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▼ 春の北関東河川遠征(2)
- ジャンル:釣行記
つづき
高速で1時間半の距離が近いか遠いいかは別として、高速道路の恩恵をたっぷり受けてフィールドへ到着した。
待ち合わせていたシンヤさんとコンビニで合流し、軽く食事をとりながら今回の遠征の大まかなプランを打ち合わせる。
とりあえず今夜は長丁場。
明日の朝までの通しで釣りをして上流域の全体的な雰囲気と地形の把握をし、本命の狙い所には明日の夕マズメ~20時に入る事にする。
実は一つ、今回の釣りではテーマがあって、上流域のこの時期のスズキは水生昆虫を食っているんじゃないか?と言うものだ。
そう、フライをやる人なら良く知っている、「ハッチ」の事だ。
ハッチとは水生昆虫が羽化する現象で、それを狙ってトラウトたちが捕食を行うのだが、水面に近いのでライズが頻繁に出る。
この時期の風のない夕マズメに、特定の位置で発生する尋常ではないスズキのボイルと、大量の羽化した虫たちが飛び交う時期が重なるのだと。
しかも、異様に食わせるのが難しいとか。
そこで私的にはひとつ、「難しいボイル」で思い浮かぶ釣りがある。
それは、この近所の川の5月に起きるマイクロベイトパターン。
ハクで始まり、やがてイナッコに代わって夏を迎える。
ウェーディングしていて、グルっと360度にボイルが起きる場所が在るのだけど、本当に口を使わせるのが難しい。
今のところ、ボイル中に辛うじて魚を拾っているのは、バボラフローティングのただ巻きと、Gozzo12Fただ巻き。
マイクロベイトならタピオス(シンキング)だろう!と、散々やって結果は出ず、フローティングを作って挑んだ去年はボイルが出ないで終わってしまった。
ちなみに、ボイルが終わった後に女肌を入れると、かなり良いサイズがすぐ釣れる(笑)
しかし、この川のその夕マズメのボイルは、私の知るあっちの川のボイルとは決定的に一つ違うところがある。
ボイルの時間が違う。
アッチは夜の20時から始まる。
こっちは夕方の日没直後が勝負時。
と言う事は、やっぱりハッチなの?
う~ん、シーバスでマッチザハッチかぁ・・・
そんなルアー、持ってねぇよ。
とりあえず、明日の夕マズメにそのハッチパターンで釣ったら、一匹だけ持ち帰ろうという事にした。
普段は川の魚は持ち帰らないが、ちょっと今回だけは知りたいことがいくつかあるので、美味しくいただくという事で、お腹を割ってストマックの確認をしたいねと。
という事で、夕マズメのその釣りが今回のメインディッシュと決まり、そこに向かっての積み上げていく釣りを今夜はやった。
21時ごろにスタート。
魚の反応を探しに、今までの中では一番下流域に入って、まずは幸先よく一本目。
バボラフローティングを、ダウンクロスでスローに手繰り寄せると、ブレイクに重なる位置で泳ぎだしと同時に食ってきた。
相変わらず川の実績が高い、グリーン系のカラー。
ロッドはテストブランクのTulalaのベイトロッド(86)で、1日目はずっとこのロッドを使う。
オールナイト実戦投入は今回が初で、ラインはナイロン20lbの直結にした。
ロッドの感想を言うにはまだまだ早いタイミングだけど、現段階でも物としては問題なく使える仕上がりになっている。
ただ、コレで良いのか?と言うと・・・そう簡単なものではないので、まだまだ開発は進めないとならない。
具体的な話しは、もっと使いこんでから。
さて釣りに話を戻す。
次に入った場所は明日のハッチパターン検証をするポイント。
位置的には、すでにかなり上流域で、海水の気配はもちろんない。
最大水深でもたぶん1メーターもないエリアで、分流、中州、合流を何回か繰り返すエリアを釣りあがっていく。
去年は増水の時に来た場所なので、地形のおさらいを含めて下流からエントリーして広く釣り歩く。
しばらく上った先で、合流で流れが対岸のテトラにぶつかるポイントに来た時に、ボイル音が聞こえた。
足を止めてしばらく闇に耳を澄ますと、川の流れの音に交じり定期的にボイルが起きている様子だ。
時間は24時を過ぎたあたり。
音の感じからして、恐らくそれほどデカい魚ではないだろうが。
でも、ただでさえ魚が少ないであろうこのエリアで、せっかく魚の気配が在るのだからと、少し粘る事にした。
ルアーはバボラのフローティングとシンキング、そして女肌のローテーション。
すると、何かベイトらしきものがフックに掛かってきた。
これ、鮭稚魚!?
