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▼ スズキの抱卵とアングラー
- ジャンル:style-攻略法
さて、この時期になると毎度のように気になるのが、スズキの産卵場所。
東京湾では富津沖が1つのメジャーポイントとして語られます。
その根拠としては、秋の始まりである9月から、おそらく産卵するであろう12月までに、湾奥河川→千葉方面→死後に富津周辺と、良く釣れる魚の大きさ及び数が移動していく事が上げられます。
確かに11月~12月の富津の固体は、見る見る間に産卵を控えた形になっていきますね。
この時期終盤の富津沖合いに在る海苔だなで釣れる、やたらデカイシーバスを一匹持ち帰ったことが在りますが、確かに抱卵していました。
と、これは1つの群れの話であり、同じようなことが対岸の三浦半島でも起きているといわれます。
またその裏側の相模湾側でも、同じく移動している産卵を意識した群れが在るようです。
この群れはどうも、西湘の群れとも異なるようですね。
昔は東京湾の魚は全部時計回りで・・・なんてのが話としてありましたが、いまはそれぞれに群れを持つことが解っているようです。
また、富津の先の内房の磯や港で釣れる魚も、これは別の群と判断しているようです。
ただ面白いのは、12月に一斉に広い範囲で各所に接岸する群れが多いということ。
なんとなく、湾奥の大きな群れとは動き方が異なり、もっと小規模の群れがたくさん在るイメージです。
竹岡が良い!なんてタイミングで、同じような魚が館山でも釣れてたり。
まぁ鰯というキーワードが大きいでしょうが。
(東京湾に入る鰯の行動は、じつはかなり科学的に追跡されており、コレを調べるのも面白いですよ♪)
ショア沿いに動くというよりも、沖と沿岸を出入りしてる感じでしょうか?
言っても、マルスズキは汽水を好む、基本的には沿岸性の魚ですが。
さて、スズキが産卵をするにあたり、適切な水温と塩分濃度はどのようなものなのか・・・と言うのを、ちゃんと調べた論文があります。
まぁ、全部読むのはシンドイと思いますので、二言で要約すると以下のような感じ。
孵化の適正
水温 15℃
塩分濃度 33.8PSU
個人的には適切な数値と思いますが、皆さんの住むエリアではいかがなものでしょう。
で、ふと思うのが、ヒラスズキの春の開幕基準を、私達はよく「16℃線が東伊豆に挿す頃」と話しています。
科学的根拠は無く、ただ釣りの実績でそう言っているだけですが、なんとなく産卵明け固体の釣りをイメージしているのがわかるかと思います。
ただ、東伊豆で3月でもまれに抱卵した固体が釣れちゃう事も在ります。(房総の人の話を聞くと、かなりヒラスズキの産卵エリアをつかんでいるようです)
また湾奥の某大型河川河口では友人が、湾奥の産卵がらみは富津に行ってると言われる12月から1月に、毎年90cm前後のスズキを高確率で大量に釣っていました。
かなり条件がピンな釣りでしたが、あまりにもの再現性の高さに驚いた事が在ります。
こう見ると、やはり湾奥の魚も全てが同じ移動を行うのではなく、かなりの数の「異なる動きをする群れ」がいる事に気が付かされます。
ある程度の集団で行われるはずの産卵行動ですが、実はいまだに東京湾のスズキの産卵を画像に納めたものを見た事が在りません。
これだけ釣り人が富津富津言ってるのにねw
この時期から益々面白くなっていく千葉方面のウェーディングですが、固定観念に囚われずに動けば、まだまだ「え?そこで?」というおもしろい釣りは在るかもしれませんね。
超個人的には、昔友人が2月(たしか)に荒川上流(秋が瀬)で捕まえてきた、「1cmほどのスズキの稚魚」の謎に興味があります。
塩分濃度と水温。
たぶん後は光量と酸素。
このキーワードが揃うなら、そしてその場所をスズキは知っているなら・・・
なんて事を考えると、釣るよりも「知りたい欲求」が出てきたりします。
まぁそれでも釣り人。
やっぱり釣りには行くわけですが、もし抱卵した個体を釣ったら、出来る限り体力を奪わずにリリースしたいかな・・・と。
プロポーションの良い魚が釣れるので、ついつい色々とやりたくなるでしょうが、ちゃちゃっと写真を撮ってサクッと水に入れて。
もし横向いちゃうなら、背中にライトをあてると、魚には背光で上面を感じる習性が在るので、少しは役に立つかもしれません。
「他の人に場所ばれちゃう・・・」という気持ちも在るかもしれませんが、その一匹のスズキがもつ数多くの卵は、きっとより多くの楽しい釣りを生み出してくれるかもしれませんよ♪
あ、食べるなら、バタバタさせずに即〆に。
ストレスで味が落ちるというのは、料理(特に和食)をする人の中では常識的に語られてますね。
ストリンガーやタイドプールは、超ストレスです。
とうぜん、リリースするにも「釣られる事」がストレスでは在るのです。
とうぜん、リリースするにも「釣られる事」がストレスでは在るのです。
この時期の釣りをするなら、皆さんも頭の片隅に入れておいて欲しいなと。
- 2012年11月26日
- コメント(3)
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fimoニュース
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沖磯ではクロダイやメジナを渡船屋にもどって撮影するために、ライブバッカンにいれておいたり、タイドプールにストリンガーってのが多いですが、美味しさのためには微妙ですよね。
この辺も文化の違いってのをいつも感じます。
kento
神奈川県