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小川健太郎釣りペイジ


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ニオイの素。できたでゲソ

おまたせしました。
エクストリーム×マドネスジャパンさんのコラボフォーミュラ
SIN-ZOフォーミュラの再生産!!

じつに8年ぶりになるのでしょうか。
開発が2001だから、10年目。
きっかけは、徒労に終わったアルブミンテストからでした。

当時、フォーミュラの効果をいろいろ実験しており
心拍数をはかるデータピンガーという器具を設置した各肉食魚に対して
どのアミノ酸が効くか、などと勝手に校内でやってたわけです。
超音波で魚体からダイレクトに鼓動を飛ばし、
水中マイクを繋いだノートパソコン結果が目で追えます。

※コレに関しては全く無許可での実験でした。
 後輩が取り付け手術の練習に付けた魚なので、
 まあ、なにをやってもいいんですが。

いろんな物質をためしてみたものの、
ご存知のとおり、多少の効果しかありません。
さすがに釣り人はよく知ってます。
水槽と池での環境は違えど、その結果といえば同じようなものです。

添加することに意味はありますが、
添加することで飛躍的な効果は得られない。

個人的な結論からいえば、アミノ酸なんてどうでもいい、と
なりました。
強いて言うならニオイ消し。
手につくタバコ、Lセリンなどの忌避要因を緩和させるためには効果的です。
でもこれはスルメやサキイカで拭えば済む話です。

で、ミミズの有効成分とされるアルブミンを試していたときです。
アルブミン単体で何回か行った結果は、
心拍数もほとんど変わらないため、期待していた側としては
かなり残念な結果でした。
やけくそになって、ミミズのミジン切りを投入したら、強烈な上昇。
で、アミノ酸のミックスしかない、って頭になりますよね。普通。
そんなある日、先輩が「土と一緒に入れたら?」とおっしゃいました。
加工時に変性するような不安定な物質ではなく、土。
ちょっと面白そうだったので、ミミズのいるところの土を投入。
なんかアミノ酸より上昇します。でもこれは水槽環境だからでしょう。
土とアルブミンを入れると、ミミズ並みの上昇!

何だこりゃ。

というわけで、無機質側へ興味が傾きました。

(アミノ酸と無機物質の話は秘密多いので中略)

心の中で思っていたのは、もっと効果が長いもの。
そして食欲ではなく、怒りのファクターを刺激するもの。
そう、血の色素成分を形成する、鉄や銅の酸化です。ようはサビ。
錆びた鉄のフックのほうがよく釣れますよね。刺さりは別として。アレです。

当時からフォーミュラで絶大な技術を持っていた、
マドネスさん(のちのマドネスジャパン)に依頼することに。
鉄分をボトル内で酸化しないようにオイル化した素材。
ガスでこれまた酸化を抑えたスプレーのパッキング。
このセットで魚の血の成分を取り出して詰めてもらったわけです。
これにより、噴射した瞬間から酸化しはじめ、
長時間、長距離への効果を狙うことができるようになりました。
目立った売り方をすると当時はすぐパクられるので、
血中成分とだけ書いてました。

噴射した時は単なる魚のニオイのフォーミュラ。
15分後、そこはスプラッターな市場の現場の香りに包まれます(笑)。
水中も同じこと、いや、それ以上の可能性はあります。
残念ながら心拍の実験の水槽はそのときはありませんでしたが、
学校には実験のストック用の水槽というかコンクリ池がいくつかあり、
淡水の肉食魚はワタクシが後輩のために補充していたので、
自由に使って試しました。小さな石にほんのちょっとつけて投入。
数分経たないうちにナマズは逃げ惑い、
それ以外の魚は索餌をはじめます。
もはや異常事態です。
ナマズは予定外の行動(笑)でしたが、開発をすすめることにしました。

そこから約1年後、マドネスとエクストリームから販売開始。
大手に目をつけられないよう、静かに売りました。

で、買った人はかなりの確率でリピーターに。
最初に作った大量のストックは、マドネスジャパンにあり
エクストリーム分を売り切ったあと、そこからデッドストックを探してもらって、と
ジワジワしか売れないため、結構大変でした。

さすがにデッド在庫も底ついたらしく、今回再生産することに。
が、今度は地震の影響でパーツや素材に影響が出ました。
紆余曲折で、ようやくです。

大手メーカーの研究方向とは全く違う方向で、比較の対象でもないため
非常に申し訳ない存在です。

そして、フタを無くしたらエライことになります。
ポケットサイズなのに、ポケットはまずいです。
開発時にポケット想定があったので、このサイズなのに…。

もし、ポケットの中で噴射したら…

15分後、その周囲は殺人現場です。
犬が吠えます。ネコの目つきが変わります。
ブラックバスの模様が出ます。ナマズは逃げます。
大型肉食獣がいるとマズイです。ピラニアも同様。
その前にガスのスプレーなので、飛行機たぶん無理です。
布に噴くと色は黄色→焦げ茶になります。

そんなSIN-ZOフォーミュラ。
効果はありますが、逆効果の場合もあります。
スズキ目、トラウトなどはイイ方向に行きますが、
他の魚に使用したら、どうなっても知りません。
隣に違う魚の釣り人が居る場合は使用しないで下さい。
石に噴きつけて投入する「浸け置き漁法」の場合、
下流に違う釣りをしている人がいないかご注意下さい。

そういう残念なくらい面倒な商品です。
もちろん大ヒットは最初から望んでません。
ヘラ師、コイ師からクレーム来たら最悪です。

前衛的実験欲を満たすためだけの、小ボトル製。
制汗スプレーくらいのサイズです。

17mlボトル
 

使ったあと、可能なら噴射ノズルを洗った方がいいです。
噴霧口で酸化したら固着する可能性があります。
ノズルは脱着できます。
万が一固着して、まだ残量のある場合は
お湯等でノズルを洗うか、
他社の投棄予定のスプレーノズルを取り付けてみて下さい。



※全国ショップ様にてお求めいただけます。
 小売店様へのデリバリーは来週からスタートとなります。
 ご注文FAXは072-734-7112(エクストリーム/高田まで)

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