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村岡昌憲

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北海道遠征 その3



北海道遠征 その3 



こちらはその1から続きます。

まだの方はこちらからお読みください→ 北海道遠征 その1






PC環境の方、BGMを再生しながらぜひ。









午前5時。僕らは急いで宿を飛び出した。



今まで2日間、まったくバイトもないのになぜ僕らは急ぐんだろう?

そんなことを考えながら、助手席で揺られていた。





そして、小一時間で川へ着く。

ちょうど夜明けのその時を迎えようとしていた。




薄明かりの中、僕らは河原に立った。




「8時に集合。」


そうとだけ確認すると、それぞれが原野の中へと入っていく。













僕は上流側へと向かった。

そして、太古の昔から無数に繰り返したであろう景色を前に、竿を持った。

















そして、いつものように何もなく、時間だけが過ぎていく。








その時だった。









ゴボシャッ!



上流側で、尋常じゃない水音。

まるで丸太を水の中に投げ込んだような。





まさか、これがイトウの捕食音!!!






僕はハッとして、上流に目を凝らした。












静かな時間が20秒ほど。

その時、300mほど上流で、極太の物体が水面から猛烈に飛び出した。


ドカ-ン!


暴れているような感じのそれは、もはや動物で、この北海道ではイトウ以外の何者でもない。








でも、あんな豪快な捕食をするのか?

そんなことを思った時、また岸際で豪快に飛び出した。





僕は気付いた。



「誰かがイトウを掛けている・・・!?」







それに気付いた時の寂しさ。

神に選ばれたのは自分ではなかったという寂寥感が胸一杯になる。






だけど、今、まさに目の前に夢を叶えようとしている人がいる。

僕は藪の中を猛烈にラッセルした。

息も切れ、口の中は草木の綿で気持ち悪い。

だけど、この河原でイトウのランディングは簡単ではない。




なんとか手にして欲しい!


そんな想いで必死に走った。

そして、突然横で人の声が聞こえて、僕はその方向に急に向きを変えて、草木の倒れたスペースへ転がるように飛び出した。








うわ!









これがイトウか!!










魚はすでに岸に横たわっていた。

横には真っ二つに割れたタモ枠が転がっている。








さらに釣り人の顔を見てびっくりした。

他人ではなく、昨日から合流していたビコウさんだった。








わおー!

僕は飛びついて思いっきりの握手をした。













電話で聞いたケンさんや、Aiもすぐに駆けつける。







おおおおおおわー!












歓喜の輪が爆発する。

心が震え、手足が震えていた。

僕らの小さい小さい命は大自然の中で眩しいくらいに輝いた。







日本記録級、おめでとう。






そして、魚は静かに消えていく。

止まったようにも感じる時間の流れと、音もない世界が目の前にやってきた。







今回の旅もイトウのアタリがなかった僕は、残念だったけど、心から満足していた。



来年も必ず忘れ物を取りに来ないと。

そんなことを考えながら、最後の時を待った。










そして、ボトムを取ってジャークを入れた。











ドン!













ん?













ええっ!?














ロッドが弧を描き、竿先が叩かれる!











アメマスか?









やや反応を聞く感じでテンションを維持する。





竿先がガッツガッツと叩かれている。















「イトウだ!」


近くにいたケンさんが、大声で叫んだ。






そして、水の中へ飛び込む。


魚のサイズはそれほどでもなく、僕は数度の突っ込みをいなし、ケンさんの手に伸びるタモ網へと導いた。










うおおおおおっ!



ケンさんが最高の笑顔で岸際を掛け上がってくる。




ケンさんが、握手なのか、上に上げて欲しいのかわからない感じで手を伸ばした。

僕はどっちでも良く、最高に固い握手をした。










人生で初のイトウ!








60cmをちょっと超えるくらい。



あんな怪物を見た後では物足りない気持ちもあったけど、それでも嬉しい気持ちでいっぱいだった。


そして、リリース。


イトウは元気に川へ戻っていく。





圧倒的に美しい自然の中で、釣り人は自分の夢を追い続ける。

僕はイトウを釣ったけど、忘れ物を見つけたわけではない。

もっと大きな忘れ物をしてしまった。

とんでもないものを見てしまった。

そして、それをいつかこの手に抱えたい。









「ここにはロマンがある。」

ビコウさんが言った一言が印象的だった。












終わり。







Special Thanks!

★ビコウさんのサイト

★ケンさんのサイト




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