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田中章太郎

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模索から光へ

  • ジャンル:日記/一般
「何か出来ないか」

まだ答えはなかった。

家に帰りTVで見る被害状況。落ち着くどころか拡大が止まらない。

そして明らかになる実態。

交通インフラがストップしている中、救援作業のために飛び立った釣友。一時は原発爆発で緊張が走ったがなんとか無事とのこと。

おそらく、彼のことだから力いっぱいぼっこし気持ちを込めて作業しているはず。

救うことは大事だが、自分の安全も大事にしてほしい。


そして、新聞で発見した衛星画像での取引先の会社跡


「無形」


絶望。あきらめ。

それ以外考えられないような画像を見て涙が出た。

連絡がつかず14日の月曜日を迎え、可能性をかけてメールを開く。

返信は無い。

画像で見る限り、無理なのは分かっていたが、奇跡を信じて開いた。

来ているのは山のようなSpamメール。いつもより腹が立つ。こんなときに若奥様がどうとかこうとか・・・

笑えない

そして気丈に振舞いながらいつものように仕事をこなしていた。

11:12分

携帯電話が着信。

送信者を見て、時間が止まった。

「株式会社○○○  ○○常務」

震える指で着信。

「田中さん、心配してくれてありがとね。会社は跡かたもなくなったけどなんとか社員全員逃げ切ったよ」

そこにはいつもの明るい少し東北なまりの○○さんの声で確かに響いていた。

しばらく、何をしゃべったのか覚えていない。

その中で強烈に突き刺さった言葉があった。

「あなたたちがしっかり前を向いてこの国を支えないといけないんですよ。私たちはなんとかするから、あなたたちは前を向いてしっかり進んで行ってください。高校野球で負けたチームが勝ったチームに次の試合は任せたっていう気分かな。」


何か出来ることないか?って探していた自分。


人によっては今回の件でとらえ方や、考え方など様々なのは当然のこと。


ただ、今をしっかり前を向いて進んで行くことが希望になるということだってある。

絶対にある。

もちろん物資等の援助という方法もある。現実的にはもっともありがたい気持ちの方法だと思う。




最後にこの言葉をお伝えしたことだけははっきりと覚えている。

「分かりました。○○さんからのタスキはしっかりと受け取りました」

と。

我々があわてても、あたふたしても、くよくよしてもしょうがない。

前を向くしかない。

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