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TOMMY

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健脚

  • ジャンル:日記/一般


夜の新宿。


家路に就こうと駅に向かう人々の群れ。


まるで隙間のないその流れをひたすら掻き分け、一人逆行する様にがむしゃらに走った。

肩がぶつかろうが、人の間に割って入ろうが気にも止めず、ただただひたすら走り続けた。


慣れないスーツ姿のまま、人混みを全力疾走する様は、まるで何かの“刑事ドラマ”の様だった・・・





2014年4月17日。

棺の中で静かに眠る潤兄を見送った。

名古屋へ帰る最終の新幹線までは、一時間余りの猶予があった。

翌朝はまた6時から仕事だ。
たった6時間足らずの東京滞在だったが、無理を聞いて早退させてくれた会社に、“穴と仇”を返す訳にはいかない。


30分だけと言いながら、三鷹の駅で九州から来ていた友人と、きっとそこにいただろう、潤兄とで最期に一杯やった。

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思い出話に華が咲き、極度の緊張と散々嗚咽を漏らした渇いた喉に、水の如くビールを流し込む。



気付けば21時20分。

再会の約束もままならないまま友人と別れ、慌てて中央線に乗り込んだ。


そしてひと息付いたのも束の間、絶望的なアナウンスが車内に流れた。


「終点、東京駅には21時59分の到着・・・・・・」


TOMMYが乗る最終の新幹線は、22時ちょうどの発。


(マジかよ・・・)


脚の速さならいくらか覚えはある。


しかし、たった一分で東京駅の端から端のホームを乗り換えるのは、きっとあのウサイン・ボルトにだって無理に違いない。


一瞬、真剣にヒッチハイクでもするかと考えたが、とりあえずTOMMYは途中の新宿駅で降りる事を決意。

高速バスで帰る選択を余儀無くされた。




高速バス乗り場の文字が見えたのは、既に22時20分を回っていた。

南口から中央西口の辺りを40分程走り回ったあげく、何とか早朝5時半名古屋着のバス切符に、ギリギリ辿り着く事が出来た。


久し振りの東京。
大失態からのミラクルラン。

ショーウインドーに映る、汗だくになったスーツ姿の自分がやけに誇らしく思えた。



缶ビールを手に7時間、狭い車内で眠れない夜を過ごす。

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早朝、そのまま仕事へ。




翌日19日は、和歌山よりyohechiさんをお迎えして、今季五度目となる九頭竜川へと向かった。


この日も早朝5時から夕方の6時まで、これでもかと河原を歩き、土手を登り、川を渡った。

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聖地、九頭竜川へ初めて降り立ったyohechiさんも、最後まで心折れる事なく竿を振っていた。


結果、共にノーバイト。

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厳しい。
容赦なく厳しいぜ九頭竜櫻・・・。



帰りはいつもの福井B級グルメ「ボルガライス」を喰らい、おめおめと帰路に就いた。

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タフさだけが取り柄のTOMMYも、さすがにこの時ばかりは睡眠薬でも盛られたかの様に、不覚にも深くオチた。


今思えば、二日間程ろくに寝ていなかったんだ。無理もねーか。


しかしこの一週間、心と体は極度に打ちひしがれていたものの、走り、歩き、水流を受け続け、これでもかと酷使した筈の両脚が、まったく疲れを知る事はなかった。


日頃のチャリンコ通勤、宅配時の全力疾走などという、子供じみた鍛錬が実を結んだのだろうか・・・。



そんな健脚にこの日、ご褒美とばかりに新たな装備が届いたのである。

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この春MAZUMEより、満を持して登場した『MAZUME SPIKE SHOES』。

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履き心地、水抜けの良さをとことんまで追求した究極の磯靴。

何と言っても極めつけは、高い耐磨耗性を誇る“タングステン”を使用したスパイクピン。

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これまで、磯と渓流を一つの靴で併用していたTOMMYにとって、元来のスパイクピンは余りにも脆過ぎるものであった。

険しい磯を歩き、濡れた岩肌をへつり続けていると、一年と保たずにピンがフラットになってしまっていた。

いくら強い足腰があっても、噛む事を無くした滑る靴を履いていては、常に危険が付いて回る。




磯や渓流は本当に楽しい。

その反面、とても危険な場所でもある。


例え一瞬でも、危険と隣り合わせである自然界に身を預ける者であるならば、準備や装備を最大限怠らないで挑むのが“定め”であるとTOMMYは常々思っている。


一瞬が命取り。

走れば間に合う人間界とはワケが違うのだから。

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さぁ、心も癒えた。
体も装備も準備万端!


今週末は南紀に向かって走りますぜ!


でも予報はベタ凪・・・。

そろそろ本気でシーバスの顔を拝みたいと思う、今日この頃。
 

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