東北エリアでは見慣れたベイトかもしれないけど、関東以南の河川ではなかなかお目にかかる事はない貴重なベイト。
なるほど。
マイクロベイトも、エリアが変われば対象のベイトが変わるのだ。
ちなみに、埼玉は桜が満開だったけど、今回やっている場所は1分も咲いていない。
(でも、翌朝30分ほど走って下流の街に出たら、ほぼ満開だった。標高かな?)
ハッチ云々はひとまず置いておいて、マイクロベイトの釣りとなるとすこしタックルを変えていく必要がある。
明日の本命の時間では、そういう準備をしておいていいかも。
この辺りが、まだまだベイトタックルで詰めていく必要性を感じる所で、ライトな釣りの許容量に改善の余地がある。かといって一気にそっちに振ると、ベイトを使う意味もなくなってしまうので難しい。
やはり実戦で絞り込まないと、そこの線が見えてこないのだ。
その後もかける事が出来ないので、朝マズメは別の場所でやることにしたので一回車に戻る。
少し走って、ポイントの近くの川原に車を止めて、30分ほどの仮眠を取った。
春とは思えないほど、体が冷え切っている。
つづく
高速で1時間半の距離が近いか遠いいかは別として、高速道路の恩恵をたっぷり受けてフィールドへ到着した。
待ち合わせていたシンヤさんとコンビニで合流し、軽く食事をとりながら今回の遠征の大まかなプランを打ち合わせる。
とりあえず今夜は長丁場。
明日の朝までの通しで釣りをして上流域の全体的な雰囲気と地形の把握をし、本命の狙い所には明日の夕マズメ~20時に入る事にする。
実は一つ、今回の釣りではテーマがあって、上流域のこの時期のスズキは水生昆虫を食っているんじゃないか?と言うものだ。
そう、フライをやる人なら良く知っている、「ハッチ」の事だ。
ハッチとは水生昆虫が羽化する現象で、それを狙ってトラウトたちが捕食を行うのだが、水面に近いのでライズが頻繁に出る。
この時期の風のない夕マズメに、特定の位置で発生する尋常ではないスズキのボイルと、大量の羽化した虫たちが飛び交う時期が重なるのだと。
しかも、異様に食わせるのが難しいとか。
そこで私的にはひとつ、「難しいボイル」で思い浮かぶ釣りがある。
それは、この近所の川の5月に起きるマイクロベイトパターン。
ハクで始まり、やがてイナッコに代わって夏を迎える。
ウェーディングしていて、グルっと360度にボイルが起きる場所が在るのだけど、本当に口を使わせるのが難しい。
今のところ、ボイル中に辛うじて魚を拾っているのは、バボラフローティングのただ巻きと、Gozzo12Fただ巻き。
マイクロベイトならタピオス(シンキング)だろう!と、散々やって結果は出ず、フローティングを作って挑んだ去年はボイルが出ないで終わってしまった。
ちなみに、ボイルが終わった後に女肌を入れると、かなり良いサイズがすぐ釣れる(笑)
しかし、この川のその夕マズメのボイルは、私の知るあっちの川のボイルとは決定的に一つ違うところがある。
ボイルの時間が違う。
アッチは夜の20時から始まる。
こっちは夕方の日没直後が勝負時。
と言う事は、やっぱりハッチなの?
