釣りは釣り場に着く前に始まっている。

近頃３０－５０ｃｍに弄ばれていたが見つけた。あいつを。

夢のメーター。
突き止めた。

数日前、とある友人から沖でカンパチ爆釣。
サイズもでかいと聞いた。

なんで例年より爆釣なんだ。
なんでだ。

何食ってんだ。

どこで。

なんとなくの予想を立て。
漁師を捕まえ、情報収集。

案の定。

「メーター越えるせいご？言われてみりゃあおるねー。そのへんにおるがねー。でも釣れんよ」
 
胸が高鳴るより、締め付けられる感覚があった。
 
地元の爺様を捕まえ聞く。
「あぁーそういや見えとるときあるねえ～」
 
いるぞやっぱり。しかも期間限定。
 
それを狙いに深夜２時起きで出陣。
 
「あぁー！！！！」っと叫びたくなるような感覚。興奮
まだ体が眠っている、足が冷たい。
マッサージして、体よ早く起きろ。
 
現地到着。
やっちまった・・・・。
現場の普段の状況を知らなかった・・・。
人だらけ、あらゆる轟音。
場所も無ければ、静けさもない。
自分の足音ひとつ気にしないといけない状況じゃないと無理だとわかってる。
 
終わった・・・・大誤算だ・・。
キャストを数回して見るがムダだとわかる。
しかも場所がない。投げたいところには人だらけ　音だらけ。
無駄だ・・・。
 
どこの場所へ移動しても全て同じ状況。終わった。
 
「クソーーーーーーーーーーーー！！！！！！！！！！！」
叫びたい。
 
突如襲う謎の飛沫。
雷！？何！？
 
何かが俺の全身にあたってくる。何だ！？
「糞―――――――――――――！！！！！！！！！！！」
 
上空から放たれた白濁しどろっとしたものが全身に。
鳥のくそまみれ！サギ系のくそ・・大量。
くそおおおおおおー！！！
 
 
もう今日は無理。
場所を移動。
これからのシーズン　メーターは捕獲され市場で見られる。
 
一気に移動し　楽しみにしていた場所へ。
皆　それぞれ自分に無いもの
腕　努力　執念　気遣い　優しさ　謙虚さ　各々が持っているアングラーが来る。
 
もし彼らが　ひさくん　君の刀を折って持ってこないと俺、釣りできないんだと言われれば　ブランジーノを折って 渡してもいいと思うほど尊敬する人たち。
その人たちに混ざって釣りができる幸せ。それを感じられる場所。
 
都合で来れない人もいる。謙虚さをもった彼や　優しさをもった彼。
また今度行こう。ウェーダー用意しとくから。
 
日の出から昼間でやれる予定で１週間楽しみにしていた。
しかし、ＡＭ１１には岐阜養老へ行かないといけないこととなった。
 
刀を振れる時間は１時間半。
しかも釣れる気がしない状態。
今日は、今から来るぞという感覚。エサでよく感じた水面からでる　湯だった湯気のようなものを感じない。
攻めて素振りだけでも。そして新ルアーの特性だけでも。
ローテーションだけさせて使い方を確認。
２バイト。
 
待ち合わせていた彼らが３０分後に来た。
けどこちらにこない。
早くおいでよ。思うけど来ない。
 
残りリミット１０分。
早めに片付けて帰ろう。
 
彼らのところへ行くと
「早く来いよー遠くに行く前にコーヒー作っておいたから一緒に飲んでから帰りや、その後　俺らはやるから」
 
最高な人たちだ。
ありがとうございます。
お礼の言葉一言では言い切れない部分がもどかしい。
 
そして岐阜へ。
 
途中で見た　長良川　木曽川　揖斐川中流が最高に素敵な川だった。
ここでならシーバス以外でも本気になれるんだろうな。
けど一生刀は振らない場所なんだろうな。
 
また狙う旅は続く。
地道な作業を積み重ねて　また王者として君臨した面影も失いつつある　老いた鈍い挙動で、しかし最も楽をして捕食しようと試みる彼を仕留める旅。
いつまた叶うのか。
 
シーバス×１２２
９１ｃｍ
８２ｃｍ
８０ｃｍ
７８ｃｍ
７７ｃｍ
７４ｃｍ
７４ｃｍ
７２ｃｍ 


そして　よし　日記を書き終えた！と机を叩いた今、棚の上にあったハンディ掃除機が落下。
頭を直撃。
物凄い痛さを感じつつ投稿ボタンを押す。
今日は何が振ってくるかわからん。