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TOMMY
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▼ 十釣
- ジャンル:日記/一般
その昔、英国の詩人“サミュエル・ジョンソン”はこう語った。
『釣り(竿)とは一方に釣り針を、もう一方の端に馬鹿者を付けたもの(棒)である』
と。
釣り。
偏に釣りと言ってもその種は様々である。
海釣り、川釣り、磯釣り、友釣り、陸釣り等々、ターゲットの数だけ釣りは存在している。
今回はその中の“妻釣り”について書こうと思う。
妻釣りとは、読んで字の如く、“妻”を釣る事である。
そろそろ冒頭の言葉の意味が確信めいてきた頃だろう。
先に断わっておくが、人妻釣行記ではないのであしからず。
2015年2月14日。
TOMMYは仕事を終えて、早速準備に取り掛かっていた。
まずは餌の購入からだ。
近くの花屋を訪れ、店主に真紅の薔薇を10本みつくろってもらった。
一本、ウン百円もする中々に高級な本餌だ。
その束を手に家に帰り、今度は刺し餌の準備。
ネット社会のこのご時世に、手紙という非常にアナログかつ、手堅い手法をとる。
十年分のノウハウを絞り、如何に深いバイトを得られるかを考えに考えて、ペンを走らせ思いを綴った。
そいつを花束に仕込み、そっとクローゼットの中へ忍ばせた。
その日の夜、子供達を実家に預け、いよいよ実釣開始。
数日前から撒き餌を施しておいた、昨年末にオープンしたばかりの名古屋駅近くのビストロへと向かう。
さすがのTOMMYもこの時ばかりは、ちょいとマジメに見える恰好を装い、嫁も久し振りにめかしこんでいた。
コース料理はとても満足の行く内容だった。
アミューズ、ポワソン、メイン、チーズ盛り、ワイン。
そして程よく酔った所で、一撃必殺のフルキャスト。
店員が運んで来てくれたプチサプライズはターゲットの目の前に。
『わぁ!』
バーイト‼
いいタイミングだった。
程よく回った酔いがターゲットの警戒心を解いてくれ、素晴らしいバイトを誘ってくれた。
続け様に、「こちらはお店からです。おめでとうございます!」と、風船で出来た花束をくれ、嫁はご満悦。
ナイスアシストだ!
こうして料理とサプライズに心から満足し、千鳥足で家路に着いた。
そしてTOMMYの妻釣りは佳境へと向かう。
家を出る前に仕込んでおいた仕掛け。
こいつで完全に釣り上げる事が出来れば、TOMMYの思惑は成就する。
しかし、風呂に入る前にクローゼットを開けるかと思いきや、中々どうして仕掛けに寄り付かない。
風呂を出てからも寄り付く気配すらみせない嫁に、やきもきするTOMMY。
(まずい。日付が変わってしまうではないか。)
時には時合いを待つのも、重要なテクニックの一つだが、やはり釣りは食わせてなんぼ。
ここは食わせの誘いが必要であると判断し、こちらから仕掛けへと誘ってやる。
裸で走り回るチビを叱咤すると、チビの着替えを取りにフラフラと仕掛けに近づくターゲット!
来た!
