実釣インプレッション(仏編)

これまでに使ってきたPEラインは、20種類を優に超える。太さ違いを入れたら幾ら使った事か…(泣)

新しいラインは幾つも出てくるが、その中で興味が出た物や魅力ある謳い文句がある製品を何個も試した。

が、その度に裏切られる(爆)

シーバスPEパワーゲームを初めて使って以来、このラインが全ての基準となり、そしてこれを凌駕するラインには出会ってない。

ここ数年は(試供品を除き)、自分自身がスレてきて、どんな美辞麗句が並んでいても反応しなくなった(笑)

勿論興味はあるので、現物を触ったり実際に使ってる人がいれば借りて色々弄らせて貰う事もある。

が、「やっぱりね…」で終わってしまうのだ。


本来ならば金額や性状が違う為、4本撚りを比較対象にするのは忍びない。

が、今回は製品PRが目的だろうと推測し、現在4本撚りを使ってる人にも手に取って貰いたいのだろうと邪推w

という所で、これまで使ったラインと分け隔てなく比較し、何故この製品が基準になったかを書いていこうかと。


先に書いておくが、現在使っているのは他に2種類。

具体的に製品名を書くと、DUELのX8/0.8号とヨツアミのWX4/1.2号(因みにシーバスPEパワーゲームは1号)。

使用状況は前者はバチ専用・後者は壁撃ち専用。それ以外には一切使わない。いや、使えない(笑)

採用理由も単純で、前者はコスト。後者は耐引裂性。

少し詳しく書いてみよう。

バチの時期はキャスト量も釣果も半端ないので、1シーズンで200m巻きラインを1.5~2ヶ使用する。

この1.5が重要(笑)

1回で100mを巻き、使っては先を切り、フルキャストでスプール地に近くなるとひっくり返し、出きったら交換。

これだと最後に残るのは60m弱となり、40m分カット出来る。

平均して1回の釣行毎に1mカットすると考えると40回分。1巻きで80回分。それで実売2000円。

シーバスPEパワーゲームだと、半分にすると15回分。150m全てを巻けば90回分になるが、実売3500円。

トップウォーターしか使わない為、どうしてもバックラッシュの危険性があり、そうなると大量にラインを失うのでハイリスク。

正直な話、ラインは弱いしコーティングも剥がれるので値段なりなのだが、コストはモチベーションに直結する!(爆)

バチに関してはオープンウォーターの釣りなので、使用での劣化だけを気にしていればいい。

格安PEラインの中では、ファイト中のラインブレイクを除く対トラブル性能が悪くなかったのと、視認性が良い(イエロー使用)ので使用

シンペンでバチを楽しんでるならば全く問題無いのだが、フローティングでノーテンションの釣りをやってると、ことフカフカ巻きになりやすい。

この時だけは、多少の張りがあり、かつ表面がコーティングされているラインに分がある為、仕方なく使用。

因みに、コイツを普段の釣りにも使ってみたが、全くもって使えなかった。その理由は次回、悪魔編で(笑)。

壁撃ちについては、言わずもがな。

8本撚りのデメリットとして、「傷に弱い」というのがある。

そりゃそうだ。同じ太さの物が4本と8本で構成されるなら、1本あたりの太さは4本の方が太い。

太さ=擦れ強度なので、壁撃ちの様に常にコンクリ(や貝)の壁に触れ続け、いざ魚が掛かったらそこに擦られる釣りの場合は、求めるのは強度のみ。

その中で、WX4は編み込みが密なので、4本撚りにしては表面が滑らか。

滑らかさで言えばコーティングラインの方が良いのだろうが、ジャークオンリーの壁撃ちなので速攻剥げる(笑)

それに、基本ダートの釣りになるので、コーティングで硬いラインはルアーの動きを阻害する。

しかも剥げたらザラザララインになる為、キャスト時にラインを引っ掛けてる指が痛くなるので却下。

という事で、この3つのラインで全ての釣りが賄えるようになった。


簡単ではあるが自分の中で生き残ったラインの紹介が終わった所で、今回は実釣(魚が掛かる)までのインプレを時系列で書いていこうと思う。


先ずは誰でもがリールに巻き取るはずだが、そこでいきなりメリットが出てくる。

「ガイドと周辺が汚れないw」

前回書いた様な巻き取り方をするので、第一ガイドに結構なテンションが掛かってる。

コーティングラインを1巻巻き取ると、ガイド端にはそのラインの色がくっきりと表れ、床には粉みたいのが飛び散っている。

しかもそれが、ペルシャ絨毯の上だったもんだから…


はい、嫁激怒(爆)


それ以降、どんなに寒い日でも雨の日でも、新しい糸を巻くときは廊下で新聞敷いてやらされる羽目に(泣)

また、このコーティングってのが厄介で、ラインにもよるが結構ベタつく物が多い。

それがガイド周りにべったり付いてると、滑りの良さだけがメリットのSICガイドの意味が無ぇw

って事で、毎回アルコールやブレーキクリーナーで掃除するのだが、またそれが面倒。

しかもガイドを止めてる部分には、もれなくエポキシが使われており、溶剤で多少は劣化する。

当然の事ながら、リールのガイドローラーにも付着するので、脱脂→注油は忘れずに。

なので4本撚りは俗に言う「ノンコート」を使っていたが、シーバスPEパワーゲームを買うまではノンコート8本撚りラインの存在を知らず…

また、そこから暫くは美辞麗句に騙されて色んなラインを買っては捨て…(あの頃は、周囲が良いという物をそのまま素直に買ってたなぁ…(遠い目))

今では、「これは何も落ちないから!」と言って、暖かいリビングでリールに巻けるだけでも充分なメリットかと(爆)


とまあ、笑い話はこの辺にして、お次はノット。

良く「ノットが決まらず」というセリフを聞くが、そりゃマグロ狙うような極太ラインの話。

はっきり言ってPE2号+フロロ6号まででそうなら、そりゃラインのせいじゃなくて組む人間の問題。
(逆に極細ラインで老眼でキツイというならば非常に共感します(爆))

自分がノットに求める物はただ一つ。いかに段差を少なく小さく纏められるか。

締め込み然り、編み込み然り。

毎回組み直す様な几帳面さは一切持ち合わせてない自分。

リーダーは1m程取り、それが30cm以下になったら組み直すのだが、投げる時の垂らしは短いのでノットが確実にガイドの中に入る。

その際に段差が大きいとそこに引っかかり、その部分から解れてくる。

そして大きければ大きい程、キャストの初速に影響が出る。

コーティングの影響かラインの偏心の影響かは不明だが、見た目同じ太さのラインだと、硬いコーティングライン程ノットが大きくなる傾向がある。
(マイクロゲージで測ると、PEは偏心が大きすぎて正確な数字が出せないので、殆ど見た目で判断w)

それと、これは滑りの問題なのだろうが、ラインによっては締め込みで纏まりきらずに同じ巻き数なのに間延びしたノットになる事がある。

こうなるとその部分の強度は弱くなり、解れに繋がる。

シーバスPEパワーゲームで組んだ場合、力が均一に掛かるのか、これまでにそうなった事は一度もない。

そういう意味での安心感も、このラインの特性ではないだろうか。


という事で、今回は「仏編」として毒を吐かずに魚を掛けるまでの話をしてみました。

次回は具体的なライン名とダメな点を挙げて、何故私がこのラインに落ち着いたかを書いてみます。

題して『実釣インプレッション(悪魔編)』! 乞うご期待(笑)

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