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TOMMY
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▼ 狙撃炸裂
- ジャンル:釣行記
今年もシーバスフィッシングの最盛期がやってきた。
どんなに疲れていようが眠かろうが、寝る間を惜しんでフィールドに立つ。
そんな疲れすらも凌駕するヤツ等が、流れの中で待ち受けているからだ。
キーとなるのはやはり降雨、台風。
この時期は一雨ごとに気温が下がる為、ベイトとなる鮎もそれに合わせて落ちる。
例え“落ち鮎”と言われるまで成熟していなくとも、流れに負けて魚は必ず上流より落ちて来る。
そいつを労せずして食らうシーバス。
それを労して狙うアングラー。
これがこの時期のお決まりパターンだ。
そろそろ秋の気配が漂い始めた9月13日。
盟友ごっさんとナイトゲームに立った。
翌日からの連休は、早朝よりこちらも毎年恒例の秋の家族キャンプが控えていた。
「明日のおかずを絶対釣って帰るぞ!」
そう息巻くごっさん。
しかし、この日は生憎の向かい風。
狙いのピンにルアーを送り込むのが、中々至難の風模様。
二時間程竿を振るも、アタリすらなし。
「やっぱりまだ早いな・・・。」
TOMMYが狙う時合いまでは、まだ一時間程あるだけに、ここで帰る訳にはいかない。
と、後方で竿を振っていたごっさんが、「朋君まだやる~?俺そろそろ帰るわ~」と(笑)。
(おいおい!おかずの話はどこへいった?(笑))
仕方なく、TOMMYは一人居残り釣行。
来るべき時合いに備え、散々撃ちまくったポイントをしばし休ませる。
30分程、辺りの草木に同化していると、急にぴたりと風が止んだ。
途端に張り詰める空気。
ボラが飛び始め、いよいよその時が来た。
TOMMYは先日、yohechiさんに貰ったばかりの“ごっつぁんミノー89F”(ドラゴンカラー)を結んだ。
その一投目。
流れのピンにルアーを送り込み、流れを掴ませてからU字を描く。
そして、その先の更にピンに入ったのを確認し、リトリーブにトゥイッチを入れる。
「ゴゴン!」
「よし!食った!」
『ジジジジッ!ドバババ!』
(おっ!?ナイスサイズじゃねーか!)
しっかり追い合わせも決めた所で、ウェアラブルカメラ“コンツァー”の録画ボタンをスライドさせた。
良型とのナイトファイトを納めた闘画がこちら。
み、見にくい・・・(笑)。
普段は使わないライトもしっかり照らして撮ったのに・・・。
臨場感を出す為、音声もそのままにしようと思っていたのだが、これが何とも不快(笑)。
ガサガサと音量レベルを突き破る程の、ライジャケが擦れる音に混じって、「んふ~!」だとか「くっ!」だの気持ちの悪いTOMMYのファイト音声が入っていやがる始末(笑)。
釣れたのは73cmの良型。
この日はこれで満足し、とっとと家に帰ってキャンプの用意。
翌日からのキャンプは春に続き、和歌山からyohechiさんも参加。
ほとんど釣りはしなかったが、それでもアマゴと岩魚が数本遊んでくれた。
春に続き天候にも恵まれ、いつもの如く最高だった石徹白キャンプ。
たくさんの写真に思い出を写し、渓流はまた春までお預け・・・。
寂しいなぁ・・・。
そんな寂しさを吹き飛ばすかの様に、翌週には台風16号が発生。
この雨こそが本格的な秋シーズンの到来、“落ち鮎”を運ぶ引き金になるだろうと踏んだTOMMY。
東海地方上陸直前に温帯低気圧なったものの、この辺りにはかなりの降雨量をもたらしてくれた。
その二日後。
一年振りに入ったとあるポイント。
普通に歩けば10分の道程を、30分程掛けて闇をストーキングし、川面に一切の気配を絶って立つ。
目の前には最高の流れ。
(出るぞ・・・)
狙いは80cmを超えるランカーサイズ!
ここなら狙える。
ルアーはこの時期まで封印していたサイズ、“ごっつあんミノー125F”(ブラッシュスター)。
闇に目を凝らし、辺りの状況を徹底的に捉える。
そして一投目。
流れが思ったより速く、ルアーがピンよりやや下を通過してしまった。
二投目。
着水点を微調整し、狙いのコースを通して足元まで引く。
『ググッ!』
押さえ込む様なアタリを捕らえたが、惜しくも針掛かりせず・・・。
しかし針に触った感覚ではなかった為、すぐさま三投目。
同じコースを通してやると、『ゴゴン!バシャ!』
水面直下で食い上げる様にバイト!
瞬殺ファイトでブッコ抜いたのはまたもや70UP・・・。
しばらく場を休めながら、数投。
同じルアーではおもしろくないので、ここで落ち鮎を模したトップルアーに変更。
先程よりも沖目のラインを流してやると、『ドパァン!』
闇夜をつんざく捕食音と共に、ルアーが視界から消えた。
しっかり重みが伝わった所で、合わせを入れると、凄まじいエラ洗い!
(いったか!)
数度の突っ込みをかわし、ズリ上げ。
ストリンガーに括ると、先程の魚と同サイズ。
ランカーには遠く及ばず・・・。
しかし、この日は三投目と十投目で二本の70UP。
ランカーは出なかったものの、しっかり狙撃が炸裂したので大満足。
鱸が生息していない北海道の友に送ってやろうと考えたが、送るには少々荷が重いサイズ・・・。
これじゃあ鱸だけで箱一杯になっちまう(笑)。
今回は二本共しっかり回復させ、そっと流れの中へ帰してやった。
(また闘ろうぜ。)
さぁ、いよいよ今年もヘロヘロの季節の到来だ!(笑)。
突っ走るぜぃ!
- 2014年9月30日
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