利根川東遷、荒川西遷この二つのお話に遡上魚や地域の魚の事を織り交ぜながら、シリーズでお届けしています。


今回で荒川西遷は２回目。

　

さて、武蔵水路を下り、鴻巣の流れを下り始めるところまで、お話致しました。僕の故郷なので少し話が長くなりますが、もう少し色々ありますのでつづきます（笑）


僕の祖父の話では、下流に堰が出来る前は、武蔵水路出合のある鴻巣の流れで鰡が泳いでたそうな。


僕の目では確認した事がありませんが、マルタウグイと鮎は春この場所に上ってきます。


あとは、地域の人には川鱒と呼ばれる関東型のサクラマス。

 

海からマルタウグイもマスも来るくらいだから、何かのタイミングで堰を超えたスズキがこの界隈にいても何ら不思議ではありませんが、不思議と釣れた事がありません。

もしかすると、タイミングの問題なのかもしれませんが・・・・・

因みにこの場所、落水＝死　可能性は高いです、落水してテトラに打ちつけられて腕の骨折や前歯を失ったおじさんもいます。

もしも、釣りをするときは、装備と覚悟と自己責任を考えてからにしてく
ださい。


万が一の時、遺体の発見される可能性は５０％くらいです。

概ね、１０キロ以上下流で変わり果てた姿での発見になります。

荒川を流れ下ると、市ノ川出合　このあたりからはブラックバスが多くなってきます。高校生くらいまでの僕なら喜んで釣りましたが、最近は小さな野池のバス以外はあまり興味がありません。

突然ですが、鮭っ子の皆様と、ゲストのあら子さんにお話があります。

そうそう、今回は「おとか」のお話です。

妖怪です。「おとか」って知ってますか？

僕は明治生まれの曾祖母に何度か枕元で聞かされました。



おとかは夕暮れの川に出るそうです。

村人をこっちこっちと手招きして誘うそうです、それはもうびっくりするほどの相当な美人だとか。

そして、あっちだ、こっちだと、泥濘も藪も関係なく　村人はおとかに惑わされたまま歩かされます。

ところが、当の村人はそれがお屋敷の綺麗な庭園にしか見えないそうです。

まずはお風呂をどうぞ～　とお屋敷のお風呂に案内されます。

お饅頭もどうぞ～　と　すっかりご馳走になります。

はぁ～　くったぁ～　くったぁ～　と眠ってしまう村人。

翌朝。

おとかの魔法は解けています。

豪華なお風呂は　肥溜め。

饅頭は馬糞まんじゅうだった。

というオチです。

出逢いたく無いですね。


夜の川原での出逢いには皆様も、お気をつけて。

鮭っ子の旅はつづきます。



■荒川西遷について詳しくはこちら↓
http://www.ktr.mlit.go.jp/arage/learn/history/history03.html



■武蔵水路と荒川の合流点　ライブ映像↓
http://www.ktr.mlit.go.jp/arajo/realtime/live06.htm



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