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Foojin'BB 鋭意生産中 by 松本太郎

  • ジャンル:日記/一般

アピアの松本です。

 

表題のFoojin'BB(フウジンBB)について、先般、弊社ウェブサイトFoojin'BB製品ページを更新いたしました。
http://www.apiajapan.com/product/rod/foojin-bb/

発売は12月を予定しています。
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というのも、RED中村・橋本健二・荒木潤一という3人のアングラーそれぞれのフィールドワークにおいて、年初のフィッシングショーで展示した試作品から、幾つかの変更を決定した部位・仕様があったらからです。

今回、色々突っ込んだお話もしようかと思ったのですが、急遽、Salty!誌さんの取材を一昨日受けてしまったところなので、当該製品に関する四方山話については、来月発売のSalty!1月号に譲ることにします。

「ヒラスズキのロッドをシリーズとして擁立したい」
というのは、アピアに入社を決める前から代表・宇津木にも伝えていた部分でもあり、ロックショアゲームの1カテゴリ-として、個人的に思い入れの特に強いプロダクトであることは言うまでもありません。


とりあえず、当ログでは、目で見て分かりやすい部分をザックリご紹介していきます。
まず、ブランク構造の変遷なのですが、下の写真がカタログにも掲載の、フィッシングショーでも展示していた試作品です。

Foojin'ADと同じ、小細目の4軸素材とカーボンスリットテーピングという構成。当初はこのカタチで開発及びテストを進めていたのですが…。
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下写真が最終的に採択されたブランク。
実は発表は未定ですが、全く別のカテゴリーで新しい切り口として、試用していたマテリアルと製法が、Foojin'BBシリーズにより適正が高いと判断し、今回の変更を決定しました。

ブランク全長を境目なくピュアカーボンで巻き上げています。
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見た目の差異は歴然です。
ただし、この変更は単純な性能の優劣によるものではなく、あくまで求めたテイストの具現化にあたって、最適なモノを採択したということを予めおことわりしておきます。

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では、アングラーである皆さんが感じられるこれらの差異とは?

出来るだけ簡単に表現するならば(濱本さん風に言うならばw)、
4軸+テーピング構成のブランクは曲げこんだ時に、
「グウゥッ」
と負荷を受け止めます。
対して、最終的に採択した方のブランクは同様に曲げこんだ時に
「グゥウゥッ」と負荷を受け止めます。

イメージできますか?
え?何だか分かりにくい?でも、構いません。
ブランクの本質は魚をキャッチする一連のプロセスを経なければ、分からないと思いますので。
なんとなくニュアンスの一端を捉えていただければ、それだけでもよいかと思います。

4軸素材のように幾何学的な織り目をなすブランクの表情も良いですが、
これは刀の”にらぎ”のような紋様をそのブランク表面に示します。
もちろん、東レ㈱さんのナノアロイ®テクノロジーを適用したカーボンシート(プリプレグ)もモデルごとのテイストに応じて、最適な構成比率で導入しています。
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そして、当該シリーズにおける特徴的な部分がコチラ。

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以下、ブランクが旧試作品のものが混在しておりますが、製品は凡て、上記写真の通りの仕上がりとなっております。
4軸素材+スリットカーボンテーピング仕様ではございません。


バットガイド及び、#1(穂先)の元部、すなわちキャスト時に放出されるラインをチョークするための導入部に富士工業さんの新規格・TーRVSGというガイドを採用しました。

形状の差異などは下写真の通りです。

グリップ側より撮影しているのですが、このガイドの特徴として、逆付けを前提としたフレーム形状となっています。

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当初、当該シリーズに携わる人間(私を含む)誰もが、やや異型のこのガイドに違和感を覚えたのが正直なところですが、両脚ガイドながら脚間の幅の狭さや逆付けによるフレームへの擦過干渉の少なさなど、アドバンテージが体感できることから採用に至りました。

また、TOPガイドについても、113MH及び119MXモデルには「7」径の採用を決定していましたが、MNSTには「7」という規格が存在していなかったため、FST(写真右)からKGST(左)というタイプに変更しました。
コレは実は既に発売になっているFoojin'ADから採用しているものでもあります。

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そして、もう一つこだわったのがティップセクションのガイドセッティング。
右が初期試作品、左が決定したセッティング。
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装着点数を1点増やしてあるのは見たまんまなのですが、TOP~#1-1、2のスパンには地味にこだわりました。
「強風下で」て言えば簡単ですが、ホントのババ風の中でのトラブルレスな使用感を感じていただける仕様となっています。

コチラはBUCC:Ⅳのハンドル。
いずれも不採用となった試作品ですが、12フィートに迫るロングレングスとなる当該モデルは、ハンドル脱着&センターカット2ピースという変則3ピース構造のため、バットエンドからリールシート位置について、調整を加えるたびに、ブランクの規取寸法まで凡て変更しなければならないため、REDさんの
「いやー長いなぁ、ちょっと◯㌢短くして」
「あ、短か過ぎたわ、やっぱりあと◯㌢だけ伸ばして(クスクス)」

というオーダーに殺意を覚えたかなりアタマを悩ませたのはココだけの話です。
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あと、一つ、フィッシングショーや展示会でお話をさせていただき、楽しみにしていただいていたお客様にお詫びしないといけない箇所があります。

写真下段のポリマー樹脂を採用した新素材のグリップについては、今回の採用を見送ることといたしました。
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理由は単純明快です。
とても可能性のある優れた副資材ではあるのですが、いかんせん、経年変化や耐久性という部分での検証期間がまだまだ足りないと判断したためです。
今回、Foojin'BBシリーズでの採用は見送りましたが、いつか、カタチにできる日をお待ちいただきたいと思います。

ざっくり駆け足で仕様が変更となった箇所をご紹介いたしましたが、シリーズの生い立ちや思い入れの部分については、冒頭のSalty!誌さんの発売を今しばしお待ちくださいませ。

いよいよ秋季シーズンも真っ盛り。
発売はもう少し先となりますが、是非、ご期待頂きたいと思います。
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