【東洋式疑似餌釣研究所　Ⅱ】九州のイワナ

イワナ。

この意外な国内外来種が九州に存在している。

イワナと一言で云っても、北からオショロコマ、ミヤベイワナ、エゾイワナ、ニッコウイワナ、ヤマトイワナ、キリクチ、ゴギ、これだけのイワナの仲間が国内には存在し、各地域、水系毎にその特徴が有るといわれている。

イワナの南限は紀伊半島のキリクチ、西限は中国地方のゴギとされるが。

何故か九州にも、イワナが存在している。五百歩譲ってゴギが北九州にいるのなら理解できるが、九州に居るのはおそらくニッコウイワナ。

放流説、在来説、色々有るみたいだが、本当のところは誰にもわからない。

在来じゃないから駆除するべきという意見は不思議と聞かないし、何かの間違いで仮にイワナの西限が九州だとしたら、保護対象と成り得る。

九州のイワナ、それは保護対象か、それとも駆除か？

無関心の野放しか？

僕等人間の、その身勝手な「物差し」は何を計るものなのだろうか？

釣り人だからわかる事、釣り人だから感じる事、それを言葉にして行こう、もちろん釣りは魚を釣るだけでもいい、でも、様々な事を考えて釣る事はもっと楽しい。

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2013年5月25日
コメント(11)

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難しい話しですね！

四国には元々居なかった岩魚を放流してから

アマゴの生息域が減っていると聞きました。

針葉樹の多い山なので渇水に強い岩魚が

残った結果なのか？

貪欲な岩魚にアマゴの稚魚を喰われたのか？

分かりませんが…

放流事業の恩恵でサツキマスやサクラマスの

釣りが成り立っているのも事実ですし難しい

話しですね。

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2013年5月27日

オーパ

関根崇暁

福岡県

>オーパさん
四国にもイワナですか、もう何でもアリですね、ここ50年くらいで日本の至る所の渓の状況が激変した事は間違いないですね。

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2013年5月28日

放流モノのイワナはニッコウイワナである場合が多いです。これが自然繁殖し、生息域を広げ、原種のイワナを駆逐してしまいます。また、交配するケースもあります。例えば、本州の中部地区に生息するヤマトイワナはニッコウイワナの放流→増加に伴い、壊滅的な状態に瀕しています。「放流によって渓魚が復活した」なんていう美談は無知な人間による自己満足でしかないわけですね。長文失礼しました。

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2013年5月26日

sima

岐阜県

関根崇暁

福岡県

>simaさん
イワナの養殖は難しいとされていました。（以下知人の養殖業者さんの話）
そしてヤマトイワナは更に難しく、コストも時間も掛かるといいます。
そして多くはニッコウイワナ系の放流となるのですが、純粋なニッコウイワナならまだしも、養殖用のイワナには僅かながらブルックの血を入れたほうが病気に強く、発育も良好だといいます。

僕等が感じる、放流ものと天然系の見た目の違いはそういう所にあるみたいですよ。

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2013年5月27日

イワナが九州の川に居たら何かしら他の生物に影響をあたえているのですかね？
イワナの意志で来たわけではないのですが、他の生物に迷惑をかけてなければいいような気もします。

駆除するのは、かわいそうです。

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2013年5月26日

ぶるぶる山本

東京都

関根崇暁

福岡県

>ぶるぶる山本さん
影響としては、ヤマメ（エノハ・マダラ）の生息域、タカハヤ・カワムツの生息域を脅かす、イワナを知らない生物は捕食する彼等の餌食になり、イワナを知らない鳥や肉食動物はイワナを襲わない。仮にイワナとヤマメが交雑すれば、カワサバと呼ばれるF1個体が誕生します。そういう意味の影響はあるかと思います、それを問題視するか否かは別としてですね。
駆除する必要があるかは、僕もわかりませんし、もう百年近く前には居たらしいのでそれをどう判断するべきか？が難しいところではあります。