う~ん、シーバスでマッチザハッチかぁ・・・
そんなルアー、持ってねぇよ。
とりあえず、明日の夕マズメにそのハッチパターンで釣ったら、一匹だけ持ち帰ろうという事にした。
普段は川の魚は持ち帰らないが、ちょっと今回だけは知りたいことがいくつかあるので、美味しくいただくという事で、お腹を割ってストマックの確認をしたいねと。
という事で、夕マズメのその釣りが今回のメインディッシュと決まり、そこに向かっての積み上げていく釣りを今夜はやった。
21時ごろにスタート。
魚の反応を探しに、今までの中では一番下流域に入って、まずは幸先よく一本目。
バボラフローティングを、ダウンクロスでスローに手繰り寄せると、ブレイクに重なる位置で泳ぎだしと同時に食ってきた。
相変わらず川の実績が高い、グリーン系のカラー。
ロッドはテストブランクのTulalaのベイトロッド(86)で、1日目はずっとこのロッドを使う。
オールナイト実戦投入は今回が初で、ラインはナイロン20lbの直結にした。
ロッドの感想を言うにはまだまだ早いタイミングだけど、現段階でも物としては問題なく使える仕上がりになっている。
ただ、コレで良いのか?と言うと・・・そう簡単なものではないので、まだまだ開発は進めないとならない。
具体的な話しは、もっと使いこんでから。
さて釣りに話を戻す。
次に入った場所は明日のハッチパターン検証をするポイント。
位置的には、すでにかなり上流域で、海水の気配はもちろんない。
最大水深でもたぶん1メーターもないエリアで、分流、中州、合流を何回か繰り返すエリアを釣りあがっていく。
去年は増水の時に来た場所なので、地形のおさらいを含めて下流からエントリーして広く釣り歩く。
しばらく上った先で、合流で流れが対岸のテトラにぶつかるポイントに来た時に、ボイル音が聞こえた。
足を止めてしばらく闇に耳を澄ますと、川の流れの音に交じり定期的にボイルが起きている様子だ。
時間は24時を過ぎたあたり。
音の感じからして、恐らくそれほどデカい魚ではないだろうが。
でも、ただでさえ魚が少ないであろうこのエリアで、せっかく魚の気配が在るのだからと、少し粘る事にした。
ルアーはバボラのフローティングとシンキング、そして女肌のローテーション。
すると、何かベイトらしきものがフックに掛かってきた。
これ、鮭稚魚!?
東北エリアでは見慣れたベイトかもしれないけど、関東以南の河川ではなかなかお目にかかる事はない貴重なベイト。
なるほど。
マイクロベイトも、エリアが変われば対象のベイトが変わるのだ。
ちなみに、埼玉は桜が満開だったけど、今回やっている場所は1分も咲いていない。
(でも、翌朝30分ほど走って下流の街に出たら、ほぼ満開だった。標高かな?)
ハッチ云々はひとまず置いておいて、マイクロベイトの釣りとなるとすこしタックルを変えていく必要がある。
明日の本命の時間では、そういう準備をしておいていいかも。
この辺りが、まだまだベイトタックルで詰めていく必要性を感じる所で、ライトな釣りの許容量に改善の余地がある。かといって一気にそっちに振ると、ベイトを使う意味もなくなってしまうので難しい。
やはり実戦で絞り込まないと、そこの線が見えてこないのだ。
その後もかける事が出来ないので、朝マズメは別の場所でやることにしたので一回車に戻る。
少し走って、ポイントの近くの川原に車を止めて、30分ほどの仮眠を取った。
春とは思えないほど、体が冷え切っている。
つづく
- 2019年4月16日
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お疲れ様です。
マッチザハッチの話が面白いです。
羽化する虫に反応する小魚に反応するスズキになるですかね。
続きが気になります。
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