[遠征]〜タチウオテンヤ便〜

  • ジャンル:釣行記
自身2度目となるタチウオ便に乗るべく深夜より鳥取を出発した。まてんろ〜を横目に、和歌山県を目指す。

和歌山市にほど近い大阪湾に面した港に到着し、受付を済ませたあと釣座抽選、諸注意を聞き、すぐに乗船する。

周りはベテラン風なおじさま方ばかり。

同行した同級生と自分は少し緊張しながら船に乗り込む。



海に出てみると天気予報よりも少し荒れており、前回、2年前に行った呉沖でのタチウオ便のイメージよりかはハードな印象。


ただ、今夏の沖縄でのマグロ船に比べたらやはりここは湾内。波の上下動に対してはあまり心配はいらないなと感じた。


釣り場につき、早速開始した。


テンヤでのタチウオ釣りについては前述のように一度、瀬戸内でやったことがあり、その時はまずまずの釣果を得ていたので、今回もそれなりに釣れるだろう、と正直たかをくくっていたのだが、今回は全く思うように釣れない。


タチウオのアタリを捉えきれず、沈黙の時間が流れてしまう。船中はポイント毎に着実に釣果をあげており、同行者もポツリポツリではあるがタチウオを捉えていく。

焦りながら色々とシャクリの幅やペースを変えてみるが、一向に反応がない。

いや、餌は齧られているしアタリはあるのだろう。

しかし、
「アタリを感知」し、掛ける


これができない。


クン!とティップをもって行くアタリ
フワッ!とラインを浮かすアタリ

今わかっている、この2つのアタリに集中しているのだが、合わせても合わせても空合わせとなってしまった。



とにかく何かを変えていかないといけない。


ベテランの方の釣りを横目に見ていると、あまりシャクッていない、すなわちあまり動かしていないことに気づく。


そこで、シーバス釣りを思い出しながら、ルアーの水馴染みを意識してみる。

シャクリ幅は隣の方の動きを盗み見つつ真似をするとして、フォール中のテンヤの抵抗に神経を研ぎ澄ます。指示棚の上下に水が重くなる場所を探り、一番水に馴染む層を重点的に攻めてみる。

ラインが潮に持って行かれながら、垂直方向に20°程傾いたところで、リールのメーター表示を指示棚より伸ばした長さに合わせる。

テンヤとラインが潮に馴染み、まるでシンペンが水を噛んでフワフワと泳いでいるかのような感覚を持った。ここで来てくれたら嬉しいな〜、と思っていたら、クン!と僅かにティップか下がる。

ガツン!と合わせると実に2年ぶりとなるタチウオ独特のヒット時の重みを感じ、ゴリゴリと巻き上げようやく1本。


やっと何かが見えてきたかもということで、シャクリは最小限に抑えつつ、船の上下動にシャクッてもらうくらいのイメージで竿を構え、同じようなラインテンションを心がけながら流していると、徐々にアタリがとれ始めた。

が、乗せきれなかったり、会心のヒットに持ち込んでも船の反対の方に絡まってしまい、ラインブレイクしてしまったりと、そうそう上手くいくものではなかった。


蓋を開けてみればおよそ5時間で、私は1本。
案内人の方に伺うと、この日最多は25本という結果だったそうだ。


到底満足の行く結果とは言えなかった。




「船で出りゃぁ釣れるだろう、今日は遊びだ」


そんな気もあったのかもしれない。

タチウオ釣りの繊細さ、腕の未熟さ、まだまだやり込めていない釣りの奥深さを感じつつ...




帰路にはつけないのであった笑






2人の中では最大となった1本でした!あっぱれ!

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