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ロッドテストの背景

  • ジャンル:日記/一般
Tulalaからテストモデルが2本送られてきた。
 
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ベイトモデルではなく、スピニングモデル。
 
現在までに私が開発し、リリースしたロッドは2モデル。
 
ウェーディングでのストレスを限りなく無くすことを目的に作った、ハーモニクス89。
このロッドは、高弾性で極端なファーストアクションが主流だった時代に、「ロッドが曲がる事の意味」を前面に押し出したモデル。
「強いから個性」と思っているなら、きっと意味は解からないロッド。
個人的にはそれでいいと思う。
解からない人にはわからない。
でも「曲がってちゃんと使えるロッドが欲しい」と思うアングラーには、これぞ!という味付けをした。
その1年後、いくつかのメーカーが「ただ曲がる」と言うロッドをリリースしたが、そこはちょっと意味が違うロッドかなと。
「ウェーディングで最終的に獲る」為には、ただ曲がるだけの中弾性では用を足さないのだ。その差は、使ってくれたアングラーがハッキリと認識してくれていた。
 
おかげさまで、購入戴いた沢山のアングラーから嬉しい便りを戴けた。
 
もう一つのモデルが、磯のヒラスズキをプラグで狙う用で作った11フィート。
長さは一番スタンダードな11フィート。
もちろんこれよりも長くても短くてもヒラスズキは釣れる。
でも、ルアーのキャスト、リトリーブ、ランディングのバランスで、長くなれば硬くしなくてはならず、短くするならばある程度の曲がるロッドが欲しくなる。
そうしなければ、「極端にだるい長いロッド」と「ガチガチでヒラスズキには強すぎる短めのロッド」になりがち。
ただ、「プラッキング」をメインにするゆえに、そういう事が起きるのだが・・・拘ったのは、キャスタビリティー&引き波でのミノーの操作感。
色々と悩みに悩んで作ったロッドだった。
もちろん青物には、足りない部分はある。
実際にプロトでは、房総の10kgクラスのヒラマサを足元まで寄せて、最後の最後に引き波でやられたことがあり、思い切って強くしたら途端にただの棒のようになってしまった。
 
60g以上のジグは投げやすいけど、これはヒラスズキの竿か?と自問自答し、ある意味で割り切った仕様にした。
捨てたのは40g以上のジグ、そして青物。
得たのは、ヒラスズキの口に合わせた粘りのある硬さ、そして24g前後のプラグを使ったときの操作感。
まぁ、これも判る人は判ってくれる。
 
この2本のロッド開発をさせてもらって判ったのは、あれもできる、これもできる、万能ロッドは絶対に存在しないという事。
そこを狙うほど、中途半端に何も用を足さなくなる、ただの棒が出来上がる。
 
どんなロッドでもそうなんだけど、製品にはそう造られた意図がある。
でも実は、意図が無く作られたロッドでも釣れる。
 
「意図が無いロッドでも、釣れれば安いほうが良い」というならば、それも立派な正義だと思うし、人の釣りなので否定はしない。
 
ただ私は、「やはり明確な意図を体現した愛刀でフィールドに向き合いたい」と思っているだけの話し。
 
そして今、新しく2本のロッドを手掛けている。
 
一本は以前からちょくちょく書いている、シーバス用のベイトロッド。
Tulalaのファンでシーバスにベイトロッドを使ってくれている人は多いけど、みんなバスやアマゾン系のロッドの流用なので、シーバスで使いやすいルアーウェイト設定のロッドを狙っている。
ベイト=ビッグベイトオンリーではなく、ライトウェイトにもしっかり対応しつつ、ベイトの利点である太糸を使えるロッド。
 
で、もう一本は、今回送ってきてくれたスピニング9f台のMクラス。
実は去年から89のリニューアルの話があった。
89の現行モデルはリリースしてもうすぐ5年ぐらいたつのかな?
いまのLotが間もなく完売なので、次どうしようか?という所からのリニューアルだったんだけど、やはりあのロッドはある意味であれが完成形。
テストブランクを何度かやり取りしていたんだけど、その度にそう思うようになった。
しかしその反面、送られてきたブランクで思うことが在った。

