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▼ ルアーの評価から飛距離を独立させてくれ
- ジャンル:釣り具インプレ
という訳で湘南地方も凄い寒波に見舞われてまして釣りにいく気力なんて残ってません。こっから一週間くらい寒いみたいなんで、自分的にはもうシーバスオフシーズンです。
なので本日も最近書いてる「シーバスフィッシングのトレンド」のお話を続けようと思います。
ここまで、全体的なトレンドの話をして、それからロッドの話をしましたけど、シーバスフィッシングについては、港湾部の立ち入りが規制されるようになり、メインフィールドが河川下流域のオープンエリアになるにつれて、ロッドは長尺化の一途をたどった訳です。
それに伴って、ショートロッドを使った釣りってのはシーバスフィッシングではボートシーバス以外ではほぼ絶滅状態となり、陸っぱりシーバスではショートロッド使って釣りしてる人なんてほとんどいなくなりました。
ここまでは前回までのお話。
ショートロッドを使った釣りをする人がいなくなった結果として、何が起こったのか。
それが今回のお話になるんですね。
ちょっとnadaの黒田健史さんのブログの昔の記事の話になるんですけど、
実はこのハチマルjrの企画を出した時に、当時の広報のボスに『絶対に売れない。シーバスで小型ミノーの需要はない。飛ばなきゃ売れない』とハッキリ言われたんです。
(実際はもっとキツイ言い方 笑)
「X-80jr」 ルアーの『いろは』
って話があります。これ、X-80jrを黒田さんが作った時の話なんですけどね。これは2~3年前の話みたい。
ちと黒田さんについて知らない人の為に補足しておくと、元はメガバス所属のバスプロでtop50にも参戦していたトーナメンター。又、ソルトのシーバストーナメント、浜名湖オープントーナメントで驚異的な強さを誇ったアングラーでもあります。最近はnadaって自分のブランド立ち上げてます。
なんですけどねー。
知ってる人は知ってると思いますが、黒田さんが2011年の浜名湖オープントーナメント第二戦を制した時、使っていたルアーが固定重心のX-80BEATだったんですね。
元々黒田さんって人、小型のミノーイングが得意なアングラーで、アスリート7とビーフリーズ68を100個壊れるまで愛用してきたなんてブログで言ってる程。それとX-80を固定重心にして使っていた過去もあったりする。
なんちゃって『X-80BEAT SW』
こっちにfimoの記事もあるけどね。
当たり前だけど固定重心ルアーは飛ばない。でも、そんなルアーを使って彼はトーナメントに勝った。ラインはフロロラインだった。勿論、浜名湖オープントーナメントはボートシーバスの世界で、ショートロッドに固定重心ルアーが幅を利かせたりするってのはある。しかし、飛距離至上主義への一種の皮肉ではある。
ま、その後、黒田さんもPE使うようになるんだけどね。
で、なんですけどね。
黒田健史って人はもの凄く釣りが上手い。ブラックバスもシーバスも上手い。それでもって、小型ミノーが良く釣れる事も固定重心ルアーの強みもわかっている。実際、ブログでX80がプレッシャーがかかった状態に弱い事、デカイ奴のチェイスはあるけど食ってくるのは50くらいのばっかだって時にはビーフリ78を投げてたって話をブログでしてる。
でも、メガバスから出てくるルアーは重心移動のルアーばかりだった。x-80jrもそうだったけど。
何故か?
