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北関東

  • ジャンル:釣行記
去年はこの時期に長期入院をしていた。
 
夏から秋へ移り変わるタイミング。
すぐ近くで竜巻被害が出るような大荒れの空を、病室で点滴まみれになって眺めていた。
 
7階にある出来たばかりの綺麗な病室。
個室なのを良いことにソファーベッドを大きな窓際へ移し、大量の薬で意識が朦朧としながら地球の大気循環のシステムの美しさに見とれる。
 
西の秩父連山から流れてくる雲が、関東平野の森へ大量の雨を降らせ、縦横無尽に横へ下へ走る稲光。
たまに、地上から空へ走るのも見た。
 
そのたびに、真っ暗な部屋を青白い光が照らす。
 
自分の生命力が著しく落ちていた事もあり、なんというか・・・
ものすごく自然にシンクロした気がしてならない。
 
思えば、過去にも何度かそれに近い感覚の時はあった。
 
リザーバーで闇夜にまぎれ一晩明かした時も、最上川で天候が急変したその時も。
 
共通するのは、死の影。
 
釣りでも死を感じる事は何度かある。
自分の中ではアウトドアーで遊ぶとは、本来そういうものだ。
 
文明から離れた位置へ身をおくと、動物としての自分の弱さがよく見える。
 
見えるから、生きていられる。
それは、線の内側へ立つ事に繋がるし、その為の準備は怠ってはならない事を学んできた。
 
たとえば一本のザイルであったり、ライジャケであったり。
必要なものを、不必要な時に考えるのはなかなか難しいのだが、それは経験でカバーしていくしかない。
 
そういう準備を一つずつしていくと、生きていたいと言う、動物としての根本的な力に気がつくのだ。
 
当然、物ではカバーできない部分も知る。
 
さて、去年はそんな状況の中、やはり頭の中では北関東のシーバスの事を考えていた。
 
久しぶりに「大きい魚を狙う釣り」を楽しんでいて、4月末から7月上旬まで北関東の小河川で数回のトライを繰り返していた。
 
結果は、80cmを軸にかなり良い釣りはできていたが、その時は90cmというお題も掲げていたので、夏が終わったら(真夏は狙えない場所)リトライをするつもりで居た。
 
そこであの入院。
「もう始まっただろうナァ・・・」という思いもあるが、なんせ症状が治まらないので、焦りは募る一方だった。
 
やっと退院して、翌週(9月中)に急いで行けば、やっぱり始まっちゃっていて、あっけなく90cmのシーバスが釣れた。
 
まぁ取材も絡んでいたので、結果オーライと言えばそうなのだが、個人的には「いつ始まったのか」が一番知りたかったところであり、もっと趣向をつめると、始まりの魚を釣りたいと思っていた。
 
まぁ、遠いから、行きたいからと言っても、なかなか行けないんだけど。
 
今年。
9月上旬に、夏の終わりを告げる雨が、関東平野に降り注いだ。
 
この雨が呼び水となるか。。。
 
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まずは地元の小河川でチェックをし、魚の遡上を確認した。
その結果を持ってすぐに予定を組み、週末に一人で北関東小河川へ。
 
本当は2~3日の遠征予定を組みたいのだが、この時期は何かと忙しく結局は1晩だけのアタックとなった。
 
仕事を終え家でタックルを積み、出発したのが20:00。
天気予報では数時間後に崩れる様子なのだが、とりあえず現地で考える事にした。
 
最初の時合いは21:00ごろ。
それはもう捨てて、あわてずにゆっくりと常磐道で向かう。
 
そもそも、ボイルが多発するその時合いに合わせた釣りよりも、その前後でのヒットが多いので、しっかりとそのエリアに魚が入れば、散発的に発生するボイルで位置を決めていくほうが効率が良い。
 
