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禍福は糾える縄の如し (かふくはあざなえるなわのごとし)とは、 人生をより合わさった縄にたとえて、幸福と不幸は変転するものだという意味の故事成語です。 不幸を嘆いていると、いつの間にか幸福となり、幸福を喜んでいると、また不幸になる、ちょうどそれは「より合わせた縄のように表裏が交互にやってくる」ということを表しています。 感染病に心を悩まし、外出を控えたりている方が殆どだと思います。 人生不幸ばかりではありません。 希望を持って生きて行きましょう!

島くらしのススメ【0尾目】其の十一  あの時の約束






四季を通じて一魚種を追える釣り人は、幸せであり不幸でもある

四季を通じて他魚種を追える釣り人は、不幸であり幸せでもある




この詞は有名な釣り人



述べた詞ではなく、

自分が普段から思い悩んでいる葛藤を纏めた言葉である(爆) 

さぞや有名人が釣り人生を通して残した詞と勘違いした方、



誤解させてごめんなさい(笑) 

釣りの対象魚の本質をより深く理解し、釣り人として最も成長できるのは前者であり、

釣りという楽しみを深く理解し、本来の釣りの在り方を理解できるのは後者である

と思っています。
 

異論は有ると思いますが話しを進めます。



魚の習性でまず外せないのが産卵ではなかろうか。 普段、水深のあるエリアや沖で捕食活動している魚種もこの時は浅瀬にさして来る。 陸からアプローチし易い上に産卵活動までは、非常に捕食活動が活発になるのはご存知だと思う。 産卵後は魚種や個体差にもよるが一ヶ月ほどは喰い気が戻らない。 


其の他にも夏から冬に向けて低水温期に入る前に体脂肪を溜め込もうと荒喰いする。 喰いが落ちる時期に夏から初秋にかけての高水温期と冬から春にかけての低水温気期があり、やはり喰いが落ちる傾向がある。 高水温なら朝マズメや日が落ちてから、極力潮と通しの良いエリアで狙い。 低水温なら午後から夕マズメに水温周囲より高く比較的安定しているエリアで狙う。 これも釣り人としては常識範囲の知識だと思う。 



多少は釣り人が魚の習性に寄り添い方を変えれば、融通が利き釣りとして成立するが、アプローチの仕方を変えただけではどうしても対応出来ない状況がある。 例えば越冬の為に沖の深場に落ちてしまう魚種とか南下してしまう魚種だと、陸から狙う釣り人としては、もうどうすることも出来ない。 

気まぐれで居着く個体を狙えないことも無いが、サイズや釣果は激減すると思う。




年間を通じて一魚種しか追わない釣り人は、このシーズンサイクルの影響をもろに喰らう。 

年間を通し釣果の波があり、酸いも甘いも経験しているからこそ、自然の変化に敏感になる上に研究に余念が無い。 桜の花が散る頃とか、ツバメが巣作りする頃、梅雨明け後の大潮の頃、楓の葉が色着く頃、東北の風が入り込む頃の様に彼らなりの解釈がある。




多魚種を追える釣り人は、魚種による産卵期の違いなどを利用して、その時その時の喰い気のある魚種を狙いたり、周囲の釣果情報を基に釣果に結び付けてゆく。 釣りがレジャーでは無く、もっと以前、より漁と糧に近かった本来の目的を考えれば、自然なアプローチの仕方だと思う。

これは一人の釣り人としての見解なので、様々な意見があると思う。 どの様な意見も否定する積もりは全くない。 優劣や正当性など無いわけで、関わり方は好きな方を選べば良いと思うし、自分の価値観を他人に推しつけるのも望ましくないと思う。 釣り人100人居れば100通りのやり方がある。



最近は回遊青物しか狙ってないけど、自分は少なくとも多魚種を狙う釣り人と思っている。 他人の評価はどうかは分からないし、その様な評価があるならば、聞きたいとも思わないし、どうでも良いと思っている。 所詮、自分の釣りは趣味の範囲を出ていないからである。



四季を通じて主軸になる魚種が幾つか存在する。 その魚種の端境期に自分にとっては主軸にならない魚種も狙うスタイルでした。 島での年間対象魚のサイクルは以下になる。

1月 メバル アジ スズキ
2月 メバル スズキ
3月 メバル 真鯛 ヒラメ
4月 真鯛 ヒラメ アオリイカ
5月 アオリイカ アジ サバ
6月 キジハタ スズキ アジ サバ
7月 スズキ キジハタ マゴチ チヌ
8月 ブリ キジハタ マゴチ チヌ
9月 ブリ カンパチ マゴチ スズキ 
10月 ブリ カンパチ 真鯛 アオリイカ スズキ
11月 ブリ カンパチ サワラ マダイ ヒラメ
12月 ヒラメ アジ メバル

記憶に残っている島での年間スケジュールは、大体こんな感じで、目標としてそのスケジュールの中にサイズと年間本数が入る。 詳しくは以下のリンクで年間スケジュールを記載してあるので興味ある人は確認して下さい。 

 