結局、そうしないと企画が通らないし、何よりも売れないからだ。
アホらしい話だけど、現状、シーバスの世界では飛ばないルアーは企画すら通らないのだ。
そうなってる原因は、シーバスアングラーが飛距離を求めているからであり、何故飛距離を求めるかというと、陸っぱりでオープンエリアで釣りをする人が大多数だからだ。(湘南では、そういう釣りをみんな仲良くやって、みんな仲良くhogeている。。。。)
移動重心ルアーは飛距離が最大のメリットなんだけど、様々なデメリットが同時に存在する。これについてはnishine lure worksさんの記事が一番わかりやすくまとまっているので紹介しておくけれど、
Vol.11 「アメプロはサイレントクランクがお好き?」の巻
こちらでアメプロがなんでサイレントクランク(ラトル無し)が好きなのかって話がある。
これについての考察を、ここで簡単にまとめておくれけど、
「ラトル入り=重心が動くという事である」
「重心が動く事によってルアー本来のアクションは弱くなる」
「重心が動くルアーは何かに当たると中でウェイトボールが跳ね回り、コントロール不能になりやすい」
「重心が動くルアーは何かにあたってウェイトボールが跳ね回ると一瞬動きにデッドゾーンが生まれる」
という事なんだそうだ。
これらを総合すれば、移動重心クランクがアメリカでのヘビーなカバークランキングに向いてないのは明白になる。こんなクランクをアメリカのヘビーなカバーに投げ込んだら根掛かりするのは明白だからだ。(日本製のクランクがアメリカでダメ扱いされるのは当然とも言える・・・)
一方で、これらのデメリットは、障害物の少ないオープンエリアでは、ほぼ問題にならない。日本のフィールドはアメリカほどヘビーなカバーはなくオープンなのが多い。
そう、日本のバスの陸っぱりなんかで、やたらと移動重心のクランクが出てくる理由がこれだったりする。
そして、これのミノー版が、ビーフリーズ78とX80なんである。
ビーフリーズ78ってのは頑丈なリップとボディ、そして固定重心のサイレントなシンキングミノー。
一方でx80は脆いリップにボディ、そして移動重心の音がするシンキングミノー。
ボートシーバスの穴撃ちにどちらが適しているかなんて言うまでもない。
陸っぱりのオープンエリアで使う時、どちらが適しているかなんて言うまでもない。
プレッシャーがかかった場所で、どちらが適してるかなんて言うまでもない。
アメリカでどちらが高評価を受けているかについても、言うまでもない。
そして日本のシーバス売り場でどちらがよく売れているかなんて、言うまでもない・・・・・
ここまで、ルアーの話ばっかしてきたけれど、こっからはラインの話をする。
現状、シーバスの世界では、みんなPEを使っている。まあ、オープンエリアでやるなら、PEがベストな事に異論はないよ。
ただし、それが良くない影響をルアービルダーに与えてしまう部分がある。
みんなPE使っていると、ルアー作りに影響がでるのだ。
どういう事かというと、小型ミノー、小型シンペンは基本的にシーバスでダメになる。何故ならPEと相性が良くないからだ。
PEってのは基本的に風と波に弱い。比重が軽く、水に浮くため、風や波が強いとその影響が簡単にラインからルアーに伝わってしまう。
特に小型プラグ、軽めのシンカーを使ったリグ、軽めのジグヘッドを使う釣りで顕著なデメリットで、そういった釣りをする場合、比重が重くて水に沈むフロロラインのほうが向いていたりする。
でも、シーバスはPE全盛だ。細号フロロ使ってミノーイング、ワーミングする奴なんていない。だから小型の固定重心ミノーの需要はない。売れない。だから作らない。そうなってしまう。小型ミノーとか小型シンペンって良く釣れるんだけどね・・・・。
0.8号のPEは風や波に弱い。だけど、シーバスの世界では大した問題じゃない。なぜなら、風や波の影響を受けにくい8~12㎝のデカいミノー、シンペン、15g以上のバイブばかりメーカーはリリースするからだ。そういうルアーは細いPEのデメリットを受けにくい。だから市場はそういうルアーばかりになるのである。
スピニングリールは極端に重いルアーは投げにくい。PEラインは風や波に弱く、軽いルアーを扱いずらい。
そんなPEとスピニングリール、ロングロッドと相性がよくて、よく飛ぶルアーが求められる。
その結果、昨日も今日もこれからも、シーバスの世界では似たようなルアーばかりリリースされる事になるのでしたとさ。
めでたしめでたし。
な訳ないだろ!!!!
ここで表題の話になるんだけど、ルアーの評価から「飛距離」は独立させましょうよ、マジでさ。
ネットのルアー評価サイトとか見てても思うけど、「飛距離」がルアーの評価に入る限り、現状の
移動重心>>>>>>>固定重心
な流れがいつまでも続くことになる。実際はメリットとデメリットがあるんですってば。
飛距離は業界で統一基準を作ってテストしたのを箱の裏側に書いておいてくれればそれで良いのです。ルアー自体の評価とは切り離して考えるべきです。僕はそう思うんですよ。
現状のルアーの評価基準だと、ホントに似たようなルアーしか出てきませんからね。それじゃつまらないでしょう。
- 2016年11月23日
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