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ちゃり林
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▼ おっぱいの記憶
- ジャンル:日記/一般
時系列無茶苦茶になってますが、
おっぱいしか良く覚えていない日
(後のコトはテキトーに振り返る)
秋のある日、突然工藤さんから電話が来た。
「ちゃりくん、カートの耐久レース有るけど出ない? クラッシュ禁止で!」
『え?いきなりクラッシュの話からとは?オレ様に向かってなんちゅう無礼な!』
や、
最も分かってらっしゃる!
とも云うorz
カートかぁ、、、ソレはあまり良く分かっていないんだけどね、
4輪のリア駆動なら、若い頃ちょっとかじったコトある、、、、、、、
*****『ちょっと、ね、』についての回想*****
30年くらい前かー(≧∇≦)
そのときのボクにとってそれは“生きる全て”だった
ボクがまだ夢食って生きていた“バク”だった頃、
田舎のボロ長屋に彼女と同棲しながら、ストイックに、ただひたすらに、もっと速くなりたくて日々練習に明け暮れていた。
彼女はポールの刺さった雪面を駆け下りるナショナルチームを目指しており、、
ボクは時代遅れの未舗装路の上で、時代遅れの駆動方式を使う人たちの中で、ホンキでローカルチャンピオンを目指していた。
金なんて無かった。
バイト代は全て油に替わり、ほとんどの夜をストップウオッチを見ながら山を走っていた。
OBの先輩から譲ってもらった4A-Gは「4千キロでオイル換えろよ!」と云われていた。
ソレを律儀に守ったおかげで、ボクは山に雪が積もる1~3月の間だけでも、平均2回/月オイル交換をしなければならなく成るほど距離を踏んだ。
ほぼ毎晩、雪の山道を走りながら、少しでも早く、速く、成りたかった、、、、
努力は僕を裏切らず、走れば走るほど、練習すればするほどにカラダじゅうのGセンサーが目覚める様な気がした。
車の荷重移動が意識出来て、姿勢を作れるようになると、どんどん手前からアクセルを踏み込んでイケいけるよーになった。
手前から踏めば踏む程旋回速度が上がっていった。
姿勢が出来て無いのに踏めば刺さる。
如何に速い速度から姿勢を作るか?荷重を乗せて行くキッカケをどう作るか?
明けても暮れてもそんなコトばかり考えていると、何時しか神経の何処かが車の何処かに繋がってくる様な錯覚を覚えてきた。
それは、走った量に比例して、感覚の神経組織が、部品やアームの動きに繋がってくるようなイメージだった。
スタビの踏ん張り、ロアアームのリバウンド、ナックルの確度、ブッシュの歪み、ブロックタイヤのヨレやズレが手や足に伝わる様なヘンな感覚
あの頃は、ハンドル切って曲がるというよりも、身体全体で、ペダルワークで曲がっていくイメージが強かった。
あー、なんか書いてて懐かしいなー♪
ある時から、バケットシートに身を沈めると、重さの中心みたいなものが、光るコンペイトウ☆の様なイメージでなんとなく見えていて、
それが4つのタイヤで囲まれた面の上であっちいったりこっち行ったりする。
ソレを積極的にコントロールして☆をどこに置くか?を意識しながら踏む。
前に!前に!! そんな感じ、、、
ワクワクが止まらなかった。
雪の上で重ねた努力はボクを裏切らず、次のシーズンのダートシーンで出場した競技会では手ぶらで帰るコトは無くなった。
自信を付けたボクは、こんな生活を2年も続け、更に努力すればその上にイケる!と、本気で思っていた。
何かに成れるとカン違いしてて、鼻息ばかり荒かった。
自分の黒歴史の中で、そんなセイシュン時代も有るにはあった。(回想シーンおわり)
でぇ?
話戻るけど、、、前置き無くカートレースに誘われた。
最もミニバイクに近い4輪スポーツらしい、、、
とりあえず面白そうぢゃんね♪
『よーわからんが、兎に角俺参加!』と手帳も見ないで即答した。
ところが当日雨↓↓↓
俺、早速テンションダダ下がり。
むしろ、帰りたいし、、、
マトモな速度域で走れるわけが無いコトは一目瞭然
着いてみるとそこはおちゃらけ遊園地ではなく、
ワリとしっかり目な“ちゃんとしたサーキット”であった。
その事や、本格的なレーシングスーツを身にまとい、“ちゃんとカートやってる人”がゾロゾロ居ることが更に僕を意気消沈させた。
ありゃ、全然ユルくないじゃん!
