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もう狙えない

  • ジャンル:釣行記
なぜここに居るのかが解らない。
 
夜、ポツ~んとひとリ、山奥のリザーバーで途方に暮れた。
 
真っ暗闇の中から聞こえるのは、バックウォーターに注ぐ予定の沢音だけ。
なんとなくボンヤリ、対岸に白い物が見えるが、恐らく残雪だと思う。
 
 
 
6時間前
 
 
「確かにそれはありえるかも!」
 
古い友人とランチをとりながら、早春のバックウォーターに現れる、あの魚の行動理由に花を咲かせていた。
 
ここ数日の南風で、東京のオフィス街は春の陽気。
まだ3月半ばなのにサクラが開花してしまう・・・と、話しが始まった。
 
菜の花のぺペロンチーニを口に運びながら、本湖と流入河川の水温転換の理由を熱く語る友人は、ほんとうに5年も会ってなかったのかと疑問に思う。
 
明らかにあの頃の釣りの記憶は、時間を超越して今の私達の骨格となっている。
 
関東でブラックバスの60cmを狙うって事は、それは神頼みでも偶然でもなく、ちゃんと絞りこんだ先での話し。
 
 
あの頃の私は、躍起になってそのゴールを目指していた。
 
狙いを付けた1年目の春は、エリアを絞れずに40混じりの52cmまでの数釣り。
2年目は、途中でエリアが解ったことも在り、スッパリと40cmを捨て、Max56cmで50UPを10本ほど。
 
そして勝負の3年め。
4月の大潮から5月の大潮の一ヶ月を集中して詰め、59cmを筆頭に30本の50upを釣った。
 
大潮中心の釣行。
 
五月末に49cmが混じったのを切欠に、ブラックバスは狙っていく釣りから足を洗った。
 
もう十分だ・・・と思った。
 
ただ、その最後の年に、彼と出会った。
 
初夏を思わせる気温のその日。
夜明けが過ぎ2時間ほど。
キャストせず、次回の為に魚の動きを見守っていた時、後ろから静かに声をかけられた。
 
「ひょっとして、工藤さんですか?
 
私の事をなぜ彼が知っていたかは別として、このタイミングでココに来る釣り人がいたことに私は驚いた。
 
ここは山を1つ越えるので、みんなは手前の大きなバックウォータへ行くのだが・・・
 
話を聞くと、彼も毎年この時期はこのバックウォーターへ来ていたようで、私は深夜~早朝が多かったが、彼は夕方から夜半の釣りが多く、すれ違っていたようだった。
 
ブログ、見てますよと。
あら、変な事は書けませんね(笑)
 
かなり危険な崖を降りるこのバックウォーター、今年は多分私と彼だけだろう。
砂礫の足跡がそれを物語っている。
 
「居るんですよね、夕方になると、明らかにサイズが違うのが1匹。カツオって呼んでるんですけどねw」
 
彼も狙っていたのは同じ魚だった。
そして数時間後、2人でカツオを目撃したのである。
 
お互いにキャストはしなかった。
 
居るのが解れば良い。
後はどっちが釣るか・・・だけの話。
 
連絡先を交換して、私は帰路に着いた。
 
 
お互いに音信不通だったこの数年、彼はあの魚を追いかけ続けていたようだ。
 
「カツオは4月じゃないんです。口を使うのは3月だったんです。しかも、ここ数年で増えました」
 
増えた?
長さ?
 
「いいえ、数が増えました。工藤さんが釣っていた50後半が、全部カツオになってますよ!」
 
しかし、掛けてはいるけど獲れないようだ。
 
通常、この手の「釣り人の与太話」は信憑性にかけるのだが、彼の場合は同じフィールドで同じ魚を追っていたこともあり、信用に値すると思う。
 
話は進み、結局は大きな期待感だけを残して、彼は明日の朝用事が早いので・・・と言い残し帰っていった。
 
「シーバスも忙しいでしょけど、たまにはコッチの釣りにも顔を出してくださいよ♪」
フィールドでの再会を約束し、手を振って見送った。
 
そうですか、カツオは3月ですか。
ちょうど今、3月ですね。
たしかシーバス用のTulala73が車に積んである気が・・・
 
今から家に帰らず高速使えば十分に夕マズメには入山ポイントへ到着する。
途中の川を渡ったところに在る釣具屋でワームとフックを補充すれば、この時期の待ち伏せの釣りは成り立つか。
 
1つ言うなら、潮周りは悪い。
経験上、出来ればこのスポーニング前の時期は、潮に絡む低気圧でフィールドに立ちたいのだが・・・
 
ただ、今日を逃すと、次の休日からしばらくは、ルアーやロッドの開発の為に飛び回らなくてはならなく、サラリーマンやりながらだから、そういう事情ばかりは仕方が無い。
 
行ける時が、時合い。
 
せっかく古い友人がお膳立てしてくれたのだから、たまにはあやかっても罰は当たらないだろう。
 
ETCカードを入れ、代々木から首都高に登り西へ向かった。
公園沿いのカフェは、陽気に揺られたオープンテラスにたくさんの人が居るのが見える。
 
そこを境に、心の中を狩人のモードへ移していく。
これから行く場所は、非日常の自然だから。
 
 
 
つづく

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