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工藤昇龍

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7年間のイタミ

今日を逃したら次はいつになるだろう。
もしかしたら来年になってしまうのかもしれない。

自分の時間的要素が大きいが、ターゲットの時期的にも猶予はなかった。


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直接的な影響は無くとも散り始めた桜の花弁が焦りを加速させる。





赤く染まりつつある東の空を眺め、日の出に間に合うように急いで釣り開始。

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薄暗い海に眩しい太陽光線が差し込んだ瞬間、一番釣れそうなのは気のせいか。
日の出以外なら釣れた試しはあるが、今回も...。


予報で底荒れによる濁りが不安だったが、凪に少しウネリが入った程度。

ただ、最終戦に相応しくか段々雨風が混じってくる予報。
早いうちに決着をつけたい。


友達と離れ、サーフに入る時見つけた離岸流の脇に陣取る。

潮目がミノーの範囲内はミノー、届かない範囲はメタルジグで狙い、自分も魚も飽きないように頻繁にカラーローテーション。


反応がない時間が刻々と過ぎていき、空の赤みも薄れてきた中、離れた所にいた友達の方で何やら騒がしい。

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【SLSZバーティス120F】

新潟から帰省していた友達がキャッチしたのは、新潟では釣れない(はず...)彼自身初となる海アメマス。

彼にはサクラはあっちで釣ってもらうことにして、どうしても海アメに会わせたかった。
自分で、それにチェイスも何回かあったんだけど〜と流石である。



確かにこっちにも美味しそうな潮目が入っていた。
でも最初から粘っていた離岸流脇、そして時々入る潮目が妙に引っかかる。

チェイスにも気を配っていたつもりだが反応はない分、友達がいる方が気配濃厚であるのは間違いない。


とりあえず粘っていた方に戻り、そんなことを思っていると無情にも雨が降ってきた。
そして降り始めとともに目の前で跳ねる1匹の魚。

ミノーの範囲内、すかさずキャストで進行方向にキャスト...、んんんんん〜食わない。

これを逃すと次のチャンスはいつ来るか。
ミノーをローテーションした後、ジグにバトンタッチして攻めるが全無視。

時間にして1時間足らずか、無我夢中になってキャストを続けたが残ったのは喪失感だけ。


内心、終わった...。
そんな心境を慰めるかの如く、ずっと降り続いていた雨が止んだ。

フルキャストしていたミノーを巻いている途中、回収直前の引き波に合わせ、巻きスピードを緩めた瞬間、波打ち際が輝いた。

ロッドをガツガツ揺する相手に自分は冷静に後退してズリ上げるだけ。

その砂の上に横たわる魚体、紛れもなく7年間追い求めた姿がそこにはあった。


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冷静だったはずの自分だが、気づいた時にはウェーダーごとフックが足に貫通。

悶絶しながら無理やりフックを引き抜くそのイタミ、苦痛より不思議と快感のような。

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【Blooowin!140S】


長かった。叫んだ。震えた。
帰りのラーメンがやたら美味かった。

残すは最も時間が掛かっている尺メバル。


ロッド...ミッドストリーム962TR
リール...16セルテート2510PER-H
ライン...アーマードF+1.0号+フロロ20lb

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