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つり人社の創始者の本♪

  先日,FBでナレーターの菅原正志さんが紹介していた本をポチってみました.「たぬき汁」

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一見やばそうなタイトルですが,70年前の戦時中,物が何もない中でせめて文学で盛り上げようと書かれた本です.佐藤垢石(さとう こうせき)さんという,それはそれは釣りを愛した方が書かれ,当時の生活の様がにじみあふれている内容です.

これを枕元で少しずつ読んでは,眠たくなり,また次の日に読んでは眠たくなり,を繰り返しているトムですが(笑),その中の海豚と河豚という短編を読んだのでちょっと紹介しようかなと思います.まず,ここで質問ですが,海豚と河豚,読み方わかりますか?

おいしいからこんな名前がついてるんだと思いますが,海の豚から派生してくじらのお話がまず書かれています.当時は,捕鯨というのは,日常で行われていて,遠くは南極まで行ってる船もあるそうですが,1回の航海で150頭も獲ったそうです.日本では,当時は年間700頭が捕獲されていて,そのうちの大部分は,東北の金華山沖で獲られていたようです.シロナガスクジラや,マッコウクジラ,などリアルな名前も登場し,今は調査捕鯨しか残っていない日本の捕鯨文化ですが,文章の中には70年前の捕鯨文化がありありと生き残っていて,筆者の佐藤さんが実際に捕鯨船に乗って獲れたてのくじらをいただくシーンが如実に描写されています.それによるとくじらはうまいところとおいしくないところがあり,おいしくないところが缶詰にされたり,一般的な流通に回されるので,くじらのおいしさを体験した人はなかなかいないことが書かれています.実際には,霜降り牛とトロマグロの中間の味がしてめっちゃうまいそうです.
  当時の価格ですが,シロナガスクジラが1頭3万円,マッコウクジラが確か1頭1万円です.こんなのが獲れると一気に従業員30人分の1カ月の給料が稼げるそうです.

  この本,釣りはあまり出て来ませんが,釣りに派生した内容が書かれていたりして,美味しい話がよく出て来ます.とにかく日常のささいなことの描写にたけていて,菅原正志さんのつり雑誌ソルティーに長年掲載されてきた「フィールドからON AIR」の短編の書かれ方にも通ずるものがあります.

また,つづき読んだら面白かったことや興味深かったことなど感想を書いてみようと思います.

佐藤垢石さんのウィキペディア















 

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