コース内で速度差が有りすぎることは、かえって危ないのだ!
あの当時の僕の夢は、最後に大きな挫折となって幕を閉じた。
そこに掛けた時間、金、情熱、、、、etcの莫大なエネルギーは、あまりに大きすぎる無駄遣いとして深い爪跡を残した。
若気が至り杉たと、、、
二度と戻らない青春時代の貴重な“時”
僕にとっては苦い思い出となって封印しているものだった。
僕は、無理をしない!
つまり、『“やべぇ!”とか、“ギリ”と思えるところから大きく安全マージンを取る』
そうすることで、やっとココまで自分の今を持ち直してきた。
『自分のマージンの中で攻める』
コレは、過去の過ちから学んだ楽しく遊ぶ為にとっても大切なコトだ
雨のサーキットでスリックタイヤ!!
死ぬほどマージンなんて無いじゃん!コレ!!
工藤さんにカッチョ悪いところを見せるのは嫌だけど、練習走行で既に行きたくなかった(本音)
でも、ま、順番を守ってシブシブボクもコースインした。
雨は未だ降ってるし、ヘアピンには水たまり、
ブレーキ踏めばロックしてツーっ!
ハンドル切ればフロントロックしてツーっ!
仕方なしアクセル踏めばリア空転して横にツルン!
!?
あれ?
動きが分かりやすいぞな♪
コレ
むしろ、僕にとってはコレで良かった。
いきなり朝からドライ路面で、トンデモナイ速度域で周りの車に引っ張られていたらパニくって、やらかしていたかもしれない。
でも、今のフルウエットの路面状態では、全ての操作が全部ダメ、そしてトラクションもクソも無く、ベテラン勢と比べても大した速度差は出ない。
ふーん、なるほどね♪♪♪
「ボクは絶対に無理をしない。」 つまり、ギリまで攻めないのだ!(本当、、のはず
ただし、そのやり方は、
リミットを抑えるのではなく、
『自分の限界(リミットライン)を高めていく』コトで安全マージンを常に確保する。
最初の1周、止まらねぇ!、曲がらねぇ!、いきなり回る!のは分かった。
フロントタイヤの跳ね上げで、パンツが濡れた時点で腹が据わった。
『曲がるも減速するも、もっと右足(アクセル)使うべ♪』
たまには真剣に、自分の持てる集中力をフルに使い、全神経を研ぎ澄まし、自分のリミットラインを見極めて、上げる!
うわー!!!止まんねぇ!曲がんねぇ!!とか思う前に右足で姿勢を作ってみる。
本来非力なカートにおいてこのようなドリフト姿勢はロスが多いっつーか、そもそも姿勢を維持できないんだと思う。
けど、サーキットの路面はヘビーウエットなう♪ パンツケツの穴まで浸水なう♪
そこから数週、低速コーナーでは、わざとドリフト姿勢を造り、カートを振り回してみることで、どんどんこの乗り物のクセを覚えた。
だんだんと昔見た『重心の☆が見えるような気がして来た』
積極的に「重心の☆」を動かして乗るようにすると、自分のリミットラインが更に上がってくるのが分かる。
次はモーちょっと速度を乗せたまま手前から踏んでみっか、、、と。
あら!?
