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関根崇暁

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BlueBlue.jpg 「背中に背負う蒼色は鳥から見た海の色」 「お腹に抱く蒼色は魚から見た空の色」 「BlueBlue 海を愛する人へ―」 「Where's your Blue?」 ima_banner.gif 株式会社アムズデザイン運営のima公式web site。シーバスルアーkomomo,sasuke等の紹介。ルアーテスターの釣行記、コラム等も掲載。

気持ちが向かない春


桜が咲く、春なのに、渓流は解禁したというのに、まったく気持ちが向かない。

毎年の事だが、解禁直後の渓流の雰囲気は好きになれない。

出来れば早春の釣りをしたいとは思うが、渓流で人に逢う事を好まないのだろう。


昨年、九州北部豪雨で僕の好きな流れは壊滅的なダメージを受けた。

山村の家屋にも被害は及び、濁流に巻き込まれた犠牲者も出た。


山へ向かう道は崩落し、棚田も破壊され、今も爪痕は残っている事だろう。


その渓流には、野性味溢れる地ヤマメと銀化したスモルトヤマメが棲んでいる。

釣りをしたい気持ちと、破壊された流れを見たくない気持ちが僕の中で渦を巻いている。

他所の渓流へ出向けば良いのかもしれないが、他の渓流には何故か行きたいとは思えない。

僕にとっての渓流ルアー釣りは、ある意味、一度卒業しているカテゴリーである、理由は釣れ過ぎるからであり、地域によっては希少性の高いヤマメを虐める理由が無いからである。

無垢なヤマメは、果敢にルアーにアタックしてくる。

それは、捕食もあるが、縄張りの為である。

特に、トリプルフックを使ったミノーイングではファールフックが生じやすく、綺麗な魚体に傷を付けてしまう。

そして概ね、そこにいる一番強い個体から釣れてしまう。

食味として食べる事を否定はしていない、ヤマメやイワナは山の暮らしでは貴重な淡白源であり、食味としても素晴らしいとは思うからである。

ただ、僕はヤマメが好きだから、釣りたくないって釣師が居ても良いと思っている。

色々考えた、その結論は、一渓一尾である。

数を釣る意味は、この魚を食べない僕には無いのである。

春は釣れ過ぎる事があるから、少し魚の薄くなった初夏にでもと思うが、気持ちが向くかどうかはわからない。

青春をこの魚に捧げ、全てのベクトルを本流、渓流へ向けて、色々なものを犠牲にしてでも、知りたかった真実とはそんなもの。

春の一尾、夏の一尾、秋の一尾。

その年の、その季節のワンチャンスを楽しめればそれでいい。

気持ちが向くその日まで、楽しみは残しておく。

急ぐ事は何も無い。





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