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今吉 孝治

鹿児島県

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がんばろうTOHOKU 東北ライジングサンプロジェクト

肝は冷えたけど

 久々に最近通う場所より少し上ったあたりでのウェーディングをして参りました。
 
最近はオープンエリアばかりだったので、川のせせらぎでも聴きながら数箇所だけ魚の付き場を探ってみて1本出たら今夜は早めに帰りましょうという事で、ゆうっちょさんとの釣行です。
 
流芯に入ったら最後、足をとられ一気に河口へワープしてしまうので、ここでの初釣行であるゆうっちょさんに地形を説明し、あまり離れない位置で釣り開始。
 
常に勢いよく水が流れていて、1箇所につき時間を掛けずに何回か違うアプローチをしたら次を狙っていく。
 
開始15分くらいだったと思います。
 
ゆうっちょさんが終了を告げる1本。
 
サイズは70㎝弱で、美しい銀色をしていました。
 



翌日は一人で同じエリアの更に上へウェーディングして撃っていく。
 
上流から下流へ、浸かりながら下って撃つを繰り返し昨日の場所へ到着。
 
外灯などなく、本当に真っ暗だが雲に隠れた月が少しだけ周囲を照らしてくれていて狙いの場所に先行者がいるのが見えた。
 
ただ、キャスト音が聴こえない。
 
距離にして、まだ50m以上はあったと思う。
 
木か何か流れてきたのかな?と思いつつ、釣り人だった場合を考えて出来るだけ邪魔にならない場所をゆっくり歩を進める。
 
何か動いているのが見える。
 
人だよね?いや、もしかして・・・
 
ホラー系が頭によぎり川の中だと逃げ場もなく、溺れさせられてしまうのが怖かったので、岸に上がって近づこうと思ったが、その近くまで行かないと岸へ上がる場所がない・・・

先日、テクテクって怖い話を見たばかりで、あれ自体は馬鹿らしい怖くもない、つまんない映画だなぁと思っていたが、本当に存在したら気持ち悪くて怖い。
それが浮かんでしまい心拍数があがる。
あいつ足ないのにめっちゃ早かったじゃん!あの先行者のフリしてるあいつも瞬く間にココへ来るんじゃ・・・
目があったら刻まれる・・・ヤベェ・・・
 
湖上して車を停めた場所からあがろう!と向きを変え逃げる体制を整える。
 
距離にして300mくらいを流れとは逆に湖上・・・(汗)
 
少しあがると、後ろからビュッ!とロッドを振る音が聴こえた。
 
張り詰めた感じから一気に開放されました^_^;
 
ルアーを巻いてきて水から出てきたのを確認してから挨拶をすると、挨拶が返ってくる。
ますます安心。
普段は怖い事など考えずやってますが、いざ怖くなるとたまんなくなります。。。
 
他にもやれそうな場所はあるが、狙う場所は片手で数えられるくらいで限られているし、釣りはやめて少しだけ眺めさせて貰おうと、断りを入れて砂地に座って休憩。
キャスト上手すぎ(汗)
アプローチの仕方は変わりないけどドンピシャ際に入れてくる率は100%に近い・・・
僕は岸へOBしてしまいロストするのがイヤなのでキャストがしょぼい・・・
これで久しぶりに来たんだとか(・.・;)
ここから上は探ってないので釣りしたら?と言われましたが、これで出てないなら僕には出せないと思いそれを伝えて丁重にお断り^_^;
 
今晩は釣れてない様子で、このピンに付いてないなら他にも付いてないという意見が一致し、近くの自販機で休憩しましょうとなり、いきなり現れた見ず知らずの僕を車のトコまで送ってくださいました。
 
久しぶりに来たとの事で、最近の状況を聞かれ僕の通ってるポイントのベイトやシーバスの釣れ具合だけ話しました。この手の話だとほとんどが「それはどこですか?」みたくなり僕はたまらず逃げていくのですが、「なるほど~。」とそれだけで察知した様な一言。この人の釣りの歴史の重みなのか、なんなのか判りませんでしたが、僕にとってそれが心地よく思わず釣りに誘ってしまいました。
すると「どっかのサーフにしましょう。あそこどうだろう?○○の前・・・」という返事、まったく釣れない場所だ。
お互いのポイントに気を使っているのか、僕が警戒されているのか、気持ちはわかるし先手を打たれたので乗っかりました。
 
僕なら河口って言うんだけどなぁと思いつつ、いや待て。僕が釣れないと思っているだけで新しい世界が待っているのか?と淡い期待もしつつ連絡先を交換しました。
 
コーヒーまでご馳走になりありがとうございました。
楽しみにしております。
 
お化けと間違えて早々と切り上げなくてよかったと思えた出会いでした。


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