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関根崇暁

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BlueBlue.jpg 「背中に背負う蒼色は鳥から見た海の色」 「お腹に抱く蒼色は魚から見た空の色」 「BlueBlue 海を愛する人へ―」 「Where's your Blue?」 ima_banner.gif 株式会社アムズデザイン運営のima公式web site。シーバスルアーkomomo,sasuke等の紹介。ルアーテスターの釣行記、コラム等も掲載。

筑後川の清流鱸とBlooowin!140S

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九州を代表する河川、筑後川。

そして静かに始まった清流域の鱸を求める季節。
僕はこの土地に住み流域の魚達を心から楽しんでいる。

遠征、転戦を重ねるのも釣りだけど。
一箇所に腰を据えて釣り続ける釣りもある。

そして見続けるからこそ見えてくる世界もある。

多くの人にシーズンが始まったのか?と聞かれるが。
実は、まだ始まっていないと答えている。

この時期、釣れるか釣れないか?それは不安定であるという事。

一般的には鱸の遡上ファクターとしては、鮎の遡上が鍵という話を良く聞くが、僕は鮎を追ってきているとは考えていない。

過去には川こそ違えど関東平野を流れる大河で沢山の鱸を持ち帰り、三枚におろして食べていた。その都度、胃袋の中身を出してみるのだが、鮎が入っていた事は残念ながら一度も無かった。

多くはニゴイやカマツカ、ウグイにフナ、川エビなどの甲殻類だった。

実はアングラーの思惑とはかけ離れているもので、春に海から遡上してくる魚よりも、元々フィールドに長期間定着してる生き物、数も多い種類が多かったのである。

あくまでも鱸は鮎を食わないとは言ってない。

状況によっては鮎に付く鱸は存在するであろう、ただ、鮎の様に遊泳力が高い魚よりも、泳ぎの遅い魚のほうが鱸にとって捕食し易い可能性はあるというこである。




五月半ばに近づいている現状、既に清流に入り込んだ鱸は確実に存在しているのだが、簡単に釣れるほど数が居るわけでも無く、活性が高く浅く速い流れに付いている釣り易い状況にもなっていない。

居るのか居ないのか?その答えを探す釣りから、どうやったら清流鱸に近づけるのか?という部分の追求に季節は変わってきている。




そして、土曜日の深夜フィールドへ向かった。
仕事を終え、帰宅した時刻は22時を過ぎていた。

前日ロストした分をタックルケースに数本補充すると、真夜中の静かな流れを目差した。先週の第一発目のキャッチから一週間近く過ぎ、二匹目のドジョウを探すべく深夜の清流域に入る。

先日からすると水位は10cm増えている。

少し前に降った雨の影響か?それともダムの放水量の関係かはわからないが足元に伝わる水温は少し冷たい様に感じた。

0時を過ぎ反応はまったく得られないまま、日付は翌日に変わっていた。

清流鱸は居るのか?居ないのか?それとも釣れないだけなのか?

考えられる色々な角度から、様々なレンジをタイプの異なるルアーで刻んで行く。

レンジといっても水深は最深部で1.5~2m 平均1m無いくらいの瀬では、水面か水面直下の20cmくらいまでと20cm、後はボトムになる。

今シーズン、トップウォータープラグ以外の釣りでは、ほぼBlooowin!140S一本で全ての流れを攻めている。

理由は色々とあるのだが、レンジコントロールが難しいのなら、その特性を身体に叩き込む事で、慣れて行くしか無いと考えている。

一つのルアーを使い込む事で幅を広げるという考え方である。

Blooowin!140Sの最大のメリットは飛距離とドリフト時の姿勢。
それと、ダブルアクションの効果でアクションはルアーに任せていいという点、つまり魚の居る場所にさえ預ければ答えが返り易いということ。

魚の居る場所に預ける、それはレンジキープであったり、流れで一定ゾーンに留めることであったりする。

デメリットは浅いレンジでの扱い難さ。

Blooowin!140Sは塩分濃度の無い清流域、しかも浅い流れで潜らない様に使うのは少々難しい。

ラインテンションを掛ければリップに水圧を受けて潜り、ラインテンションを掛けなければ、お尻からどんどん沈み、そのまま底を引き摺れば川底の玉石にスタックしてしまう。

そこで僕はダウンクロスを使う。

本流では向かって基本対岸を向くポジショニングをするのであるが、ダウンクロスではそこから反対岸の正面よりもやや下流気味にキャストする。すると中間部の浮いたラインが沈んだ先端のラインを持ち上げようという浮力が発生する。

それを利用する事で潜ろうとするルアーをラインが流れから受けた浮力を作用させて潜れなくなる様に意識的に行う。
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右の鮎カラーの様に、リップをカットする事で飛距離アップと潜る深度を抑える事も可能ではあるが、このBlooowin!140Sの最大の武器であるダブルアクションはその分発生しなくなる。

その分、上下方向と左右方向へのS字を描く軌道のみが特性として残る。

同じBlueBlue各テスター仲間達は、ウエイト固定やリップをカットして使うのであるが、僕はチューンとオリジナルを自分のフィールドで使い込んだ結果、オリジナルを操作でコントロールした方が楽しいという結論になった訳である。

先日、シーライドミニの記事の時もお話した事があるが、数ヶ月程度ではルアーの特性、その全容を本当の意味で見抜く事が出来ない。

徹底的に使い込む事で自分の意図した通りに流す事が出来てくる、それでも日々のトレーニングを一旦怠れば、何処を流しているのか?何をしているのか?が見えなくなってしまう。

特に深夜、街灯なども無い本流でルアーからライン、ロッドに伝わるインフォメーションだけでルアーのポジションを把握するのには熟練が要る。



大河の本流に棲む鱸達は、概ね流れの壁を意識している。

緩い流れと速い流れ、薄い流れと太い流れ、その境界線には流速差から生まれる壁が存在している。

それは勿論、目には見えない。

五感で感じる意外の方法は無いかもしれない。

そして、この夜もルアーが流れの壁を抜いた瞬間、静かに感じる違和感。

深瀬に面した反転流その地形変化に付く魚なのだろう。

予想どうり45m先にある流れの壁をBlooowin!140Sが抜けた瞬間にヒットした。

暗闇の中に響く鰓洗いの音と水飛沫。
緩い流れでは無理なテンションは禁物、一定のテンションで巻き続け一気に距離を詰める。

すっとラインディjングすると少し痩せた63cmそれでも今期は希少な魚。
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本来、このエリアで釣れる魚は太い個体が多い。
季節が深まるこれから太くなるのか?
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本調子とまでは行かないがやはり清流域にも鱸は棲む。

内陸に暮らす者にとって、鱸は夏の魚。
今年も梅雨入りする頃から本格化するだろう。

そしてBlooowin!140Sを使いこなす事でより広く釣りをする事が出来る。
やり込むことで、もう少し先に見えてくる釣りをこれからも追求して行こう。

 

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