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▼ ハンドメ作成4
- ジャンル:日記/一般
まぁまぁもう飽きてきたと思うけど・・・引き続き、ハンドメイドルアー作成の工程概要。
このひたすら長い工程を繰り返すのが、ハンドメイドルアーの作り方なので、実際に作っている方もたまに飽きる(笑)
でも、出口が見えない工程も、続けていく事で必ず最後の終わりが見えて来る。
「ずっと変わらない」という気持ちは、「進んだものが見えない」から起きる事だけど、そこで癇癪(かんしゃく)を起こせば、ここまでの努力が全て泡と消える。
最後まで気を抜かない事が、何事も大事。
そして、たぶん次回で完成する予定♪
その1はコチラから。
その2はコチラから。
その3はコチラから
前回はボディーのアルミを張って、ひたすらコーティングをしたところまでをやった。
コーティング終了の目途は、アルミの段差が無くなるまで。
なお、たぶんテープではなくアルミ箔ならば、11回ものドブ漬け工程は必要ないと思うかもしれないが、そう言う場合は塗装後のドブ漬け回数が増える事になる。
理由は、フックによるボディーの攻撃での穴あきを防ぐため。
小さいルアー(フックが小さい)の場合はそんなに気にならなかったけど、デカいルアーを何回か作って思ったのだが、とにかくフックの攻撃性がやばいのだ。
特にキャスト後の着水時。
これは表面だけを攻撃するのではなく、セルロース被膜の下のバルサにまで一発で到達してしまうほど。
その後にあれこれやって思ったのは、いくら表面を硬くしても下地が弱いと貫通してしまうという事。
最終的な被膜作りの回数というよりも、とにかく基礎を強くしておくことが大事。
表面を強くすると最初は良いのだけど、一発ひびが入ってからの崩壊が早い。
下地の基礎を強くすると、ちょっとした表面剥離だけでおさまる事が多い。
あと、割れにくい。(←これ、凄く大事)
本当に強度が欲しいなら、下地も仕上げも回数を増やせば、セルロースセメントは硬いので、確かに強くなる。
しかしこれは逆に言うと、重くなっていくという事実がある。
バルサの利点は、軽い事。
その最大のメリットを、外側にまとうセルロースセメントの重量で殺してしまうのはちょっとなぁ・・・という気持ちとの葛藤となる。
その為に、下地一発目をすべて瞬間接着剤でやってみたりと色々やったけど、いまだに納得のいく答えは無い。
あ、いや、答えは既に知っているんだけど、その手段はお手軽ハンドメイドではなくなってしまう事になるので。
まぁ、この記事を見てハンドメ色々とやった上で、その答えにそれぞれ個人で到達してください。
私はそれしかないだろうなぁ・・と思っている。
さて、続きを。
また砥ぐ。
セルロースからシンナーが抜ける際にできる、柚子肌を800番でしっかりと水研ぎをする。
つるんつるんの光沢のない物体に変わったら、目(アイ)を入れるための穴をポンチで掘る。
良く紹介されているのは、顔のアルミを張ってからの場合が多いけど、私はいくつかの理由があってもうこの段階で下穴を掘る。
ひとつは、顔を張った後に掘ると、修正だのなんだのでアルミ(顔)に傷をつけやすい事。
もう一つが、アルミはセルロースの剥離が起きやすいので、コーティング後にキレないポンチを使うとセルロースがパリッと剥離するから。
画像のポンチは、特別に加工して作ったもの。
通常売っているポンチは「内径の穴の寸法」で表記されていて、外側にテーパーが付いている。
これは革製品の穴あけに使われるのがその理由で、掘り込みの深さによってバルサをつぶしていく為に径が大きくなることが在る。
それが嫌で、外径ストレートで中にテーパーが付いたポンチを作った。
もしも通常売っている物でやる場合(私もサイズによっては使ってる)は、深さと外径を確認し、入れたい目の大きさにしっかりと合わせる事を忘れないように。
ポンチの時の注意点は、とにかく直角。
それも2方向からの直角。
じゃないと、目を入れた時にあっちこっちを向いてしまう。
片目を入れたら、反対も。
この時に位置がずれるのが不安な場合は、マスキングテープを張っておいて仮位置を先に下書きをするといくらかはうまくいく。
ちなみに私は、未だに巧くいったこと(左右均一)はない。
また、シェイプが左右均等でないと、この時に気が付くはず。
で、ポンチ後を、ナイフで剥がす。
これはそんなに難しくない。
グサッと行って、ポキッととる。
もしもうまくいかないならば、もう一回ポンチを入れればすぐにできる。
空いた穴の底面を、シャープペンの裏で押し付けて平らにする。
エッジをつぶさなければ、何使っても良い。
なお、ルーターを入れれば面は奇麗になるけれど、寸法は変わってしまうので注意。
あと、意外と左右の深さは大事で、完成した時にガッカリ来ることが多いので、「ポンチに深さの記をマスキングでしておく」のもあり。
くりぬいた後に、瞬間接着剤をしみこませる。
これは腐食(浸水)の防止。
ココで一回、入れる予定(もしくは1サイズ下)の目を仮で嵌めてみる。
だいぶルアーぽくなってきたなぁ・・・と思う瞬間。
で、余韻に浸り過ぎずに目を外し、一回ドブ漬けをする。
これは掘った部分の慣らしの為。
この先のドブ漬け工程は全て、この目にたまるセルロースセメントをティッシュでふき取りながら行う事になる。
次に、下地塗装なのだが・・・
まさかの缶スプレーを使う(笑)
マルっと全体的にシルバーで仕上げるのが目的。
あと、個人的に「鱗模様にダスト感を出したい」のだ。
乱暴に背中とお腹を塗ってしまうと、当然サイドのアルミ部分にもスプレーの塗料が回り込む。
それをペーパーでこすって取る。
すると、鱗模様を入れた時のアルミの凹みに入った色が残る。
この感じが最終的に生モノっぽい感じになって好きなのだ。
なお、缶スプレーではなくエアブラシでやっても良いのだけど、このスプレーは「シルバーの癖に一発で染まる」という特性がある。
ただし、石油2種という恐怖がある。
セルロースは石油1種の成分とは融合するが、2種とはあまり相性が良くない。
ゆえにこの後のドブ漬けではしっかりと色流れが起きる。
まぁ下地だし・・・と手抜きなので真似する必要ない。
(でも、これで剥離はしたことないんだよね)
このちょっと寂れた感じが好きなだけ。
最終的に色付けて仕上げると、なんとなく弱った魚のイメージになる。
さぁ、次は顔貼って色ぬって仕上げてお終い!
つづく
- 2020年5月12日
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