マルチアングラーと言えば響きは良いが、自分の場合は、



所詮、



喰い気ある時の多魚種の摘み喰い


だから、



年間を通じて一魚種を軸に取り組める釣り人には長らく憧れている

なぜなら、一魚種を主軸にした場合、釣果にムラが自然と出てしまう傾向があるので、釣り難い時期に

モチベーションを維持出来るその精神力と分析力に魅力を感じる

からである。
 



一人の釣り人として、

ストイックに一魚種を年中追い求める世界観を経験してみたい

とは思うが、



自分には長期的な持続力や集中力を残念ながら持ち合わせていない(笑) 



そんな憧れの釣行が出来る人物が事実上身近に居た(笑)

その人の名をKazuya君という。 

この人物を語る前に、もう少しマルチアングラーについて誤解を招きそうなので書いておきたい。



マルチアングラーの短所としては、極論すると喰いの落ちた状況で釣果に結び付け難いことになるのだが、技術や知識が身につかないのを2年目を迎える前に悟り、2年目からは敢えて最盛期を外し、時期尚早と言われるシーズンイン前や遅いと言われるシーズンオフに狙っていた。 例えば、現在の対象魚Bのシーズンに其の前の対象魚Aと、これからシーズンを迎える対象魚Cを一釣行で狙えば、その魚種本来のシーズンが分かる上に個体数や喰い気の落ちた魚種を狙うので、技術や知識が身につけられる。 摘み喰いになり易いアプローチの仕方が全くの別物になる。 

この方法のデメリットととしては、対象魚にふさわしいポイントをいくつかランガンしないとならない。 ポイントによっては、どの魚種もいけるとか、A BはいけるがCは駄目とか、B CはいけるがAは駄目とかあるから、移動が嫌なら潰しの効くポイントを選ぶ事になる。



自分の憧れている一魚種を追えるアングラーでも似非アングラーが存在する。 年間を通じて対象とするのは一魚種なのだか、調子の良いハイシーズン時だけしかエントリーしない偽物。 傾向としては、プライドは高いのだけど、決まったシーズンやパターンでしか引き出せない懐の浅いアングラーがそれに当たる。



話しを本題のKazuya君に戻そう。

彼はプロカメラマンであり、近所の写真館を営みつつ、外注で毎月県外へ撮影で出張していた。 自分のメモリアルフィッシュの物持ち写真の幾つかは、贅沢にも彼に撮影して頂いた。

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※記念撮影しましょうと言われ、ショッピングセンターで物持ちさせられた(爆)

彼の存在を知ったのは、このfimoサイトであるのは、運が良かった。 興味の沸いた自分は、早速彼のブログにコメントを残した。



オニギリ 「 ちょっとジャンプしてみろよ…」w



自分に絡まれた彼の不幸は大体想像できる(爆)



ヤバイ奴に絡まれたと思ったに違いない(笑)

実際に書き込んだ言葉は違うけど、



それに近いコメントを残した(爆)





彼はフラットフィッシュと言われるヒラメやマゴチを中心に活動をしていた。 特にヒラメに関しては思い入れが強く、島内ではシーズンインと世間で言われる前にヒラメを毎年釣っていた。 
※朝マズメはサーファーの居る側、夕マズメはその反対側とか、サーフを歩いて砂の引き締まった場所とか今回のブログでは触れずに、島内の知り合ったアングラーを中心にスポットを当てています。

毎年、春と秋のシーズンイン前に彼より先に釣ってやろうと計画はするのだが、予定通り事を運べた験しがない(笑)





Kazuya君 「 シーズンとっくに始まってますよ 」

って、



先を越される(笑)

くそっ!

其の言葉、島に居る時



一度で良いから言い返してやりたかった(爆)



恐らくは

彼は彼なりの努力と研究の積み重ねの成果で、他のアングラーには譲れない



彼のプライドである


彼との釣行は、早春からと初秋から晩秋にかけて多くなる。 情報交換はマメに週一位で行うのだけど、同行は必ずヒラメがキーになる。 少なくともヒラメが釣れる可能性が少しは無ければならない。 実際のところ、自分にとってヒラメは対処魚の一つに過ぎないことを分かっていて気を使っていてくれたので、Kazuya君側からの誘いは、シーズンインする直前からか、シーズン終盤を向かえる頃が中心だった。 

ベイト情報と多魚種の情報は、その当時自分の方がやや多く把握していて、ヒラメ釣果情報は彼の方がやや上だったから、お互いの情報を精査すると、ポイントは自然と絞り込まれ、混雑した際の逃げ場所など考慮しながら最善のポイントを抽出し、釣果に結びつけ易かった。

 

Kazuya君 「 兄さん、ヒラメが釣れてて、自分が釣れない時、何回か海に潜った事あるんです。 そしたらですね、ヒラメが折り重なってるんですよ。 めちゃくちゃ居るんです

