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村岡昌憲

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Area8-3 ~シーバス 長崎市内 その2~



Area8 - Stage3 ~ 導かれるままに  その1~ はこちらから



************
日時:     2月17日
ターゲット:  シーバス
ポイント:   長崎市内
************




夜明け前から仕事に入り、昼過ぎには寝た。

夕方起き出して、市内の不動産屋を回る。

とは言っても、別に僕が住む訳ではない。



長崎は僕の人生の中でも過去に無い規模の仕事を請け負った事で訪れることになったはずだった。

しかし、蓋を開けてみると、ただ人の幸せを純粋に願う日々があった。

平穏で静かな暮らし、それが普通の幸せであって欲しいと僕は願い続けた。

しかし、言葉は優しい幻にしかならない。現実は残酷なまでに厳しい。

不況の理不尽なまでの波と、行政の失政に耐えきれず、一つの家族が不幸に陥ろうとしていた。

同情するだけで話はすむ事だった。しかし、僕は一緒に闘う事を選んだ。

僕は試されていると直感で思ったのだ。

この家族を救うことが、最終的に僕を、憎悪に生きた昨年の僕を救うことになると。






釣りの話に戻ろう。

不動産屋を回った後、昨日の敗因を色々と考えていた。

昨日の川筋の瀬、あの状況で出ないということにどうしても納得がいかなかった。

出せないということは魚がいないということか。

そんなはずはないだろう。それを言ったらプロは終わりだ。



気になったことは、瀬の上を流れる流れの向き。

逆だった。

水は本来は浅い方から深い方に向かって流れるはずなのだ。

しかし、昨日の状況は違った。

川の地形によるものだろうと思うが、瀬の上を深い方から浅い方へ向かって潮が流れていた。

基本的に僕は瀬の落ち込みにいる魚を狙うのが得意だが、昨日の状況はそうではなかった。

おそらく、魚は瀬の深い側、すなわち上流側に位置していたのではないか。

だとしたら僕は攻め方を間違えた。

そんなことを考えた。






昨日撮った写真をもう一度。

奥が川の上流、写真右下に向かって川は流れていく。

写真右下に向かって水中に続く瀬が見えると思うのだけど。

KOkYr9KbvtkNmvtUv4F3_480_480-6d43d1e0.jpg

昨日は、左側の岸からキャストをした。

上流の方から手前まで、歩きながら長い瀬の上を片っ端から攻めたのだ。

しかし、バイトも出なかった。

おそらく魚は瀬は絡むが、瀬の上に固執していないと考えた。

となれば、瀬が川のブレイクラインとなる時に攻めないと魚に食わせることは難しい。

要するに瀬の頭が出てきてからということになる。まさにこの写真の状態だ。

この時に、写真の右から瀬の際にキャストしたらどうだったか。魚は付いているはずだ。

ただ、水は透明で無風の満月、車のヘッドライトが川面を走る状況で本当に魚は付くのだろうか。





予報は今夜も晴れ、やはり満月が海面を照らす。そしてこの川の水の透明度。

しかし、信じた。




魚は絶対に入ってる。

これだけの川にスズキがいないということは考えられない。






で、あれば、どこで食わせるか。

おそらくチェイスさせる展開、ルアーを見させると絶対に食わない。

瀬がブレイクラインと絡む時に、シーバスが付く位置に、一発で放り込んで追わせずに食わせないといけない。

となれば、写真右側からキャストしないといけないと考えた。





客先の現場に行ってロープをもらってきた。

ポイントに付いたのは21時頃。いよいよ満潮だ。

L6Be22dv3sshRxwKWBnb_480_480-821bcbe1.jpg

夜はこんな感じ。デジカメでこれだけ映るんだから相当明るいです。

昼間とほぼ同じ位置で撮ってます。写真の左側は真っ暗に近い感じ。




相変わらず風が無い。水面は鏡のようになっている。

この状況だと光が水中に入り込みやすい。魚の警戒心もかなり増すのだ。

ファミレスやスーパー、パチンコ屋などの灯りが無ければかなりいいのだが。



すでにゆっくりと川の流れが下げ始めている。

手前の岸際が浅くなるのを待ってロープで降りる。

しばらくは護岸の壁に身を潜めて、水面を眺めていた。

相変わらずイナッ子一つ飛ばない。



自分が選んだ選択は合っているのだろうか。

13年間の経験がここで粘れと言っている。


その声を、感性を、経験を信じるのみ。



自分を自分が信じなきゃ誰が信じてくれるのか。

答えは、自然のみが知っている。

空を見上げると、輝くばかりの満月が僕を照らしている。






キャスト開始。



風神Zはとても気持ちよさそうなキャスト音をあたりに響かせながら、無風の空気を切り裂いて、レアをかなり遠くへかっ飛ばす。

