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▼ ヒラスズキ南限を追う(沖縄本島14)
- ジャンル:釣行記
沖縄本島シーバス遠征調査、第三回のその1はこちら
さぁ、困った。
東京湾でシーバスを釣るには、ボートで橋脚がらみを打つのが最も手っ取り早く、なおかつ確率も高い。
それも汽水湖出口の流れのある場所となれば・・・
ねぇ?
その橋脚で全く反応がないならば、次になにをするか。
この時期ならほぼ二択。
河口のオープンか、ひたすらの壁打ち(笑)
となると、すでに河口と同等のオープンにある橋脚を打ち終えたこの場所では、必然的に残るのは壁打ちとなる。
壁打ちは、小さな変化を見逃さずに、いかに平行に岸際を引くかがキモ。
壁切りを通せれば通すほど、バイトは出やすいので、キャスト&トレースを考えると船はロッドの長さぶんを残して岸沿いを流すのがベスト。
ただ屋我地水路の壁は、人工的なコンクリート壁ではなく、長い年月で浸食された天然の壁が数百mに渡り続くのだ。
その為に、大小のワンドと岬を繰り返しての変化、そして水中に大きなストラクチャーやシャローフラットが点在し、シェードを作るオーバーハングがある。
そして当然だけど流れも複雑に変化するので、ボートの操船をしながらの壁打ちは極めて高度なキャスティング技術とラインスラッグの処理が求められる。
出来るか?
正直、ゴムボートは同じ大きさのFRPやアルミの船に比べて、圧倒的な浮力と安定性がある事から、沈没のリスクは相当に低いのだが、唯一のデメリットが牡蠣殻や「石化したサンゴ」に引っかけて船体に穴が開くことだ。
沖での釣りは全く問題ないけど、極シャローでは結構怖い。
ただ、船体が水中に入っている部分が少ないので、実はシャローには乗り入れやすいという矛盾したメリットもある。
実際に干潟や河口では、ボートで入れないけどウェーディングでもできない、微妙な水深をかなり攻めることができる。
ただ、どこまで攻めるか?は、瞬間的な危険に対しての「気付きのレスポンス」と操船技術の、両方のスキルが求められる。
激流のサンゴか・・・
ちょっとやだな。。。
これが本音。
でも。。。
まぁいいや(笑)
エンジンも調子よくなったので、思い切って壁に寄せる。
最初は釣りはせずに、反転流のあるワンドから入り、やがて潮が走る岬を通過してみる。
船の癖、そして2psというパワーで、どこまで何ができるかを確認した。
その結果、思ったよりも流れに負けないのが判った。
一番怖いのは、遡って負けた時に、「流れの外へ船を出す為に側面をあてる時の転覆」なのだが、さすが両幅に強烈な浮力体をもつゴムボート。
全く恐怖感なく、カレントから脱出することができる。
いざとなったらラフな操船でも、無理やり転回して沖に出せることが判れば、あとはペラこするまで寄せられる(笑)
あとは、常に操船をしながら、キャストをするにはどうするかだけど、これは意外と簡単。
※いい写真がなかったから、二日目の画像
常に足で舵を取りながら、キャストする。
慣れればエレキのフットコンと大差ないね♪
キモは、ちょい長めのロッドを使う事。
実は初日は、宿にあるレンタルタックルのファーストテーパーの7fを使ったのだが、短くて取り回しの良さを選ぶと、ルアーのピックアップがボート際になる事が多くて使いにくいことに気が付いた。
二日目はスタッカート89を使ったら、体が動かせない(船が小さいから)分をロッドのさばきの量でカバーできるので、こっちの方が楽ちんだったしルアーも飛ばせる。
さて、釣りになる事が判ったので、ココから淡々と壁を流していく。
イメージ的には、山奥のバックウォーターのバス釣りに近いけど、狙っているのはシーバス。
途中で一回、朝に見た「バカみたいなガーラのボイル」にも遭遇したけど、とにかくシーバス狙うなら際の丁寧な「確率を上げる釣り」に徹してキャストを繰り返す。
ルアーはタピオスのフローティングを付けた。
着水からワンアクションで泳ぎの姿勢を作り、そこから東京湾でもよくある、壁チョンチョンのアクション。
一回のチョンで20cmぐらい進め、
3秒ほどのポーズをシッカリととる。
タピオスFはこの時に、左右へスライドしてからほぼサスペンド状態の姿勢を保つ。
海水なら微妙な浮き方向なので、ラインの張りで浮きすぎないように制御しつつ、ルアーを進めないように留めておく。
壁、そしてブレイクや水中のストラクチャー際では、このポーズで食ってくる魚はフックアップしやすいのが特徴。
スロー巻きの「焦らし」と、トゥイッチのリアクションの混ぜ合わせのイメージ。
30分ほど流して、岬を超す急流の裏にある、畳一畳ほどの小さなシャローフラットが見えた。
こういう場所は、狩場と休憩所が重なるので、魚がステイしやすいのが特徴。
平行引きではないので、一回外へボートを回し、15mほど距離を開けてエンジンを切る。
スルスル~と船が流されて、シャローフラットがキャストレンジに入るのを待ってから、丁寧にハーフキャストで岸ギリギリにタピオスを入れた。
着水し、ワントゥイッチ。
2秒たってラインを引き、泳ぎだしたかどうかの瞬間に、金属的な鋭いバイトが手元に伝わった!