このブランクは、89の時に最後に捨てた部分が詰まっている。
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それは硬いとか高弾性だとかそういう稚拙な話しではなく、私の中では「対象に対して適正に曲がらないロッドは意味が無い」と言うのは変わらない。

問題はその全体のパワーバランスの中で曲がりのピーク位置(と幅)をどこに持っていくのか。
89の特性は、ロッド全部で受け流す事にあるのだが、その分でロスをする「重量があるルアーのキャスト」に関しては、仕方ない事だと思っている。
だって、物理的に無理なんだもん。
売るためにはカッコよくあれもこれもと言いたいが、無理なものは無理。
ファイトでは粘るバット部は、速い速度の反発は苦手だった。
でもそのおかげで、あの曲がりの速さと曲がってから異様に粘るブランクの両立が出来た。
 
今回のブランクは、それを一つ上のクラスにして少し遠くでやる感じ。
89のパワー帯をそのまま長くするとダレるのでできなかったけど、今回は全体的なレギュラーテーパーの根っこに、Mクラスのパワー帯を持ってきた。
その異なるパワー帯の馴染ませ方が色々と秘密な部分があり、今回送ってきてくれた2本のテストブランクはその仕様が異なるバージョン。
 
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関係ないけど、このテープの張り方に、送り主の人柄が見えるよね。
 
さて、さっそくテスト。
完全な比較検討テストは、同一条件でやらねばならんので、キャスティングふじみの店へ行き新品のリールを二つ購入した。
 
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安くて良いリールと言えば、オクマだよw
国産PEライン1号付きで、3000円ぐらい!
 
大事なのはフィーリングとかではない。同じ状況のリールと同じ糸、もちろん巻き量も一緒という事だけ。
ちなみにオクマの40番リールは、シマノの4000とロッドからのスプール位置、角度、径はほぼ一緒なので、比較テストでは問題ない。
 
しかしなぁ、釣りで使わないテスト用のリール、買うの何台目だ。
なんだかんだ毎回、忘れた頃に餌釣りで使っちゃうんだよね。
 
今回は、マジックで使用禁止!って書いといた。
 
さて、テスト結果では、ブランクはすこぶる良いとこに来ていることが判ったけど、いくつかの問題も見えた。
あと、どっちのほうが良いか?の答えも判ったのは大きい。
 
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そんなコメントをTulalaへ出して、ひと段落となる。
次のトライ予定も組んでくれて一安心なので、そのブランクが来るまでの実釣は、今回のロッドでやっていく事になる。
もちろん、比較テストではなく実釣テストなので、リールは実戦用の物を使う。
 
と、そうこういっている間に、ベイトの次のブランクが上がってくる予定。(今連絡があって、ガイド巻いたって!)

コチラは今回の変更は大きなポイントなので、しっかりと見極めなくてはならない。
うまくいけば発売時期のめども出るし、改良ポイントが大きい場合は一気に納期が延びる可能性もある。
まぁ、触ればすぐに判るネタ。
 

こんな感じで、ロッドテストは進めていく。
欲しいものがあり、それをどう表現するかが結構難しい。
Tulalaにおいては、設計者とコミュニケーションが取れる(感性の表現方法のすり合わせ済み)なので、速度はグンと上がっている。
基本的に2モデル同時進行は難しいんだけど、ベイトの方があるていど長く(3年?)掛けて目途立ちが出来ているからできているのかなと。

まぁでも、一開発アングラーとして、色々とやらせてくれる事には、ほんと感謝している。
なんせ、新しい物を造るってのは、釣りとして楽しいのだ(笑)

そして、そのバックボーンは、とうぜん私の活動を支持してくれるファンや仲間たちが居てこそなので、その期待だけは裏切らない「真摯に明確な意図を持つロッド」を作りたいと思う。

もちろん、できたものが気に入るか、気に入らないかは、それぞれ自由で良いのだ。
住んでるところが違えば、当然フィールドも違う。

まずは、手に取ってみて。
それからで良いと思う。
釣りは宗教ではない。
 
でもね、、、
いつ発売できるかは解からないけどw
 

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