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▼ 山岳イワナ紀行
- ジャンル:釣行記
- (山岳渓流)
前日に降った雨で水位が平水に戻り、魚の活性は思った以上に上がっていた。
入渓してすぐの区間から、魚影が無数にある。
ある程度遡行してから釣りを始めるつもりだったが、
さすがに我慢ができなくなった。
ザックをおろし、そそくさと釣りの準備を始めてしまった。
水は濁りもなく、すごくキレイだ。
釣れても釣れなくても、毎回来てよかったと思わせてくれる。
ホームリバーというものを特に意識していないが、実質ここがホームかもしれない。
イワナには感情がある。
うまく捕食できないと、かんしゃくを起こす。
水面からバシャッと飛び出したり、
尾ビレを水面に打ち付けたりして、八つ当たりをする。
その光景を観るのがすごく面白い。
源流域でなければ、こういうイワナにはなかなか出会えない。
今回の釣行でもそんなイワナに遭遇する事ができた。
いつものスピナーは封印して、この日はひたすらミノー。
シングルバーブレスにこだわるようになってからDコンは使わなくなり、
かわりにアレキサンドラがメインミノーになった。
外見含め面白いミノーだと思う。
こういうミノーがもっと増えて欲しい。
市販ミノーの大半がトレブルフックでバランス取りしたものだから・・・
遡行を続ける内にイワナの魚影はどんどん濃くなっていった。
この渓の核心部に来ていたのかもしれない。
ただ、もう時間切れだ。
いま引き返さないとクルマに着くころには日が暮れてしまう。
まだまだここに居たかったが、退渓を決めた。
釣りをしながらの遡行だったので、そこまで奥までは行っていないつもりだった。
ちょっと川を下ればすぐに林道に出れるだろうとたかをくくっていた。
ところが、
いっこうに退渓ポイントが見えてこない。
まだ明るかったので特に焦ることもなかったが、やっとこさ林道に出て時計を見た時は目を疑った。
なんと退渓までに予定していた倍の時間を要していた。
クルマまでは林道をさらに歩かなければならない。
あのとき、あのまま釣りを続けていたら・・・
そう思うとゾッとした。
(画面中央、ペアリングのイワナが・・・帰りの道中にて発見)
- 2016年9月4日
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