ロッドを真上に、大きくスウィープにフッキング。
しっかりと重みが乗った先で、シルバーの魚体が水中で反転するのが見えた。
ヨッシャ!
シーバス!!
フッキングで、しっかりと危険なシャローの外へ出しきっているので、ロッドテンションを抜かないように気を付けながら、片手でエンジンを始動してゆっくりと沖へ魚を引っ張る。
かなり深い位置に入った魚が、時折首を振るように暴れ、ティップが激しく水面に突き刺さる。
ハリがずれる感触は来ない。
これは取れるっ!
ロッドを水平に保ちながら、時折出すドラグを気にせずに糸を回収していくと、水中でまたしてもギラッ!と反転するのが見えた。
メタリックブラックとシルバーの輝き。
引きの強さから、60cmほどのシーバスか?
強引な勝負は避けて、走りたい時は走らせた。
3回目のランを終えて、プツリと疲れたように上がってきた。
もらった!
頭の中を、ココまでの時がよぎっていく。
友人にはバカにされ、黒潮の位置関係に絶望した日もある。
でも、蛇口から出る泡盛に心を励まされ、「いやいや、美味いソバを探しに行っているんだよ」と、時に自分の心に嘘もついた。
そして、ついに。
沖縄本島で、狙ってシーバスを釣り上げる時が来たのだ。
が、
が、しかし。
こ、これは・・・・
ちょっとシーバスというには平べったいか?
かなり良いサイズの南クロダイだよw
首降るなよ。
紛らわしい(涙
つづく
さぁ、困った。
東京湾でシーバスを釣るには、ボートで橋脚がらみを打つのが最も手っ取り早く、なおかつ確率も高い。
それも汽水湖出口の流れのある場所となれば・・・
ねぇ?
その橋脚で全く反応がないならば、次になにをするか。
この時期ならほぼ二択。
河口のオープンか、ひたすらの壁打ち(笑)
となると、すでに河口と同等のオープンにある橋脚を打ち終えたこの場所では、必然的に残るのは壁打ちとなる。
壁打ちは、小さな変化を見逃さずに、いかに平行に岸際を引くかがキモ。
壁切りを通せれば通すほど、バイトは出やすいので、キャスト&トレースを考えると船はロッドの長さぶんを残して岸沿いを流すのがベスト。
ただ屋我地水路の壁は、人工的なコンクリート壁ではなく、長い年月で浸食された天然の壁が数百mに渡り続くのだ。
その為に、大小のワンドと岬を繰り返しての変化、そして水中に大きなストラクチャーやシャローフラットが点在し、シェードを作るオーバーハングがある。
そして当然だけど流れも複雑に変化するので、ボートの操船をしながらの壁打ちは極めて高度なキャスティング技術とラインスラッグの処理が求められる。
出来るか?