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2013年5月27日

私もイワナ好きです
明日は地元の川で釣り大会が・・・
でも放流イワナ等々なので
釣り大会が終わるとそこでは
釣れ残ったいいサイズのイワナが釣れるそうですw

そちらの現状を初めて知りましたが
この問題は九州だけの事ではない気がします
なんだか複雑な気持ちに・・・

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2013年5月25日

たけじん

山形県

関根崇暁

福岡県

>たけじんさん
そうです、日本中、いや世界の至る所で、水面下に隠れて地味で大きな問題はあると思います。イワナといえば、何時か大鳥池のタキタロウをお願いします。

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2013年5月27日

内水面は多分既に極限られた細流や保護されている場所以外秩序が
ない状態なのだろうなーと思います。（それも怪しかったりしますが）

放流によってしか釣り人と魚のバランスが取れない現代では釣りたいが為にゲリラ放流や其の地の元々の遺伝子を持った魚の放流がなされていない場所ばかりになってしまっている様に思われます。

放流は凄く難しい問題で漁業権がある河川では義務放流があるので放流はしなくてならない、ではその地の遺伝子を持った魚の確保は出来るのか
と言われれば不可能な所が多いのでは？

人と自然の物差しや　釣り人と釣り人ではない方々の物差し
あ～あ矛盾だらけで難しいです。自然を大切にとゆうことですかね。

完全な陸封系なら分かりやすいかも知れませんが、川と海は繋がっていて悠久の昔はどうだったのでしょう？見落とされがちな小さな生き物たちは？海に目を向ければタイリク系スズキ？　すいません話を広げすぎました。
九州のイワナ、関心は有りますが何も出来ません。

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2013年5月25日

シェフ

静岡県

関根崇暁

福岡県

>シェフさん
みんなで釣りを広めて、人々の視野を広げて、自然と共存する生き方の教育を進めるしかないかもしれませんね。
余談ですが、日本のハゼが意外にも、海外で猛威を振るってるなんて話もありますし。
日本が外来生物の被害者的な考えの方も多いので何ともです。

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2013年5月26日

前回のログへのご返信ありがとうございました。
釣りを通して外来魚の問題に取りかかる姿勢に共感します。

魚が国内産であれ国外産であれ、本来いるはずのないところにいることがこの問題(外来魚とは何ぞやという)の種になりそうですね。

そして外来魚を一切否定のもとで駆除する動きをとるのか、あるいは外来魚だとわかっている上(例えばブラックバスやへらぶな)で、そこからしたたかに釣り人から金をとる動きをとるのか、外来魚をめぐった人間の反応は興味深いですね。

いずれにせよ、既に外来魚が定着した環境を一掃することは無理があるように思えますし、かといって在来種を釣ることが正しくて外来魚を釣ることが正しくないとかの善悪のはなしにもっていくのは、話が窮屈になりかねないと思います。外来魚がいる環境であることをわかったうえで、そこからどう行動していくのか。
僕なりにはまだこの問題の先について模索中でありますし、とても興味深いテーマだと思っています。今後とも関根さんのログを楽しみにしています。

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2013年5月25日

現象学者

関根崇暁

福岡県

>現象学者さん
外来魚でも有効利用できるなら利用した方が良いと思うのですよね、それで得た利益を希少種の保護に回すなんて考えがあっても良いと思います。

ブルーギルやバスを釣らせて、小川に石を入れ、葦を植える。

ブラウントラウトや虹鱒を釣らせて、杉山にブナを植える。

そんなことが僕の理想です。

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2013年5月26日

身勝手な物差し…。まさに。

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2013年5月25日

カーディフウエダ

関根崇暁

福岡県

>カーディフウエダさん
はい、身勝手です。様々な分野でそれは使われてます＜物差し

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2013年5月26日

私も学生時代、釣り番組のお手伝いをしていて、宮崎の某河川で出演者がイワナを釣ったのを目撃しています。個人的には増えて欲しくないですが。山女魚の島であって欲しいとなぜか思います。

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2013年5月25日

takibi

福岡県

関根崇暁

福岡県

>takibiさん
学生時代に釣り番組のお手伝いって・・・・・・どんだけ熱入れてたんですか？（笑）
僕も、イワナの居ない九州を望みます。
その代わり、九州のサクラマスの復活を夢見ます。

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2013年5月26日

総論になってしまいますが、ホモサピエンスが圧倒的な生態系の頂点になった近代においては、全生態系の把握とその制御の責務ある気がします。
まず全体感を把握した上で個々の種をどうすべきか、人間の生活も考慮した議論が必要と考えます。すでになされてるかもしれませんが。

