【KURODAI SUKI 岡山】日本古来のゲームフィッシングから学ぶ

大きく開いた傷跡。
上唇で隠れていますが、十中八九、過去に酷い扱い方をされたと思われる個体です。

破壊された口。大きく貫通された下顎。痩せ細った魚体。はたしてここに自然や魚との対話はあるのでしょうか？

有名なヘラ師曰く、ヘラブナ釣りは「釣るための釣り」であり、魚を通して自然との対話を楽しむ贅沢な遊びと語っています。

日本にキャッチ&リリースの概念が入ってくる以前から食べる事を目的としない釣りとしており、日本古来のゲームフィッシングとも言える釣りです。

釣り上げた魚を出来るだけ傷を付けないように自然へ帰す。返しのないスレ針を使用するのも、魚を大事に考える先人達の思いからでしょう。

魚の鱗や粘膜は、魚にとって身体を守る重要な役割を果たしています。釣った魚は、抜き上げるのではなく、そっとタモですくい上げるのが、ヘラ師のマナーです。

キビレ釣りも自然に帰すことを前提に、自然と魚との対話を楽しんでいます。ですから名人と言われるヘラ師の考え方や立ち居振る舞いは勉強になります。

熟練された釣り人は、投げる、掛け、やり取り、魚の扱い方、全てに無駄が無く、とても美しい。上手に釣りをこなす。それが名人と言われる所以だと思います。

自分はチヌ師としての腕は未熟だと自覚していますが、メーカーと契約し、魚を大事に扱う意識は凄く高まりました。綺麗事かも知れませんが、一人一人の心掛けで豊かな資源は守られていくものだと思っています。

資源は無限ではなく有限。もっと上手に釣りをしよう。釣った魚を自然に放せば良いという訳ではありません。未来に残る魚が写真のようなシーバスばかりだと悲しいです。

釣った魚をどのように扱うかは、釣り人の自由です。仮に自然に帰すことを前提に釣りを楽しんでいるのであれば、日本古来のゲームフィッシングから学ぶ事は多いにあると思います。

魚を大事に扱う気持ち。決して難しい事ではなくて、明日からでも変えていけること。過去は変えれないけど未来は少しずつ変えていける。

Where's your Blue?

To all people who love the sea

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2015年3月1日
コメント(2)

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水産業としての釣りがある日本ではリリースの概念は難しいですよね。(´･ω･`)

僕はキープ派ですが、やはり必要量を超えるキープはしないです。

あと、僕が気になるのは釣り人が言う「外道」を無下に殺してる人。

本命は丁寧にリリースしてるのに、外道だから殺すって何だかなーと。

エイとかフグとかによく見受けられる行為です。

やっぱり難しい問題ですね。(´･ω･)