プロフィール

関根崇暁

福岡県

プロフィール詳細

カレンダー

<< 2024/3 >>

1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

検索

:

アクセスカウンター

  • 今日のアクセス:38
  • 昨日のアクセス:215
  • 総アクセス数:1088298

QRコード

BlueBlue.jpg 「背中に背負う蒼色は鳥から見た海の色」 「お腹に抱く蒼色は魚から見た空の色」 「BlueBlue 海を愛する人へ―」 「Where's your Blue?」 ima_banner.gif 株式会社アムズデザイン運営のima公式web site。シーバスルアーkomomo,sasuke等の紹介。ルアーテスターの釣行記、コラム等も掲載。

東京湾 荒川西遷事業と遡上魚達 その1

前回は4回に渡り、利根川東遷事業や霞ヶ浦の事などお話させて頂きました。
 

良い子の皆様は鮭っ子のまま、少し荒川の水に慣れる意味でも、このまま聞いて下さい(笑)



※前回の利根川東遷事業と遡上魚達 その4 で読者の皆様には鮭っ子になってもらいました。





さて、今回は荒川の中流域から始まります。



場所は埼玉県熊谷市の久下という所です、此処は元荒川の源流があり、天然記念物のムサシトミヨの生息地として知られています。 

今の荒川本流は開削して和田吉野川に繋がれています。


因みに、ここは、僕が少年時代を過ごした流域です、魚釣りだけでなく、泳いだり、虫取りをしたり。



以前は久下橋という冠水橋がありました、冠水橋は桁は木製の橋です、洪水などでよく流され通行止めになったりします。




久下橋の上流には、県民釣り場があります、実はここではニジマス釣り大会があり、ニジマスを放流していますのでその残りが暫く釣れます、冬まで残るものは稀ですが、40cmを超えるようなマスが良く釣れました。



それはさておき、そのニジマスが元荒川の水源にも居ます、ムサシトミヨの生息地に棲んでいます。水源を利用した養鱒場から逃げ出したものです、ニジマスだけではなく岩魚も棲んでいます。


実は、それは問題です、魚食性の魚が希少種の生息地に棲む、しかも外来魚として。


 

外来魚というと、普通はブラックバスやブルーギルのことが取り上げられる事が多いのですが、それよりも、本来棲むべきではない、国内外来魚が閉鎖的な水域に棲んでる事の方が問題視する必要があります。



なぜなら?は何時か機会があればお話致します。




荒川西遷をざっくりと、お話いたします。

徳川幕府が江戸に置かれたのは、広大な関東平野があった為と言われています。


平野に水路を整備し、水田を設け、石高を伸ばす事が国の繁栄に繋がるとされた時代、1629年に徳川家康の家臣、三河の出である、伊奈忠次という大名が携わっています。利根川東遷と荒川西遷により、今の東京湾流入河川が生まれたのです。


※図は荒川上流河川事務所より抜粋

荒川西遷は、本来利根川の支流であった荒川を入間川へ繋ぎ、独立の河川にして蛇行するその流れを真っ直ぐに直し、川底を掘り下げる事で進められました。埼玉県の南東部にある越谷市で中川と元荒川は合流しますが、そこは嘗ての利根川であり、荒川本流であるという事です。





さて、話は久下に戻ります。

大昔は鮭やサクラマスの漁獲が熊谷市の久下であったと聞きます。近年もそれらの遡上は続いていますが、数が少なく、釣りの対象とは言えません。この付近は湧水が多く、鱒類の生息には適しており、先のニジマスは定着しているものと僕は考えています。

昨今は、自然保護の活動として、鮭の稚魚放流が盛んに行われていますが、ここ久下でもNPO法人や地域の小学生が放流をしているようです。


さて、鮭っ子のみなさま。

物語の前置きが長くなりましたが、前回のつづきです。

胸鰭をしっかり繋いで、鯰やうなぎ、ニジマスに狙われないように聞いて下さい。

場所は前回の武蔵水路と荒川の合流点からです。

なんと、鮭っ子の新しい仲間が加わりました。

上流の久下で放された、荒川のあら子ちゃん達です。




あら子ちゃん達は、養魚場で生まれ、小学校の教室で育てられましたから、川の事も、お父さんやお母さんの事も知りません、鮭っ子の皆様が海まで仲良く連れて行ってあげて下さい。



いいですか?



ありがとうございます。



水路の水は多く、流れも深く速いです、それがそのまま荒川に放水されますから、荒川も水路の様に深く速く流れています。



この界隈には、旧川と呼ばれる、本流から切り離された川の後が細長い沼の様になっています。


明秋、鎌虎、蓮沼、石屋下、桶川飛行場沼、びん沼、道満、浮間舟渡公園の池など、みんな旧川です。



真っ直ぐな荒川、切り離された旧川。




関東平野の真ん中、この対比も、また荒川の見所です。




川越市に入ると入間川へ出合ます。



もちろん、ここから下流は入間川だったのです。


秋が瀬まで道のりは長いので。



次回に続きます。




あ、もちろん皆様は利根川生まれの鮭っ子のままです、荒川生まれのあら子ちゃんと仲良くお待ち下さい。





■荒川西遷について詳しくはこちら↓
http://www.ktr.mlit.go.jp/arage/learn/history/history03.html



■武蔵水路と荒川の合流点 ライブ映像↓
http://www.ktr.mlit.go.jp/arajo/realtime/live06.htm



■皆様のご意見・ご感想をお待ちしています。



■もっと書いてくれと思っていただける方、遠慮なく、ソル友、ファン登録、fimo会員登録をお願い致します、お気軽にどうぞ。

コメントを見る