やっているうちに、どんどんと潮が激しさを増してくる。

満潮からすでに1時間、ここから3時間の勝負だろう。






ちなみに長崎の潮位は潮時表を見てもなんだかよく分からない。

たった一つ、山を越えるだけで潮位440㎝とかもうむちゃくちゃな世界が待っている。隣の湾では潮位差が30cmしかないとか。

地域差がかなり激しいのだ。っていうかむちゃくちゃだ。ありえん。








HPでリンクしているインターネットの潮時表にも長崎市内の潮時表はない。

地元の人は慣れれば感覚で分かるのだろうけど、初めて来てこれでは難しい。

2日間の状況を考えると、長崎はとにかく潮の動きが大きく、下げ潮は一瞬でグワッと動く印象が強かった。

その辺の動き出すまでの加速感は東京以上だ。6時間のうち2時間だけ一気に潮が動く。そこが時合となるのだろうか。

今日は21時頃が満潮で、3時頃が干潮だと漠然と考えるしかなかった。







対岸の瀬に向かってフルキャストをする。

レアやワンテンで探ってみるが、反応はない。

この川は水深もあまり無いようだ。ワンテンだと底をすってきてしまう。


ドカポップにチェンジ。

とにかくルアーを見られたくない。

だけどパターンはおそらくデッドスローだ。

ジャーキングで誘って食わせるのは大きな流れの中でこそ有効なテクであり、この様な小さな川ではデッドスローの方が強いと思う。






そして、だったらトップの方がいいのである。

どんなに水が澄んでいても、夜が明るくても、そうであればあるほどトップにするべきなのだ。

それが僕の13年間の試行錯誤が導き出した答えだ。





空は薄曇りだけど、満月が辺り一帯をかなり明るくしていた。

僕は商業施設の煌々と照る灯りを背負った。

ルアーの下流にチェイスしているシーバスを想像し、U字を描く瞬間、魚にとってルアーが逆光になる様に流す角度を調整していく。時合までに形は作っておきたい。






こんな事を30分ほどやっていただろうか。すでに22時を周り、潮もますます加速感を出してきた。
 
付近の看板の灯りが少しずつ消えていく。車の通行量も静かになってきた。スーパーの灯りをさっさと消さないか、恨めしく思ったが、看板を見たら夜12時まで営業。あきらめる。





いい感じ度が増してきている。明らかに昨日よりいい感じ。

僕のスタイルにより近いということだ。




対岸から瀬を打つ感じ。昨日は思いつかなかった。昨日は光を避けた。灯りを背負うのを避け、暗い側からキャストをした。

しかし、今日は道の照明や看板の灯りなど、全てを背負う側に立った。

水面にどうしたって自分の影が映る。これは神経を必要以上に使う。

しかし、川の地形上こっちの方が攻めやすい。ルアーを見られるなら逆光を使って見せない。

気になるのはトラックの灯りが一瞬、水面を走ることだけ。濁っていればどうということはない。

しかし、これだけの透明度の中でスズキという魚がどれだけ気にするか。

その経験は僕にはないのだ。





ドカポップをデッドスローで流す間、鼻歌を歌っていた。

なんの歌だかは内緒。僕にとって縁起がいい歌だ。





グボッシャ!




突然、水面を泳ぐドカポップに水柱が立った。








うわっ!!

乗らなかった。







いた!


なんだよ。いるじゃんよ。








僕は飛び上がって喜んだ。

とにかく僕のアプローチに対して、長崎のシーバスから初めて答えが返ってきたのである。

2日前からの釣りを通して初めてのバイト。

僕の考え方に応えてくれたスズキが目の前にいたのである。

魚が出たという事実が、僕の中の不安を全て取り除いた。

あとは釣るだけだ。

時計を見る。22時19分。







ドカポップを流し続ける。しかし、その後は川は沈黙し続ける。

流れがさらに速くなる。対岸の瀬の頭が出てきた。

そう、昨日はここで帰ってしまったのだ。対岸でやっていたから瀬が出てきたところで、釣りがもうできなくなったのだ。

足下の水が見る見るうちになくなっていく。



しばらくは護岸の壁の影の中に立っていられたが、いよいよ潮が引くにつれ、照明の中で釣りをせざるを得なくなった。

少し前へ出る。僕の影が水面のブレイクラインを超えて落ちている。

これで追わせると辛い。

頭上には満月の灯り、背後にはいくつもの灯り。

光の方向性を忘れずに、流れの中でラインをメンディングしながらコースを変え続けた。
 
しかし、ドカポップには出ない。

少し弱気になって、アイマコモモにチェンジ。

同じように流すが出ない。

流れが速い。

アイマも流れをつかんで潜ってしまうような流れだ。潜ったら絶対に出ない。そう思った。
 




Area8 - Stage3 ~ 導かれるままに  その3~ に続く

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