イケますね♪♪
楽しくなっちゃた♪
自分の歴史に爪跡を残しただけの苦い思い出は、
借金しか残さなかったと思っていたけれど、
ボクの身体の芯に確かな財産を残してくれていたことを感じて嬉しかった。
走り慣れたベテラン勢はスムーズなライン取りでスルするっと曲がって行くけれども、今の僕は自分の感覚を育てるコトに専念した。
走り込みによるテクニックやスピードには敵うワケがないけれど、
“十分楽しめる”コトは良く分かってきた。
イケる気がする♪
そして、
60分の予選レースは、おっぱいを見てたらいつのまにかスタートドライバーを任されることに成った(爆
雨は止み、コースはハーフウエット
全体の速度域は徐々に上がりつつありますが、
既に『車の荷重ポイントの☆』が見え始めていましたので、朝ほどビビっていません。
☆を上手にタイヤに乗せて仕事させていけば良いだけです♪
このタイミングで工藤さんから『カートの荷重の掛け方』をレクチャーしてもらったので、更に楽しみになりました。
おっぱいを覗きに行くと、とってもいい匂いがして、朝の低いテンションションは全くなくなり、むしろノリノリです♪
さぁ、行っちゃいましょうね〜♪
ルマン方式(走って行って飛び乗ってエンジン掛ける)スタートはなんか出遅れた気もするけど、4~5台前に青いレーシングスーツの常連系の人がいます。
明らかに他の車より通るラインが良いです。
今の僕なら追いかけられます。
余計な団子はパスして、上手い人の後ろから真似して勉強しましょうねー♪
未だ水の溜まった高速コーナーをやけに慎重に周るので、ボクは水たまりの深い今のうちがチャンスとばかり追いかけます♪
滑りまくりますが、その事を楽しめれば怖いコトは無くなりました。
そんな事を繰り返していると、気が付けば前に数台しか居なくなり、周回遅れも出だしました。
そのまま友人へバトンタッチ、
ココで、今更チームメンバーですが、3~5人くらいのチームで競う耐久レース。
僕らのチームは、ご存知工藤さん、サーキットを走って飯食ってた人ですね♪
2輪だけど、
もう一人、15年ほど前に一緒にハチロク友達で、(ボクがホンキで走っていたのは30年前)
そもそも工藤さんとは彼を通して知り合いました。
彼はドリフトさせても、タイムアタックさせても、輪を転がすコトに並々ならぬセンスを持っており、
今回も途中先行されたトップチームについて行きながらどんどん速くなって、
気が付けばサーキット全体でも2番目のラップタイムで周回するまでに成っていた(驚
そんでアンカーを工藤さんに託す
(ヤルからには超真剣!拡大して目を見てやって下さい(笑)だからこの人好き)
工藤さんそつなくシメて、我々寄せ集めチームはなんといきなり予選レース、第2位を獲得!
何だかスゲェぞな!!
優秀杉やしねーか?
メシを食ったらいよいよ本番の3時間耐久レースです。
表彰台に乗れれば、おっぱいねーさんと記念撮影が待っています♪
気合が入りますなっ(違)
ナリユキでそのまま僕がまたスタートドライバーを務めます。
今度はローリングスタートです。
(ウオームアップランのまま止まらずにコントロールラインを潜った瞬間からレーススタートとなる。)
んふふふ♪
コレはコツが有ります。
スタートしてから、前の車をどんだけ追っかけられるか?ナンですが、そんなところでアクセル全開にしても間に合いません。
ので、
スタートの直前の最終コーナーを出る更に前、
『どれだけ手前からアクセル全開に成っておいて、加速状態でコントロールラインを潜るか?』で、勝負は決まります。
それまでは前走車を1mmも抜いてはイケませんので、フン詰まってアクセル抜くようでは残念です。この距離をちゃんと取らないとダメです。
後ろの車には悪いですが、ベストの車間を空けて超ベストのラインから多分前走の数台よりも先にアクセル全開で立ち上がりました♪♪♪
スタート直後、数台をパスして、、、1コーナーまでにはトップ下の位置に入ります♪
このトップドライバーに着いて行くことが出来れば、しばらく良い勉強が出来そうです♪
と、思っていたのですが、トップチームの余裕からか?オープニングラップ最終ヘアピンで、
ちょろっと一瞬「後ろはちゃんと来てるかな?」的動作をしました。
彼の予測に反してボクが真後ろに居たもんだから、一瞬挙動が乱れます。20センチくらいラインを外しました。そのぶん次の最終コーナーがキツくなります。
残念ながらその時すでにボクはヤル気満点で、アクセルは全開に成っており、このトキその先の事は決まっていました。
このコースで最も長い全開区間を終える頃、高速の1コーナーに入る時のトップスピードは僅かに僕の方が上でした♪
すんなりインを刺せます♪
ウヒョ♪
先頭抜いちゃった♪
ってコトはぁ???♪
もちろんこのまま行ったろうと思いましたが、4~5週のうちに化けの皮がはがれ、インを刺されたついでに回りました(自爆
ココまで来るとどこを切っても楽しいばかりです。
自分にとって『ギリなコトはしない』ラインをキープしつつ、楽しめる範囲で走らせてもらいました。
彼らもいわゆる“私服組”のクセして、明らかに他より早いペースで周回しているのが違和感が有って面白いです。
3時間後、約200周近くを走り続け、トップチームには1ラップと4/5ほど前に行かれてしまいましたが、
最後に工藤さんが逃げ切って食われずにすみました。
じゃじゃーん!
久しぶりにタップリ遊んで超HAPPYでした。
また誘ってくださいな♪
- 2017年11月7日
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