Kazuya君 「 場所さえ分かれば釣れると思うじゃないですか

Kazuya君 「 ところが違うんです。 何をやっても駄目でした。 ヒラメが口を使うタイミングって凄くシビヤなんだと思います




時合が一瞬で終わる良い例えだ 

ヒラメのシーズンと言えば、低水温期手前か、低水温期を抜けた水温である。 彼は其のシーズンに潜って確かめているのである。



釣り馬鹿もこの領域まで行けば



尊敬に値する



酒好きとあって、出会った当初は背が高くややポチャとなんとも馴染み易いおおらかな印象で、年配者をさりげなく立てる良いやつだった。 

確か13歳、彼は歳下になる。

師匠でも島のアングラーでも、自分の呼称を役職名で呼ぶのだが、彼だけはなぜか兄さんと呼んでいた。

でだ…



これからが重要なのだが、

2016年の6月頃、半年振りに島に戻った際にも、釣果情報を事前収集してくれたり、ボートを出して其の情報が正しいか調べてくれたりしていた。 自分が何時ものトミオカ釣具店で買い物してた時に、わざわざ仕事してたにも関わらず挨拶に来てくれたのだけど、

最初彼だとは全く気づかなかった。

なぜなら、自分の記憶の中にあるKazuya君といえば、 Steins;Gate のダルなんだけど、

※因みに彼が登場する過去記事【28尾目】【30尾目】リンクを貼っておきますので、興味ある方確認して下さい。 シーバスの物持ち写真とかあるんだけど、彼が大きすぎて60cmあるスズキがフッコに見える(笑)

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髪を明るいブラウンに染めて髪型を変え顎髭を綺麗さっぱり落とし、さらに

ポッチャリさが全く無い。

キムタクの全盛期を思わせる風貌!

最初、キムタクが来店したと勘違いしてた(笑)


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お前痩せたらイケメンだったのね!

気付かないはずだよね…

コレが
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こうなるわけだ
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断言するけど、同性の自分としては、

人間味のあるややポッチャ体型に戻り、

オレが掛けた獲物のランディングで

また磯で躓いて、

豪快に



海にダイブして頂きたい(爆)

カメラのシャッター切る指を負傷しながら、ランディングしてくれた獲物、今でもはっきり記憶に残ってる。

自分とKazuya君が一緒に同行すると、何かしらの爆笑事件が起こる(笑)  多分これも相性だとは思う。

ここで詳細を記述しても良いのだか、この記事がダラダラとした長文になる上に、詳しくは過去ログに笑える釣行ログとして掲載してあるので、ヒラメのタグでブログ内検索してくれると記事が出てきます。 興味がある方は其方を読んで下さい。



彼の釣りは特殊である。

特殊と言うと誤解を招くので、適切な表現をするならば、彼の釣りは特殊に見えると表現した方が適切である。 

例えば、回遊青物が目の前で湧いている際、普通ならば表層中心に引いてくる。 どんなに低くてもベイトの群れ下辺あたりを低くのが通常のアプローチだけれど、



彼はまず底を狙う。 

丁寧にリフト&フォールで底を探る。 




どう見ても青物を狙ってない(笑)

Kazuya君 「 青物湧いた後って、底にヒラメ残ってる場合多いんですよね」ニッコリ





絶好のチャンスにそれかよ(爆)

しかも、



爽やかな ニッコリ 要らないから(笑)



全く狙いがぶれない(笑)



チャンスは、むしろブレろよ!(爆)

エントリーした立ち位置で本命が着いてなければ、それなりに他魚種も狙いはするんだが、彼にとってはおまけでしかない。 テンションがダダ下がりが手に取るように分かる(笑) 

エントリする一時間前位に 「 今日はお互い一枚出しましょう 」 とか言ってなかったか?(爆)

一本じゃなく一枚かよとは思ったが、其処は敢えてスルーした(笑)




彼のアプローチの仕方と自分のを比較してしまうと、

自分のアプローチの仕方が、



貧乏臭く感じる(笑)

気が短いと言うか、ケチ臭いと言うか、漢気が無いというか、兎に角1本確保して坊主逃れ、ブログネタ確保しているように思えてしまう。 

まあ、たしかにネタ確保の釣行はあったのは確かだけど(笑)  以前、釣り仲間にオニギリさんってネタ確保の釣りしてる時ってありますよね?って言われた事あったのは、今だから明かせる事実です。




島内の釣り仲間で夏のマゴチフィーバーがあった。 全員安打は当たり前で、短時間の釣行で1人複数本抜いていて、最盛期には六畳程のスペースに仲間が12人集まった。 そんな時にも

オニギリ 「 今、島の北周りマゴチ調子良いから、仕事の合間にでも行ってみたら?」

Kazuya君 「 兄さん、僕はヒラメが釣りたいんです。 もう、マゴチは十分です 」


マゴチは旨い魚だと認めてはいるし、捌き方とかやたら丁寧で、旨い料理方法も熟知しているんだが、彼にとっては下道でしかない。



そうそう思い出してしまったんだけど…

今度、Kazuya君が良型の獲物掛けた時、オレがパンツ脱いで海に飛び込んでランディングしてやるよ。

あの約束は、



果たした方が良いのだろうか?(笑)




正直、困っている(爆)






おしまい。




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