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シマノLBリールのブレーキシステムを理解する




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ブレーキ付きのスピニングリール、、、
使った事は勿論、触った事すら無かった初めてのリールであります(^_^;)
今回、メンテナンスのチャンスをいただきましたのでこのリールのブレーキシステムを徹底的に理解してやろうと思います。

教材になったのは11BBXデスピナ。
お手軽な中堅機と言ったところでしょうかね?
分解図で確認する限りでは最高級機のテクトニウでも構造は同じようです。最新モデルに着いているSUTブレーキってのはハンドルにワンウェークラッチが入っているだけでブレーキ自体の基本構造に違いはありませんな。
ですから此奴を理解すればシマノのブレーキはバッチリって訳ですわ(^_^)ノ



見た目は普通のスピニングリールにレバーが付いているだけなんですけど、、、


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ローターを外すと出て来るのがブレーキユニット。
普段見慣れてるスピニングなら此処にクラッチユニットがドンと納まっている訳なんですが、、、
ユニットは中を通っているピニオンギヤのシャフトとは完全に独立しています。ローターはシャフトに直結されておりますな。
じゃ〜ワンウェークラッチも無いのにローターの逆回転はどうやって止めるのか??
ですよね(^_^;)

答えはローター側に有りました、、、


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ローターの一番奥にラチェットの歯が付いてるのが解ります?


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それと中心部にバネ状の細い棒、これってテンションスプリングって事ですね。
根本の部分は丸くなってローターに填まっているだけなので之自体はテンションが掛かりながらもくるくると動きます。
これで逆回転を止めているんですな。
理屈はこうです。


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ブレーキユニットの上部に着いているフリーのレバー。之がラチェットに成ってて出たり引っ込んだりしてローターを止めるんですよ。
ブレーキレバーを一番前、ロックした状態の時ブレーキユニットは固定されていて動きません。
ユニット上部に着いているレバーにはローター側に有るあの長いテンションスプリング先端が刺さっていまして、正回転時にはスプリングに引っ張られてレバーは内側に、従ってラチェットはフリーになりローターはクルクルと回転。
逆転時には今度はレバーがスプリングに押される形になって外側に飛び出し之がローターの歯に噛んでストッパーとなる訳なんですな。
ブレーキユニットは固定されてますのでローターは逆回転しないんですよ。


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分解する時ローターに丸いに穴が開いてるのが不思議だったのですけど、之ってスプリングをレバーにセットする為の覗き穴だったのねって理解出来ましたわ(^_^)ノ

古〜いベイトリールの逆回転防止のロック機構と同じ理屈ですね。



さて、ブレーキ本体です。
理屈は車のドラムブレーキと同じでした。

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ブレーキはドラムの部分とベースの部分から構成されてまして。
其れを繋ぐのがアレですよ、あれ(^_^;)



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特殊工具でないと外せないって奴、、、


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この部品がドラムの部分とベース部とを繋ぎかつベアリングの保持をしている訳ですな。



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このベアリングが何処に入ってるのかと言うと


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此処です(^_^)ゞ

先ずはドラムの方から見ていきましょうか、、、
このドラム、実は二重構造に成っているのですね。


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完全分解するとこれだけの構成部品が有りました。どんな仕組みなのかと言うと〜


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外枠の中にもう一つ内枠が有って、右のこちら側が本当のブレーキドラムです。


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外枠との間には薄いシートが敷いてあってガタ無くかつスムーズに動くようになってます。
其れをスナップリングで固定。

ここからが面白いんですけど〜
このスナップリングの上部にリング状のフェルトが挟まってるんですな。



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スナップの上に金属のリング。その上にフェルト。其れを上から黒いプラスチックのプレートを乗せ内側のドラムとネジで繋がれますので結果間に挟まってるフェルトは押し潰される訳でして、押さえる圧を調整するためのシムが二枚。
つまりはドラグと同じで、外枠と中のドラムにはフェルトの滑り抵抗が掛かっているんですよ。
何故こう成っているのかの説明は後で、、、(^_^)ゞ


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外枠の内側、外縁部にはラチェットの歯。
ラチェットの奥側がドラム本体です。
見にくいかもしれませんけれど、ドラムの内面はザラザラとした加工を施してありますね。


以上がドラム側の構成。
次はベース部分です。



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ベース部分には3つのブレーキシューがセットされていました。各部違った役割があります。

先ず一番左から、、、


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普通のスピニングならクラッチをフリーにしてローターを逆転させるレバーが有りますよね(最近のは無いのも有るけど)
見た目はあれと全く同じですけど役割は全く違います。
レバーをオンすると上のシューが飛び出します。逆か(^_^;)レバーで引っ張り込まれていたのが解放されて外に飛び出すんですな。


