自作リキッド ~カペラ・パッションフルーツ~

作り始めるにあたって、先ずはどんなリキッドを作るのかイメージを固める。

着地点を決めておかないと、絶対に迷子になるからw

今回イメージしたのは、濃厚なパッションジュース。

生のパッションが一番なのだが、それだと酸味と香りが強すぎて、ずっと吸い続けるのは辛くなるだろう。

またパッションフルーツの100%ストレート果汁ってのは殆ど売ってない。

巷に氾濫してるのは、僅かに入ってる位のが殆どで、それでは物足りない。

なので濃縮還元か、ある程度%の高いもののどちらかになるのだが、目指したのは現地で飲める30~40%位のヤツ。

甘さよりも香りと酸味を重視で。


って事で早速スタート。

香料ってのは、使っていくとどんどん感覚が鈍くなる。

なので、



こんな感じで、ベース違いを同じ滴定数同士で交互にチェックしていく事にする。

先ずはベース5:5からスタート。

これをバイアル瓶に2.5mlとり、そこに香料を1滴ずつ垂らしていく。

1滴→あ、確かにパッションフルーツだ。でも多分ベースの味が勝っちゃって甘重いだけ。

次にベース7:3。

1滴→重いなぁ…香りも殆ど出ないし。

ここからは交互に

2滴→少しパッションの風味が出てきた。

2滴→少し香りが出てきたけど、相変わらず重い。

3滴→ハワイとかグアムで売ってる、果汁入ってるか入ってない位のパッションジュースの味がする。

3滴→濃さはいいんだけど、まだ香りは弱い。

4滴→かなり良い感じ。ジューシーさは良いんだけど、香りの華やかさが足りないかな。

4滴→もう少し香りが出てくれれば、これでも悪くないな。

5滴→あれ、香りが消えて重苦しい感じに…

5滴→あ、こりゃダメだ。終了。


試喫の方法なのだが、アトマイザーに液を入れて、確認したらシリンジで抜き、次のを入れるという形を繰り返していた。

アトマイザーはウィックで吸い上げた液を気化させる構造なので、このやり方だと次の吸い初めは必ず混じった状態になる。

ホントはその都度洗浄→乾燥してやるべきなのだが、そこまで時間を取れないので、その辺は妥協w

で、丁度4滴から5滴に切り替わる瞬間に「お!」というタイミングがあった。

そこで確認の為に(5:5 / 5滴)と(7:3 / 4滴)を同量ずつ混ぜたら…


これや!


イメージよりは落ち着いた香りだが、味わいはかなり良い。

なので、香りを立てる方向を考え、PGを足したりしたが、やはりダメ。


そこでふと閃いた


メンソールを僅かに入れたら、華やぐんじゃね? と。

そこで1滴垂らして吸ってみたら…



旨ーーーーーー♪



ある程度濃度のある果汁を氷の入ったグラスに入れ、氷が少し溶けた位の爽やかさと風味。



これで決定!



その後止められず、ずっと吸い続けてたのは言うまでもない(爆)



初めてリキッドを作ってみて、色々判った事がある。

一言で言うと


面倒だけど楽しい


確定するまでに、スタートしてから1時間ちょい掛かってる。

が、風味の変化もそうだし、量入れりゃいいってもんじゃないってのも面白い。

勿論既製品ならばもっと旨く、自分の欲しい味があるかも知れないが、それを見つけ出すまでの時間と苦労、何より投資を考えたら、自作した方が早いかも、と。



って事で、記念すべき第一回目は大成功と言っていいだろう。

お次は…本来ならばグアバでいきたい所だが、傾向が似てしまうのでピーチ&クリームでいってみよう♪



レシピデータ
品名:パッションジュース
ベース:VG:PG=6:4 5ml
フレーバー:カペラ パッションフルーツ 9滴
メンソール飽和液 1滴

 

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