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岡林 弘樹(オカバ)

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アジア放浪記Vol6「バラマンディの気持ち」

アジア放浪記Vol6「バラマンディの気持ち」










































ノープランな一日を、なんとか鮮やかな一日にしたい。
そんな想いで辿り着いたのは、ゲストハウスから徒歩8分のフアランポーン駅だった。













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「あ、アユタヤ行こ。」




突然思いついたのは、アユタヤ観光。
そう思った瞬間、心にアユタヤが広がった。
(行ったこと無いけど)




僕自身、タイは幾度となく訪れているものの、観光地をじっくり見て回った事が無かった。
釣りをしない友人からは
観光せんと何してんの?って真顔で言われたりするけど。
なかなか釣りメインだと時間無いんだよね・・・。




という訳で弾丸アユタヤ観光へ行くぜ。















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早速、カウンターでアユタヤ行きのチケットを購入。
3等列車で20バーツ(67円)だった。



安いな。
ガリガリ君くらいか。



























ホームに入ると、既に列車は待機していた。
その列車で2時間ほど走れば到着だ。
3等列車の車内は、クーラーは無く扇風機しか無いものの、窓から風が通るので意外と快適だった。








車窓から見える田舎風景を眺めていれば、気がついたらアユタヤの駅だった。











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駅綺麗だなー。
さすが観光地。



駅前に出ると、道にはトゥクトゥクしか居なかった。
ドライバーのオジサン達が積極的に声を掛けてくる。


とりあえず相場が知りたかったので、手始めにタクシー配車アプリを使ってみたが。
運転手側からキャンセルされてしまった。


後で知ったが、どうやら駅周辺は車の停車が出来ないらしく、そのせいでタクシーが入ってこないようだ。


もちろんタクシー配車アプリも使えない。



仕方ないのでトゥクトゥクに乗り、市街地へと向かった。







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大きな橋を渡って10分程。
市街地にやって来た。
まずは駅から近場で有名な観光地から攻めてみる。








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ワットマターハート
「アユタヤ 観光」でググったら絶対に出てくる超有名スポットだ。
入場料は50バーツ(170円)。








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おぉ、雄大。
これがアユタヤ王朝の遺跡か。







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仏頭が木に飲み込まれている。
計り知れない大地のパワーだ。











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あと、日陰がほとんど無いので歩くとマジで暑い。










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王朝崩壊時に、建物や仏像は徹底的に壊されたらしい。
300年も経っていないのに、それらの損傷はかなり激しい。










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地上の何処かに、この仏像の胴体がいまだに眠っているのだろうか。












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想いを馳せつつ、少し見て回った後に歩いて次のスポットへ。











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寺院があったり、象が歩いてたり飽きない風景だ。





















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ワット・プラ・シーサンペット
マターハートから歩いて15分くらいだった。







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有名な三仏塔。
この時代のデザインって迫力あるよなぁ。
そこまでするか?ってくらい外壁作り込んでたり。





ここは園内がかなり広かった。
日干しになりつつ、適当に歩いて終了。

























時刻も昼過ぎ。
そのままタクシーを拾ってバンコクへ戻ることにした。














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アユタヤ駅に戻ってきた。

コーラを飲みながらベンチに座っていると、バンコク行きの入構アナウンスが聞こえてくる。

荷物を持ち、踏切もない線路を横切ってホームへ向かうと、遠くの方から少しずつ近づいてくる列車が見えた。









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列車が走り始めると、社内販売のカートが忙しく動きまわる。
昼時なので、カートでは弁当やジュースなどが売られていた。

美味しそうな香りに誘われ、焼き鳥の串を一本購入してみる。
濃い目ピリ辛のタレで、これがなかなか美味い。
ご飯を買わなかった事を少し後悔した。



















2時間ほど列車は走り続け、無事にバンコクへ到着。





降りた足でMRTへ乗り換え、バンコク中心地であるチットロム駅付近まで移動する。




















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やっぱりバンコクは大都会だ。
高層ビルが立ち並び、デパートには高級ブランド店が密集している。
行き交う人達もなんだかオシャレだし、俺だけなんか浮いてるんじゃないかとオロオロする。


ここに来た目的は、カンボジア行きのチケットを買うためだ。
後日、カンボジアへ移動する際のバスを先に押さえておきたかった。














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無事に購入。
バンコク→シェムリアップまでの国際バスだ。
値段は750バーツ(2500円)とかなり安い。



