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関根崇暁
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▼ 梅雨入りの渓流
- ジャンル:釣行記
- (渓流ルアー釣り)
今日、九州北部が梅雨入りしたと気象庁から発表された。
その頃、僕はダムからの遡上魚を求めて、ハンドルを握り上り坂を急いだ。
久々の釣行に胸は弾むが、そうは甘くないのがこの釣り。
さて、ここ数日の北部九州は雨量が少なく、活水での苦戦が予想されるが、雨さえ降ればチャンスは訪れるはずだと目論んでみたが。
土砂降りの釣りを想定していたのだが、意外に雨量は少ない。
青空を忘れた紫陽花の青色、霧雨、薄曇り、スコールのような激しい雨。
短い時間に刻々と天候は変化してゆく。
頼む、もっと降ってくれ。
桑の実、食べたら唇がドドメ色。
あれだけの水は何処へ行ったのだろうか・・・見渡す限り、活水の流れ、これでは遡上魚の見込みは無い。
それでも、来てしまったからには、ダメなら駄目を確認するべし。
案の定、水が湯だっていた数日前を物語る様に、活水の流れ、石の苔は腐り、鱒の住む流れではなかった。
それでも、酸素が有りそうなポイントから、数十匹の魚がルアーをチェイスしてくる。
正体は、ハス。
昨年も、その前の年も、そのまた前もハスが釣れた気がする。
ランドロックのサクラマスは何処へ行った・・・・
本命が御留守の時、彼等がこの流れを支配する。
何度味わっても釣れない時の上り坂ほど、身の重さを感じる道は無い。
行きはよいよい、帰りは辛い。
一旦車に戻り、冷静に記憶を辿れば、この近くの渓流で、6年前に「九州初のヤマメ」を僕は釣った事を思い出した。
再びハンドルを握ると、あの時、霧雨の渓流でヤマメを連発させた流れを目差す。
山村の古い町並みを抜けて、山道を登ると、その渓流へと到着する。
この状況を予想していたのか、渓流タックルが・・・何故か車に積んである。
UFM バックウォータースペシャル BWS‐55
ミッチェル 408
3LB ナイロンライン
ブルーのラインで色合いも合わせている確信犯だったりする。
早速、入渓すると、こんな流れである。
支流も水が少ないが、ポイントには蜘蛛の巣だらけで先行者が誰も居ない好条件。
白泡の切れ間のレーンにミノーが上手く乗ると、食い損ねたのか、パシャっと水柱。
そのまま、ステイさせて細かくルアーを振ると、再び水柱。
「ヒット!」
こんな獰猛なヤマメは知らないので、何時ものカワムツとかじゃないよね?と半信半疑で寄せてくると、中々それでシャープな走りをする。
大判、小判のパーマーク、その野性味溢れる、地ヤマメ。
ミノーはやっぱり、ツインクル 45S&45mm
使い慣れた僕のミノー達、渓流にてヤマメを一番釣ったミノーかもしれない。
釣れないまま終わるのも、釣れるまで諦めず最後には釣るのも同じ一日。
6年前に良い釣りをしてから、再釣行を一度もせずに今まで来たのは、きっと釣れるのがわかっている流れで釣りたく無いという偏屈な意地を張ってたからだと思う。
流れにヤマメを帰すと、僕は6年ぶりに、原点回帰を出来た気になった。
そして二匹目を釣る気には成れず、退渓とした。
また何時か自分の釣りに迷いが出たら、このヤマメに逢いに行けば良い。
魚はすぐ近くに何時もいるのに、僕らは何故か自ら遠ざけて、腕が上がった気分になっている
明日自由に釣るために、今はしっかり釣らねば成らぬ季節かもしれない。
少し目が覚めたよ、ありがとう。
その頃、僕はダムからの遡上魚を求めて、ハンドルを握り上り坂を急いだ。
久々の釣行に胸は弾むが、そうは甘くないのがこの釣り。
さて、ここ数日の北部九州は雨量が少なく、活水での苦戦が予想されるが、雨さえ降ればチャンスは訪れるはずだと目論んでみたが。
土砂降りの釣りを想定していたのだが、意外に雨量は少ない。
青空を忘れた紫陽花の青色、霧雨、薄曇り、スコールのような激しい雨。
短い時間に刻々と天候は変化してゆく。
頼む、もっと降ってくれ。
桑の実、食べたら唇がドドメ色。
あれだけの水は何処へ行ったのだろうか・・・見渡す限り、活水の流れ、これでは遡上魚の見込みは無い。
それでも、来てしまったからには、ダメなら駄目を確認するべし。
案の定、水が湯だっていた数日前を物語る様に、活水の流れ、石の苔は腐り、鱒の住む流れではなかった。
それでも、酸素が有りそうなポイントから、数十匹の魚がルアーをチェイスしてくる。
正体は、ハス。
昨年も、その前の年も、そのまた前もハスが釣れた気がする。
ランドロックのサクラマスは何処へ行った・・・・
本命が御留守の時、彼等がこの流れを支配する。
何度味わっても釣れない時の上り坂ほど、身の重さを感じる道は無い。
行きはよいよい、帰りは辛い。
一旦車に戻り、冷静に記憶を辿れば、この近くの渓流で、6年前に「九州初のヤマメ」を僕は釣った事を思い出した。
再びハンドルを握ると、あの時、霧雨の渓流でヤマメを連発させた流れを目差す。
山村の古い町並みを抜けて、山道を登ると、その渓流へと到着する。
この状況を予想していたのか、渓流タックルが・・・何故か車に積んである。
UFM バックウォータースペシャル BWS‐55
ミッチェル 408
3LB ナイロンライン
ブルーのラインで色合いも合わせている確信犯だったりする。
早速、入渓すると、こんな流れである。
支流も水が少ないが、ポイントには蜘蛛の巣だらけで先行者が誰も居ない好条件。
白泡の切れ間のレーンにミノーが上手く乗ると、食い損ねたのか、パシャっと水柱。
そのまま、ステイさせて細かくルアーを振ると、再び水柱。
「ヒット!」
こんな獰猛なヤマメは知らないので、何時ものカワムツとかじゃないよね?と半信半疑で寄せてくると、中々それでシャープな走りをする。
大判、小判のパーマーク、その野性味溢れる、地ヤマメ。
ミノーはやっぱり、ツインクル 45S&45mm
使い慣れた僕のミノー達、渓流にてヤマメを一番釣ったミノーかもしれない。
釣れないまま終わるのも、釣れるまで諦めず最後には釣るのも同じ一日。
6年前に良い釣りをしてから、再釣行を一度もせずに今まで来たのは、きっと釣れるのがわかっている流れで釣りたく無いという偏屈な意地を張ってたからだと思う。
流れにヤマメを帰すと、僕は6年ぶりに、原点回帰を出来た気になった。
そして二匹目を釣る気には成れず、退渓とした。
また何時か自分の釣りに迷いが出たら、このヤマメに逢いに行けば良い。
魚はすぐ近くに何時もいるのに、僕らは何故か自ら遠ざけて、腕が上がった気分になっている
明日自由に釣るために、今はしっかり釣らねば成らぬ季節かもしれない。
少し目が覚めたよ、ありがとう。
- 2012年6月8日
- コメント(4)
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登録ライター
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