まず、ハグレ96Fで最もこだわった点はレンジが深く入りすぎないことでした。時にはシーバスが水深30センチほどのスーパーシャローにも入ってきますが、既存のシャローランナーでは底を擦ってしまい、やる気のある魚を捕らえきれないことがあります。
ハグレ96Fはそんなシチュエーションを
攻略するために開発されました。
飛距離やトゥイッチなど、アクションを加えたときの動きにもこだわり、細かいバランス調整を経てハグレ96Fが完成しました。ここでは、そのハグレ96Fの特長的な技をいくつか紹介します。
|浮遊感のあるスロー巻き
ハグレ96Fの最大の武器は、浮遊感のあるスロー巻きです。流れや少しの糸の張力で絶妙にフラつくこの動きが、シーバスのスイッチを入れてバイトに持ち込みます。
表層をキープしながらフラつきができるルアーは実は少ないです。多くの場合、少しレンジが深く入ってしまったり、動きがキビキビしすぎたり、逆にヌメヌメした感じになってしまいます。
ハグレ96Fは表層をキープしながらフラつきを演出できるため、まるで弱ったベイトフィッシュが流れに流されているかのような動きを再現します。これだけで非常に強力な武器となります。
|スピード変化巻き
次に紹介するのは、スピードの変化をつけた巻きです。どんなルアーでもできると思われがちですが、実際に釣れるかどうかは別の話です。
多くのルアーは、巻きスピードを変えた瞬間にアクションが変わるまでラグが発生します。このラグが入るルアーは、この動きでは釣れにくいと考えています。一瞬のラグが発生すると、魚が見切ってしまい、バイトしなくなる可能性が高いです。
※もちろん、アクションが消えた瞬間にバイトすることもありますが、その場合は他の動きでも釣れることが多いのが経験則です。
ハグレ96Fは、巻きスピードの上限域と下限域が広く、かつ巻きスピードを変えても瞬時にアクションが切り替わります。
スロー巻きからのちょい早巻きや、ミディアム巻きからのスロー巻きなど、スピード変化を駆使して、ぜひ試してみてください。
|トゥイッチング
最後に、トゥイッチングです。竿でアクションを入れると、ハグレ96Fは機敏に動いてくれます。シャローランナーでありながら、ミノーとしても非常に優れています。
キレのある横の動きからの停止浮上時には、何度もシーバスがルアーの下から突進してくるのを目にしました。トゥイッチやダートをさせた後の浮上は、ただ巻きに反応しない魚に強烈な反応を引き出すことがあります。
余談ですが、トゥイッチやダート後の姿勢や浮き方、沈み方が、魚が食いつくかどうかを大きく左右します。特に、ただ巻きで反応しない魚は、この動きの後の姿勢が重要です。ハグレ96Fはアクションのキレはもちろん、アクション後の姿勢にもこだわって開発されました。直近の釣行でも、ただ巻きで反応しなかった魚を2本も絞り出すことができました。
ハグレ96Fは、今週から店頭に並び始めます。ハイシーズン目前、ぜひハグレ96Fを手に取って、その完成度の高さを実感してください。シーバスも人間も、その魅力に惚れ込むこと間違いなしです!
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