バス移動はなんてったって安いのが良い。
国際バスでも、空路とくらべて半額以下になることもある。
遅延や事故などのリスクは空路より圧倒的に高くはなるが・・・。
移動手段としてはかなり魅力的だ。




チケット購入後はチットロム付近で飯を食い、ゲストハウスに帰った。
特に用事も無いので、ビールをダラダラ飲みつつ夜を明かす。


































翌日。

先日、一緒にエビ釣り堀に行ったピーギン&ピーセイ夫妻が連絡をくれ、釣り堀に連れて行ってくれることになった。



向かったのはバンコク郊外の釣り堀。
到着後、ぱっと見では普通の釣り堀のように見えた。
が、聞くと内容が少し特殊なようだ。



この釣り堀には池が2つある。
ひとつは、パイロット111のような、ごく一般的なバラマンディ堀。
ルアーでの釣り堀となる。

もうひとつは、最近バンコクで流行りつつあるという
「ビュッフェスタイル」の釣り堀だ。
魚種は同じバラマンディなのだが、システムの違う所は
全数キープ可能だということ。

つまり、釣った数だけ持って帰って良いシステムなのだ。
お手頃な金額で、しかも普通に買うと高いバラマンディが釣れるだけキープ可能、入場料以上に得しちゃう可能性だってある。

そんな釣り堀の登場に、バンコクのアングラーは踊り狂っているらしい。
ピーギン達だけかもしれないけど。


それならば、流行りを体験しないわけにはいかない。
かなりゴージャス感のあるネーミングに少しだけ期待してしまいそうになる。


入場料は600バーツ。
1kg程度のバラマンディをスーパーで買うと1匹100バーツ程度なので、言えば6匹釣ればチャラになる計算だ。




よーし。
とりあえず6匹目指すぞ。














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釣り開始時刻は8時。
それまでに各々がシステム作りや場所取りを行う。


前情報では、本日の来客数は60人
それに対して放流されたバラマンディは300匹


あれ?放流数少なくね?
ひとり6匹は行き渡らなくね??


とは思ったが、ここはタイだ。
あまり深く考えないようにした。














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眩しい程の朝日の中。



なんかこう、試合前のような緊迫した空気がながれているような・・・。




池の真ん中あたりを陣取った我々。




場所としては悪く無さそうだ。










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「とにかく最初の30分は釣れるから大事な時間だ」と口酸っぱく言うピーセイ。

さらに、その30分間は釣れたバラからルアーを外す時間も勿体ないという。

ルアーの予備を何個も作り、バラが釣れたら、ルアーを外さずにスナップを外してルアーチェンジするほうが早いらしい。


どっちでもあんまり変わらない気もするが・・・。
言われる通りにやってみた。
















緊迫した午前8時前。
選手は全員、池の畔でキャスティング体勢を取っている。

辺りに充満する殺気。

合戦前のような空気感。

池の水が干上がりそうだ・・・。







くねくねとした係員が水辺に立ち、静かに左手を上げた。


そして・・・。



「~~~~~~~~~!」←言葉が分からない。


の号令が掛かり、次の瞬間に四方八方へルアーが飛び交った!



なんて恐ろしい光景だ!!



一瞬、うわぁ!って声を上げるくらいにひるんでしまったが、正気を取り戻し、負けじとルアーを投げる。



そして聞こえる
「キィィン!」という音。



対岸のアングラーと、僕の横にいたアングラーの投げたルアー同士が空中で接触していた。


ルアーをルアーで撃ち落とす光景なんて初めて見たんですけど!


ビーダ◯ンじゃねぇか・・・。



なんかテンションあがってしまう。



















投げられたルアー達が着水した瞬間


「バァァァン!!!」

と水面に水柱が上がりまくる!

みると、隣もその隣にもバラがヒットしていた!


凄い景色だ。


と同時に俺にもヒット!
しかし途中でバラしてしまった。


急いでルアーを回収し、次のキャストに移る!


着水したルアー。
さあ掛かって来い!!



シーン。


あれ!?
ノーバイト。
もう一投!


ポチャン!


シーン。



・・・あれ?
もう一投!



・・・シーン。




・・・・え???





そこには静寂を取り戻した水面が広がっていた。




「最初の30分が肝心だぞ!」
ピーセイの言葉が頭をよぎった。




釣れる時間。




2分で終了です・・・!!
























