実戦からのフィードバック(前編)

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連日の猛暑、台風の襲来などでせっかくの長期休暇ながら釣り予定はゼロ。まあこんな時に無理してフィールドへ出かけて熱中症や危ない目に遭うよりも、家でハンドメイドに打ち込みつつ、秋冬シーズンへ向けたイメトレをした方が精神的にはいいのかも知れない。ということで前回釣行で判明した課題とじっくり向き合ってみることに。

まずスピンテール。
前回はこんな感じのそっけないモデルで、まずは使用感を試してみた。
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思ったより沈下スピードが鈍くキレがない印象だったので、今回はボディをスリムにしながらウェイトをあげるフォルムにブラッシュアップ。合わせてフロントにバンパーを設けボディの損傷を抑えるようにした。
上が前回、下が今回のもの。
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あとやっぱり見た目も大事よね、ということでいつも通りのインクジェットフィルムとホログラムシートによるお化粧を施す。最後にレジンで仕上げコート。
e2949sbm3ap8hg7deevw_480_361-7aa4bb8c.jpgスケ感とリフレクト感が合わさっていい感じ。
やっぱり釣れそうに見えるルアーの方が使い続けられるのでこういう仕上げにはこだわっていきたい。

カラバリもいろいろと。
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ひとつひとつ形状仕上げが不安定なのはご容赦を。いつも迷いながら作っているのでそうなってしまう。これは実戦経験も伴わないと自分の中で定まって行かないだろう。時間がかかりそうだ。


リップレスはというと、
前回のはこういう感じ。
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ヘッド部分を削るのはなかなか大変、また安定的に同じ形状を作り出すのが難しい。そこでリップレスからリップインミノーへと考えを少し変えてみることに。

具体的には、ヘッド部分をレジンの別ピースで作り、あとから装着していく方法へと見直した。構成はこのような感じでミルフィーユみたいに複数の層を張り合わせて作る。
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リップ部分を支えるためポリカーボネイトのプレートを二枚挟み込み最終的にはレジンで全てをコートしていく。

ポリカ板でセンターをサンドイッチした状態。
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さらに左右からウッドを貼り形状を整え、ヘッド部にリップを装着する。その後全体をレジンコート。その上からインクジェットラベルとホログラムシートを貼りレジンの最終コートで完成。
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一見したら成形品のようにも見えるが、実際はリップも本体も透明部分はポリカとレジンの盛り上げでできている。
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新旧比較
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上が前回、下が今回のもの。
実は全体のフォルムはさほど差はないのだが、素材の見せ方で印象は結構異なるものになった。より軽快でミノーライクな顔作りができてきたのは嬉しい。

今はまだ作っている最中に別のやりたいことが出てきたり予想外の失敗をしたりするものだから、全体の工程がなかなか定まらず、クオリティにかなりのムラが生じてしまう。アクションに関しても狙ったものと現実とのギャップはいつも発生する。そんな風でものづくりとしてはまだまだだけど、繰り返しやっていたらそれまで苦手だった作業がスムーズにできるようになってきたり、仕上げがうまくできた時にはムズムズするような嬉しさがこみ上げてきたり、ある種の「いい気分」に浸れることも多くなってきた。これは苦労して魚をヒットさせ釣り上げた時の喜びに近い、貴重な感覚だ。

連休後半もこの続きを。



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