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上宮則幸

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You may dream 佐藤くんの不安

だいたい、遠征出発前夜のおれは気分が昂り眠れないんだがその理由が分かった。
アルコールだな!(笑)
興奮を落ち着けようと酒を飲む。
するとズルズルと夜更かししてしまうのがいつものパター。

しかし、今回は買い置きをちょうど切らしていて最後の一本を夕食と一緒に味わった。
すると、就寝前に多少頭ん中で色々考えが巡りまくったが、気が付くと外は明るくなっていた。
目覚ましのアラームが鳴る前にだ。

勇んで起き、髭を整えて適当に髷を結い服を着た。
ネットで天気予報を見ながら紅茶を飲んで暇を潰していると佐藤くんが迎えに来る15分前。

もう玄関前に支度してある荷物を駐車場に全て運んでしまい、一旦部屋に帰って一息着いたら佐藤くんからのラインを受信。
「今、駐車場に到着しました」。

なんとも絶妙なタイミングに非常に気分がいい。

部屋に鍵をして再度駐車場に向かうと佐藤くんが車内の整理をして荷物の積み込みをしてくれている。


彼はなんと、Fishmanオフィスがある北海道は札幌から航路陸路乗り次いで社用車で鹿児島まで来た!
撮影後にイベントトレイルを行うためだ。

お疲れお疲れ!
手短に声を掛け、荷物を積み込み助手席に乗り込む。

実はこの日、鹿児島は雨。
気温も14℃と、ここ最近では異常に寒い。

「いやぁ~、鹿児島寒い寒い!」
え?(笑)

まさか北海道から来た人の言葉とは思えない第一声に笑ってしまった。
寒い筈だ。
佐藤くんは短パンにTシャツ1枚。

いや、君その格好は油断し過ぎだよ(笑)
「いやぁ~、夕べ泊まった宮崎が暖かかったから」

らしい(笑)

なにはともあれ、鹿児島空港に向かう。
道中は撮影の打ち合わせとお互いで調べた島のアレコレの情報交換。
そして、雨中ドライブだったがスムーズに鹿児島空港に到着。

さて、駐車場駐車場…
あれ?どこも満車!?
いつもおれが利用する送迎付きの格安パーキング数ヵ所は全て満車。
ちょっと今まで経験した事の無い状況に少しばかり慌てるが、時間的に余裕を取った計画の上に予定より早目の出発だったから、送迎無しのパーキングに停める事に決定。

しかし、ここに来て佐藤くんが荷物のパッキングが完全じゃないとか言いだしてパッキングを始める(笑)

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皆に見てもらいたいぐらい手の込んだ撮影のレジュメを作成した彼だが…そう、彼にはこんなズボラなところがあって、憎めない(笑)
しかし、おいおい大丈夫か?と思っている間に異常な迅速さで、雨にずぶ濡れになりながら事を済ませる佐藤くん。
仕上がった荷物のバッグは内側から何やらあちこち飛び出して金平糖のようで可笑しかった(笑)

まぁ、こんな感じで無事鹿児島空港搭乗カウンターでチェックイン。

一旦、沖縄の那覇空港に向かう。

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目的地の宮古島へは、那覇で乗り継ぐ必要があるが、ちょうど昼飯の頃合いで時間的余裕もある。

腹ごしらえに沖縄そばを食う。

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沖縄そばとソーキそばがあるが何が違うんだ?と、おれが沖縄そば、佐藤くんがソーキそばをオーダーする。
どうやら、トッピングされている肉の違いらしい。
やって来たお互いの器を見て納得してからすすった。


さて、沖縄。
気温は多分30℃近い!
2月末に来た時も25℃もあったからおれはそんなに驚かなかったが、佐藤くんのリアクションは北海道道民らしいものだった。

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空港建屋の屋外の展望スペースに出た佐藤くんは、眉間にシワを作り目を細めてうめくように1分に一度は「暑い!」を繰り返し、3分に一回「空気が違う」とこぼす。

少し撮影した後、「ま、中継地はそんな重要じゃないすから」と、早々に建屋内の涼しい喫煙室に駆け込んだ姿が鹿児島育ちのおれには少し面白かった。


そして何事も無く乗り継ぎの飛行機に乗り宮古島へ。

コジンマリとした空港玄関から一歩外へ出ると、雰囲気に那覇空港の数倍は南国感がある!
通路の植物、人々の服装の軽さ、そして高い建物が無く開けた風景と青空!
気温は31℃だと言うが、それ以上に感じる。
那覇は少し雲っていたが、宮古は快晴。
陽射しの強さがまた一段とそう感じさせるのだ。

タクシーを拾い荷物を積み込み宿を目指す。
佐藤くんが行き先を告げる。
道中、運転手さんと会話。

「観光ですか?」
え~、観光みたいな仕事の魚釣りです(笑)
「船から?」
陸からです。
「ふ~ん…」
 
一旦、不自然に会話が途切れる。

宮古島は大きな魚は釣れますかね?
「宮古は船からじゃないと、なぁ~んも釣れない」
えっ?
「みんな釣りたい釣りたいって言って宮古に来るけど、なんにも釣れなかったって言って帰るさ~」


いや、ネット情報でも同じような書き込みを多数見付けた。
船ならビッグゲームが楽しめるが、陸からは案外ショッパイんだと。
加えて、宮古島でおすすめの釣り場を釣具屋さんで尋ねたら「腕さえあればどこでも釣れるさぁ~」と言われたと言うレポートも。

なぁ~るほど(笑)と思いながら宿に到着。

今回の遠征は5泊6日だ。
その全ての宿泊をこの宿で過ごす。
部屋はウィークリーマンションタイプで、2LDK。
事前にネットで部屋の詳細を見たが、キッチンを備え、レンジ冷蔵庫炊飯器…基本的な電化製品も揃い、広々使えておれと佐藤くんそれぞれのプライベートルームも確保できる。
おれはタックルのメンテに、佐藤くんは撮影データの整理や編集にやはりプライベートルームが必要だろうとの配慮で格安な部屋の中から佐藤くんが予約してくれていた。

管理人から部屋の鍵を預かる。
レンタカーもこの宿から借りる。
その鍵も預かる。

「お帰りは部屋に鍵を置いてそのままで結構です。」
え?
「ドロボーは居ないから(笑)」

書類に署名する必要も無く、何だか拍子抜けする程に…ザックリ言うと非常に適当な感じでチェックイン完了。

そう言えば、空港までのドライブ中に佐藤くんが言ってた。

「なんか、一つ不安なんですけど、宿がねぇ…」
え?一番肝心じゃん!予約したんだろ?
「もちろん!ネットで予約もしたし、詳細確認したかったから直接電話もして確認もしたんですが…」
じゃあカンペキじゃろ?!
「いや、それが…電話の対応にあまりに覇気が無くて、本当に大丈夫かなぁ?て、念押しもしたんですが逆に不安になっちゃって…」



………彼の悪い不安は的中してしまう(笑)



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