正直、ゴムボートは同じ大きさのFRPやアルミの船に比べて、圧倒的な浮力と安定性がある事から、沈没のリスクは相当に低いのだが、唯一のデメリットが牡蠣殻や「石化したサンゴ」に引っかけて船体に穴が開くことだ。
沖での釣りは全く問題ないけど、極シャローでは結構怖い。
ただ、船体が水中に入っている部分が少ないので、実はシャローには乗り入れやすいという矛盾したメリットもある。
実際に干潟や河口では、ボートで入れないけどウェーディングでもできない、微妙な水深をかなり攻めることができる。
ただ、どこまで攻めるか?は、瞬間的な危険に対しての「気付きのレスポンス」と操船技術の、両方のスキルが求められる。
激流のサンゴか・・・
ちょっとやだな。。。
これが本音。
でも。。。
まぁいいや(笑)
エンジンも調子よくなったので、思い切って壁に寄せる。
最初は釣りはせずに、反転流のあるワンドから入り、やがて潮が走る岬を通過してみる。
船の癖、そして2psというパワーで、どこまで何ができるかを確認した。
その結果、思ったよりも流れに負けないのが判った。
一番怖いのは、遡って負けた時に、「流れの外へ船を出す為に側面をあてる時の転覆」なのだが、さすが両幅に強烈な浮力体をもつゴムボート。
全く恐怖感なく、カレントから脱出することができる。
いざとなったらラフな操船でも、無理やり転回して沖に出せることが判れば、あとはペラこするまで寄せられる(笑)
あとは、常に操船をしながら、キャストをするにはどうするかだけど、これは意外と簡単。
※いい写真がなかったから、二日目の画像
常に足で舵を取りながら、キャストする。
慣れればエレキのフットコンと大差ないね♪
キモは、ちょい長めのロッドを使う事。
実は初日は、宿にあるレンタルタックルのファーストテーパーの7fを使ったのだが、短くて取り回しの良さを選ぶと、ルアーのピックアップがボート際になる事が多くて使いにくいことに気が付いた。
二日目はスタッカート89を使ったら、体が動かせない(船が小さいから)分をロッドのさばきの量でカバーできるので、こっちの方が楽ちんだったしルアーも飛ばせる。
さて、釣りになる事が判ったので、ココから淡々と壁を流していく。
イメージ的には、山奥のバックウォーターのバス釣りに近いけど、狙っているのはシーバス。
途中で一回、朝に見た「バカみたいなガーラのボイル」にも遭遇したけど、とにかくシーバス狙うなら際の丁寧な「確率を上げる釣り」に徹してキャストを繰り返す。
ルアーはタピオスのフローティングを付けた。
着水からワンアクションで泳ぎの姿勢を作り、そこから東京湾でもよくある、壁チョンチョンのアクション。
一回のチョンで20cmぐらい進め、
3秒ほどのポーズをシッカリととる。
タピオスFはこの時に、左右へスライドしてからほぼサスペンド状態の姿勢を保つ。
海水なら微妙な浮き方向なので、ラインの張りで浮きすぎないように制御しつつ、ルアーを進めないように留めておく。
壁、そしてブレイクや水中のストラクチャー際では、このポーズで食ってくる魚はフックアップしやすいのが特徴。
スロー巻きの「焦らし」と、トゥイッチのリアクションの混ぜ合わせのイメージ。
30分ほど流して、岬を超す急流の裏にある、畳一畳ほどの小さなシャローフラットが見えた。
こういう場所は、狩場と休憩所が重なるので、魚がステイしやすいのが特徴。
平行引きではないので、一回外へボートを回し、15mほど距離を開けてエンジンを切る。
スルスル~と船が流されて、シャローフラットがキャストレンジに入るのを待ってから、丁寧にハーフキャストで岸ギリギリにタピオスを入れた。
着水し、ワントゥイッチ。
2秒たってラインを引き、泳ぎだしたかどうかの瞬間に、金属的な鋭いバイトが手元に伝わった!
ロッドを真上に、大きくスウィープにフッキング。
しっかりと重みが乗った先で、シルバーの魚体が水中で反転するのが見えた。
ヨッシャ!
シーバス!!
フッキングで、しっかりと危険なシャローの外へ出しきっているので、ロッドテンションを抜かないように気を付けながら、片手でエンジンを始動してゆっくりと沖へ魚を引っ張る。
かなり深い位置に入った魚が、時折首を振るように暴れ、ティップが激しく水面に突き刺さる。
ハリがずれる感触は来ない。
これは取れるっ!
ロッドを水平に保ちながら、時折出すドラグを気にせずに糸を回収していくと、水中でまたしてもギラッ!と反転するのが見えた。
メタリックブラックとシルバーの輝き。
引きの強さから、60cmほどのシーバスか?
強引な勝負は避けて、走りたい時は走らせた。
3回目のランを終えて、プツリと疲れたように上がってきた。
もらった!
頭の中を、ココまでの時がよぎっていく。
友人にはバカにされ、黒潮の位置関係に絶望した日もある。
でも、蛇口から出る泡盛に心を励まされ、「いやいや、美味いソバを探しに行っているんだよ」と、時に自分の心に嘘もついた。
そして、ついに。
沖縄本島で、狙ってシーバスを釣り上げる時が来たのだ。
が、
が、しかし。
こ、これは・・・・
ちょっとシーバスというには平べったいか?
かなり良いサイズの南クロダイだよw
首降るなよ。
紛らわしい(涙
つづく
- 2017年8月4日
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ヨッシャ!
シーバス!!
のところで本当に釣れたのかとドキッとしましたが、そのあと画面をスクロールさせ過ぎて、変な画像が見えてしまいましたw
つづくに期待しますが、第三回ヒラスズキ南限を追うの文章構成は、釣れてる時の構成なので本当に期待してますwww
シンヤ
茨城県