖目にキャストし、ロッドを立て気味にレンジをキープしながらリトリーブしていると「ガツッ!」と抑え込むようなバイト。
サイズはそこそこですが背中に厚みのある元気なシーバスをキャッチ。
すぐに蘇生させリリース、次の魚を同じパターンで狙います。するとすぐにシーバスからのバイトが。
リアフックが口の外側に一本だけかかっており、丁寧にランディングしキャッチ成功。
こちらは少し黒みがかった居着きの個体で、少しサイズダウン。
その後、雲も去り陽が出るとボイルもなくなり、シーバスからの反応もなくなりました。
ここでカラーをスケピンキャンディーへチェンジ。
透けるカラーでシーバスへ与える違和感を軽減しながらホログラムでハク等の小さいベイトの煌めき感を出しアピールするカラーです。
数投しているとまたしてもリトリーブする手が止まりひったくるようなバイト。
先程の2本よりも良く引き、良型を確信し一気に寄せキャッチ。
傷一つ無くヒレの綺麗な70cmの個体。
活性が高い状況では小型のシーバスが先にバイトしてしまうため、少し活性が落ちて来た状況の方が良型狙いには適しています。
カラーを落とし、アピールしすぎない事も狡猾な良型シーバスを狙う上で重要です。
続いては活性も落ち、反応が取り辛くなってからのアプローチ方法です。
少し時間が経ち、雨風も上がり水面も落ち着き太陽がしっかり出てくると一気にシーバスからの反応が無くなります。
こういった状況では、ボトム付近でステイしているかゆっくりと回遊している場合が多く、比較的下のレンジを探る必要があります。
そこで、下のレンジを探りやすい鉄板系のバイブレーション、ビッグバッカーフィットバイブ/18gへチェンジ。
中空のバイブレーションよりも高比重で、浮き上がりづらくボトム付近をサーチするのにピッタリなルアーです。
カラーは利根川で実績の高いUVキャンディーカラー。遠投性も高く、鉄板系の強い波動で広範囲を広く探ります。
フルキャストした先でボトムまで落とし、速めのリトリーブ。
時折ボトムを叩かない様にロッドをあおり、ボトムスレスレをキープしながら探っていると今日イチの重量感あるバイト。
首を振り必死に逃れようとするシーバスを一気にボトムから引き剥がしネットへ誘導。
当日最大サイズ、74cmの体高のある良型シーバスをキャッチ。 顔の大きさと背中の盛り上がりが際立つ素晴らしい個体でした。
この様に状況に応じたアクション・レンジ・カラーなどの選択をしっかり使い分ける事がデイゲームのバイブレーションゲームでは必要です。
2025年ジャッカルシーバスでは、バイブレーションのアイテムが追加予定です。
さらに細かい使い分けも駆使できるようになりますのでぜひご期待ください。