環境破壊に代表されるように最後は自分たちに跳ね返ってくるのでしょうね…
読むたびにそう感じます。

評論家みたいな意見、すみませんm(__)m

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2013年5月25日

yoshitaka

北海道

関根崇暁

福岡県

>yoshitakaさん
だいぶ、釣りからは外れますけど（笑）
人類が頂点と捉えるとき、生態系のバランスで云えば、我々人類の数が多すぎるわけですよね。じゃあ人口減らすのに延命やめて一人っ子政策しますか？ってのも無理があるわけで。その先には宗教観とか、信仰とかにも関わる話になります。
環境破壊をしたくてここに来たのではなく、生活環境の整備、利便性の追求が今の環境を齎した訳です。どこまで人類が他の生き物を事を考える事が出来るか、他者への絶対的な愛や、無常観に通ずる部分でもあります。
まあ、考えるが楽しいですね。

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2013年5月26日

こんばんは♪

九州のイワナの放流ルーツは解明されていて

おっしゃる通り
生息しているイワナは亜種ニッコウイワナで

積極的な駆除とはいかないまでも
ヤマメアマゴとは異なり
現在では漁協の管理は徹底されています

ただ
養殖個体の
大雨等による
事故的な逸脱までは
防げていないようですね～

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2013年5月25日

マグ

福岡県

関根崇暁

福岡県

>マグナムさん
そうなのです、養殖場からの稚魚の流失は防げないものか？と思います。
大分で釣れる筑後川水系のブラウンも凄く違和感を覚えます。

漁協は表向きに管理といいますが、そうした事故の責任は負いません。
人間に利害が無ければ、無関心でいいという大きな罪にも気付かない。

片方の手で外来種をばら撒き、もう片方の手を振りかざし保護だと唱える。

問題を解決する事は困難ですが、問題意識を広める事は可能かと、それによって、人間の身勝手な行動の抑制が進めばと思います。

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2013年5月26日

九州のイワナというタイトルでビビッと来ました。
ソル友の方が最近イワナ釣りに行ったというので「九州でイワナ？管釣りでもなく？？」と疑問に思っていました。釣り目的で放流されたのが殆どのようですね。
私はよく地元でヤマメを釣るのですが、アマゴがよく混ざります。「アマゴ」という魚の存在を後の方で知ったので、前から混ざっていたのかも知れませんが数年前は赤い斑点のあるヤマメ（アマゴ）をあまり見た記憶がありません。
元々は住み分けているこの２種らしいですが、放流の際に混ざってしまうというのを耳にします。こうなると放流も何が目的なのかよく分からなくなってきますよね。

前回のログも拝見させて頂きました。
私も環境には興味があります。ただ私の考え方としては少し違っていて、「自然保護」といいつつ自分達の都合の良い方向に人間が考えてしまうのは、人間が生き延びていくための本能的な部分である意味必然的なことなのかなーーとかいう風にも思ったりしています。
また是非お願いします。

長文コメント失礼します。

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2013年5月25日

まっちょ

大分県

関根崇暁

福岡県

>まっちょさん
1963年、当時の奥多摩水産試験場でヤマメの養殖に成功してから約50年、この種を元に全国の各水域に人工的なヤマメが放流されたわけです。
そしてヤマメもアマゴも関係無く、義務放流の名の下に稚魚が成魚が撒かれた。

一度混ざった血は、もう取り返しは付きません。

千曲川水系では、アマゴの勢力が強くなっています。
神通川のサクラマスはアマゴとの混血で小型化が進んでると言います。
筑後川水系でも、アマゴもヤマメ、（エノハ・マダラ）両方が存在します。

棲み分けしていたのは、水系毎に、沢毎に棲み分けをしていたといいます。

僕は、魚の個体差を写真に記録しながら釣りをします。
もしかすると、今の血を未来に残せる唯一の方法かもしれません。
大きな時間軸で云えば、全ての生き物、人間も進化、混血を繰り返します。

今を見て今を伝える事が、どれほど大事なのか？

それは、今この瞬間にはわかりません、数十年後、数百年後の為に。

あ、少しカッコイイ事言いました（笑）