22:00に到着し、さっと他のメジャーポイントを見る。
けっこう人が多いので、もうボチボチなのだろう。
 
少し外した、他のアングラーが絶対に来ない場所へ入る。
 
空を見上げると、煌々とした月がくもの隙間に見える。
予報の崩れ方は、寒冷前線の通過によるものなので、その前にこれた事を知る。
 
ウェーディングで水温の変化を感じながらしばらく進み、やがて川筋に出た。
 
ライトを消して息を潜める。
遠くからアングラーの奏でるキャスト音が聞こえる。
 
2人?
3人かな。
 
10分も待つと、流れるベイトの気配が変わり、単発で真空音が鳴り響いた。
 
居る。
 
しばらく間を待ちながら、今夜のスズキの数とベイトを捕食する為に好む位置を見極める。
 
出来るだけ乱打戦にならないように、キャスト数を少なくすることが大事なのを去年知った。
大量のベイトにボイルが出ると、ついつい雑になるのだが、こんな状況でもスズキは異物であるルアーの着水と波動へ違和感を感じている。
しかしアングラーは、ボイルを眺める余裕なんて無い。
まして回りにライバルが居たら、彼らより先に魚を掛けたくなるのは当たり前で、我先にボイルめがけてシュートをしてしまう。
 
結果、スレるのだ。
それでも魚が多い為に掛かる事もあるが、奪い合うことに興味が無い。
 
その流れを嫌って、湾奥のシャローも港湾も、そしてこの川も、人が居ない場所を探す事を、第1条件にしている。
超1流ポイントはまず無く、大概が2流に毛が生えた程度だけど、釣りの満足感を釣果だけと定めなければ、最終的に非常に質の高い楽しみとなる。
 
それを判る人とは、分け合えるから一緒に入ったりもする。
 
30分ほどしたころ、ルアーを付けて様子を見る。
ボイルは散漫としているように見えていたが、ある程度のポイントが見えてきた。
 
ペニーサック99SPをアップで入れて、数キャストめに答えが出る。
 
水面が炸裂し十分な重みが乗ったかに見えたが、フックを刺しきれずにルアーが帰ってきた。
 
体中の血液が湧き上がる。
 
その次のキャストをした瞬間に、空一面が青く光った。
ロッドを下げて、しばらく空を眺める。
 
寒冷前線が南下してきた。
月は見えないが、街明かりが低い雲に反射している。
 
数分後に、また光ったので水から上がる。
 
音は聞こえず、雲の上での雷。
携帯で落雷状況を確認すると、東へ100kmほど離れた場所ではすさまじい事になっている。
 
通過の方向でいうなら、遠ざかる方向。
やろうと思えば出来るが、怯えながらのキャストはつまらないので、アラームをかけて車で一眠りする事にした。
 
今回の規模では、前線通過に4時間も待てば良いか・・・
 
非常に不快なアラームで目覚め、車の外へ出て空を眺める。
雷は光らない。
 
あと1時間ほどで朝マズメか。準備をして再度水辺にでると、少し大目のベイトが流され始めている。
 
これで大ボイル大会が始まるのがシーズン開幕の合図なのだが、今日はやはり単発でしかない。
99をキャストして様子を見るが反応無く、少し様子を見ていたら朝になった。
 
ふむ。
外したか。
 
すっかり明るくなり、ベイトはパラパラと。
ボイルも終わった。
ほんの少し固まりで流れてくるベイトの後ろへ、女肌のノールージュを入れてジャーク。
 
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ボイルはなくても、魚は居る。
去年、友人が出してくれた引き出しでの1本。
ありがとう。
 
これで上がって、駐車場で片づけをしていると、去年も会った年配のアングラーさんとばったり。
 
いろいろと話をしてくれた。

やはり問題が起きている。

このフィールドは大事にしないといけないと思うので、ポイント名を書く事を今日からやめる事にした。
 
コンビニでホットコーヒーを買って、帰路に着いた。
■タックルデータ
 
ロッド Tulala スタッカート89
リール ダイワ セルテート
ライン PE1.5号
リーダー 22lb
 
ルアー ハルシオンシステム ペニーサック99
                  女肌 ノールージュ
 
ウェーディングギア アングラーズデザイン
ランディングギア スタジオオーシャンマーク
 

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