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朝の爆発タイムが終わり、ゆったりとした空気が流れ始めている。

開始時には総勢60人が小さな池の周りに密集していたので、
もはやサッカースタジアムか何かと勘違いしそうな光景だったが・・・。

日も昇り、休憩する人も増え水辺にスペースが出来てきた。

ちなみに上の写真は人が減った時の写真である。



ここからの時間は、地球上最高レベルにフィネスな展開となる。
朝は、比較的プレッシャーも低いので2~3インチのシャッドテールワームでも反応は出るのだが。



ここからはそう簡単ではない。



基本的に1インチ前後のメタルバイブや、2インチ前後のワームがメインとなる。
たまにリアクション狙いのデカいミノーでも釣れるといった雰囲気だった。



でもね・・・。
僕、そんなルアー持ちあわせてない。
というか前情報も準備も無いし。
完全に丸腰系男子になっている現状。
ワームは持ってないしなぁ・・・。



あるのはメタルバイブだけだ。
そのメタルバイブを付けて、ひたすら投げまくるが反応は無い。











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時間も過ぎ、もう昼になった。

30分に1回、池の誰かが釣れるといった状況だ。
一旦ロッドを置く人も増えてきた。








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その中でも、ピーセイやその友達は2時間に1回ほどバイトを取っていた。


とにかく、ピーギンとピーセイは釣りが上手い。
今まで見たタイアングラーの中ではトップレベルだ。










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消耗し切ったところでご飯タイム。
食堂が併設されているようで、ハイクオリティなご飯を食べることが出来る。
できたてで香り高く、なかなか美味しかった。








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ご飯を食べた後は気分転換しようと思い、園内をブラブラと散歩。
「ビュッフェスタイル」ではない釣り堀はすぐ横だ。
こちらは適度に釣れており、よだれが出そうなほど楽しそうな光景だった。






休憩も程々に。
俺も釣らねば。
併設された釣具屋でメタルバイブを補充し、釣り再開。


















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炎天下の中。
ひたすら投げては・・・。











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巻き続ける。












僕が、タイのバラ堀で小さいメタルバイブを使う時は、ボトムから30cmほど浮かすイメージのリフト&フォールを基本にします。



日によって、フォール幅を大きくしたり、ボトムを這わせるようにしたり。



まぁ、プレッシャーが程々な釣り堀であれば、アクションに対してシビアに考える必要は無いかもしれませんが・・・。



この釣り堀は一味違う。



総勢60人が300匹のバラマンディを奪い合う戦場なのだから。



心を無にし、色々試し続けた結果。




ボトムから極力浮かさないよう、糸フケを下にシャクり一瞬だけポンピングさせるアクションで遂にバイトが出始めた。










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開始から実に5時間。
やっと釣れたぁ・・・(漏
正直ボウズ食らうかと思った。










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ヒットルアーは、併設した釣具屋で先ほど購入したメタルバイブ。



ルアーのサイズを小さくしても、パール系やメッキ系のカラーだとプレッシャーが強いようで。
明確な釣果の差が出ていた。



なので出来るだけダークなカラーを選んで買ってみたのだ。



このルアー買ってなかったらと思うと・・・ゾッとしますね。




















その後は、同じような感じでやり続け、チラホラとバイトが取れた。








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※タックルデータ※
ロッド:TULALA TravelSpinLight200
リール:シマノ2500番
ライン:PE0.8号+12LBリーダー
ルアー:マイクロメタルバイブ








結局、僕は3匹釣り上げてタイムアップ。


もっとカラーやルアーのローテションを豊富に出来れば釣果は伸びたのかなぁ、なんて反省しつつ。


手持ちの道具でアレコレ考えながら、しかも数にこだわって釣りをするのはなんだかとても新鮮だったなぁ。







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釣ったバラマンディはお持ち帰りです。







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最後に記念撮影!


美味しそうなお魚さんたち大集合!


ピーセイとその友達は5匹ずつ。
流石だなー。


結局、この日に6匹リミット達成している人はかなり少なかった。








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こんな風に、異国の流行を嗜むのも悪くないなぁと実感。
いや、むしろかなり楽しい。
このバラ堀、言ってしまえば今旅最高の難易度を叩きだしてしまった訳だけれど。
ツラくも楽しい、最高の思い出になりました。






ちなみに釣ったバラマンディはピーギンにあげました。
エビ同様、なかなか喜んでおりましたとさ。







やっぱり、どう転んでも楽しいのがタイランド。
残りの自由時間、どう遊んでやろうか考えながら。
今日も一日が終わっていくのでした・・・。































アジア放浪記Vol6「バラマンディの気持ち」~終~
次回へ続く・・・。

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