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シューの奥からスプリングで押されてますね。
飛び出したシューはドラムの外枠の端、
ラチェットの下側に押し付けられます。
シマノさんのアナウンスでは、、、
レバーオンするとスプリングの力で押し付けられたシューの抵抗でブレーキが軽く掛かり、ローターの回転に幾分か制御を掛ける機構。
なんだそうですけど〜
正直な所殆ど変わらない気がしますよ??
あんまり意味が無かったのか、、、?
新しいモデルでは省略されていてこの機構は着いてません(^_^;)


続いては真ん中のブレーキシュー


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ベイトリールのクラッチレバーの構造とよく似た造りに成っておりましてブレーキレバーのロック機構の本体です。
之にシューが着いている訳で有りますからブレーキがロックされている時に働くブレーキシューと言う事になりますね。


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上の写真がロックさせる前で、下のがロックされた状態です。
矢印の部分が外側に飛び出してるのが解りますか?

矢印上の飛び出したレバーがあのドラム外枠の歯に噛んでロックする訳でありますな。
と同時に矢印下のブレーキシューはドラムに押し付けられます。
これで外枠も内側のドラム本体もガッチリとロックされました、、、

とっとっと、、、

そうでもないんですよ(^_^;)
先程、外枠と中のドラムはフェルトを介して滑ると説明しましたよね。
外の枠はラチェットで完全にロックされました。中のドラムもスプリングの力で押し付けられたシューのブレーキ力が掛かっています。
じゃあ〜そのブレーキ力を超える力がローターに掛かったら??
ローターはロックされている状態なのに逆転するんです。
正確にはドラムに掛かるブレーキ力とフェルトの抵抗力の合力を超えた力がローター側に掛かった場合、、、ですね(^_^)ゞ
此のリールを預かった時、レバーロックで逆転しないはずのローターが力任せに回すと逆転を起こすので「これ〜壊れてるや〜ん」なんて言ったんだけど、そう言う仕組みやったんですよ、知らないって恥ずかしい(^_^;)

シマノさんのアナウンスでは、
ブレーキフリーでローターが逆回転している時、不意にレバーがロックされてしまうようなアクシデントが起こった場合ライン切れ等を回避するためにロック状態でもエマージェンシー的に逆回転するような構造に成っております。
んだそうです(^_^)ゞ


さて、最後は一番右のブレーキです。

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実にシンプル。
支点を介してレバーを引くとドラムにシューを押し付ける簡素にしてダイレクトな構造で有ります。
シューの下のだるま状の溝に先程のロック機構の先端部がはまってロック、フリーの切り替えをおこないます。

ドラムの内側はザラザラとしておりますのでかなり抵抗掛かりそうなんでありますけど実際にレバーを引いてブレーキを掛けてみたら、、、
オン、オフ、のハッキリした滑るか止まるかの二択しか無いスイッチのようなブレーキでありますな。
ま〜ね、シマノさんは自転車屋さんだから〜
握ったら握っただけ効くブレンボーの、あの鋳鉄のディスクに吸いつくパッドの感覚は望むべきも無いか、、、
って言ってもバイク乗らない人には解らないわね(^_^;)

本来、スピニングのブレーキシステムってのは磯釣りなんかでのされた竿を立て直すのにローターを一瞬フリーにしてラインをだしながら態勢を立て直す。みたいな使い方が主な役割だそうですからこんなフィーリングでも良いのでしょうな〜
ですからこのブレーキをドラグ的に使うには操作にかなりの熟練が必要だと思いますね。
スズキ釣り用のリール、エクスセンスにもLBがラインナップされています。
16モデルはこのブレーキフィーリングの向上を歌っておりましたので部品を取り寄せてみました。

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みたんだけど、、、
現物を見る限りではあんまり期待は出来ないかな〜と(^_^;)
シマノさんにはブレーキ性能の更なる向上をお願いしたいところです。


最後にSUTブレーキなんでありますが〜
まだ、現物を観たことがないのでありまして、、、(^_^;)
要はローター逆転時にハンドルが一緒に回らない構造に成っているってだけですよ。
その部分の機構が実気になる処でありますけど、又機会が有れば紹介してみたいと思います。




以上シマノLBシリーズのブレーキ構造でありま〜す(^_^)ゞ
知ってる人からすれば何を今更って言われそうですけど、とーさくさんにとっては初めてのリールなのでありまして、興味深く分解させてもらいました。
良い勉強に成りましたわ〜





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