ガチャ・・・
『え!花!?なにこれ!?』
バーイト‼‼
『花束なんて初めてもらった・・・』
目を潤ませ、笑顔を見せる嫁。
TOMMYの心のドラグが鳴いた。
実は普段嫁は、花屋に勤めている。
いつもの作る側から、貰う立場へ。
これが余計に深いバイトを得られたのだった。
『これ手紙!?』
『今読むなよ!一人になってから読め!』
翌朝、涙を流して読んでいた事を息子から聞いた。
ナイスファイト。
完璧だ。
もはや、まな板の上の嫁。
十年目の結婚記念日、十釣終了。
おかげで一ヶ月のバイト代はすっからかんになったが、楽しい釣行、いい釣果だった。
これでしばらくは、心置きなく釣りに行ける。
とどのつまり“妻釣り”とは、自由を得る為の“男の釣り”のこと。
海老で鯛を釣るってやつさ。
これができりゃあ、魚もきっと釣れる。
『釣り(竿)とは一方に釣り針を、もう一方の端に馬鹿者を付けたもの(棒)である』
と。
釣り。
偏に釣りと言ってもその種は様々である。
海釣り、川釣り、磯釣り、友釣り、陸釣り等々、ターゲットの数だけ釣りは存在している。
今回はその中の“妻釣り”について書こうと思う。
妻釣りとは、読んで字の如く、“妻”を釣る事である。
そろそろ冒頭の言葉の意味が確信めいてきた頃だろう。
先に断わっておくが、人妻釣行記ではないのであしからず。
2015年2月14日。
TOMMYは仕事を終えて、早速準備に取り掛かっていた。
まずは餌の購入からだ。
近くの花屋を訪れ、店主に真紅の薔薇を10本みつくろってもらった。
一本、ウン百円もする中々に高級な本餌だ。
その束を手に家に帰り、今度は刺し餌の準備。
ネット社会のこのご時世に、手紙という非常にアナログかつ、手堅い手法をとる。
十年分のノウハウを絞り、如何に深いバイトを得られるかを考えに考えて、ペンを走らせ思いを綴った。
そいつを花束に仕込み、そっとクローゼットの中へ忍ばせた。
その日の夜、子供達を実家に預け、いよいよ実釣開始。
数日前から撒き餌を施しておいた、昨年末にオープンしたばかりの名古屋駅近くのビストロへと向かう。
さすがのTOMMYもこの時ばかりは、ちょいとマジメに見える恰好を装い、嫁も久し振りにめかしこんでいた。
コース料理はとても満足の行く内容だった。
アミューズ、ポワソン、メイン、チーズ盛り、ワイン。
そして程よく酔った所で、一撃必殺のフルキャスト。
店員が運んで来てくれたプチサプライズはターゲットの目の前に。
『わぁ!』
バーイト‼
いいタイミングだった。
程よく回った酔いがターゲットの警戒心を解いてくれ、素晴らしいバイトを誘ってくれた。
続け様に、「こちらはお店からです。おめでとうございます!」と、風船で出来た花束をくれ、嫁はご満悦。
ナイスアシストだ!
こうして料理とサプライズに心から満足し、千鳥足で家路に着いた。
そしてTOMMYの妻釣りは佳境へと向かう。
家を出る前に仕込んでおいた仕掛け。
こいつで完全に釣り上げる事が出来れば、TOMMYの思惑は成就する。
しかし、風呂に入る前にクローゼットを開けるかと思いきや、中々どうして仕掛けに寄り付かない。
風呂を出てからも寄り付く気配すらみせない嫁に、やきもきするTOMMY。
(まずい。日付が変わってしまうではないか。)
時には時合いを待つのも、重要なテクニックの一つだが、やはり釣りは食わせてなんぼ。
ここは食わせの誘いが必要であると判断し、こちらから仕掛けへと誘ってやる。
裸で走り回るチビを叱咤すると、チビの着替えを取りにフラフラと仕掛けに近づくターゲット!
来た!
ガチャ・・・
『え!花!?なにこれ!?』
バーイト‼‼
『花束なんて初めてもらった・・・』
目を潤ませ、笑顔を見せる嫁。
TOMMYの心のドラグが鳴いた。
実は普段嫁は、花屋に勤めている。
いつもの作る側から、貰う立場へ。
これが余計に深いバイトを得られたのだった。
『これ手紙!?』
『今読むなよ!一人になってから読め!』
翌朝、涙を流して読んでいた事を息子から聞いた。
ナイスファイト。
完璧だ。
もはや、まな板の上の嫁。
十年目の結婚記念日、十釣終了。
おかげで一ヶ月のバイト代はすっからかんになったが、楽しい釣行、いい釣果だった。
これでしばらくは、心置きなく釣りに行ける。
とどのつまり“妻釣り”とは、自由を得る為の“男の釣り”のこと。
海老で鯛を釣るってやつさ。
これができりゃあ、魚もきっと釣れる。
- 2015年2月19日
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