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上宮則幸

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▼ 3月23日

連日中流であててる魚達の時合いの規則性をある程度掴めたつもりでいる。
ボウズ逃れの一本をひねり出す術はとりあえず得たわけだ。
フッコだけどね。

今日から暫くはその釣りは捨ててしまおう。
戻り鱸の群れがそろそろな気配なんだ。
だぁれもマークしていない、あの場所でひとりでそれを「お帰り」と迎えたい。

おれは鱸しかやんない。

冬に見送った鱸達を、春に真っ先に迎えられるあの感動を味わえるのは、鱸だけ追っかけてる頑固者だけだと思ってる。
それはねー、本当に嬉しいものなんすよ。
それまでの我慢が長くてシンドイだけに喜びもヒトシオなんすよ。

読みを外して結局迎えられん事も少なくないし、夏までだぁれも釣れない年もあるし頑張っても報われない年の方が多いようにも思うんだが、去年はあてたからね！
嬉しかったー！



そんな期待感を胸に、あちこち移動して投げに投げた。
河口域でベイトの群れを見つけだそうと躍起になったが…やっぱりあの場所にはちゃんといた！
コノシロ。

先攻者数名。
釣果はわからないが、上げを待たずにさっさと引き上げてしまった。

広い浅場で独りで、雨粒が落っこちそうな空を気にかけながら粘って、撃沈。

あきらめて帰ってしまっても良かったのだけど、中流域にキビレを狙いに行ってみた。

二投目
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応えてくれた魚にありがとう！

期待を胸に待ってはいるけど、無理なら無理で、楽しめる方法もあるよね。

鱸しかやんないとは言いながら(笑)




しかし、なぜにこの川でしか釣りしないのか？
鱸ならば他の川でもいいだろ？
磯なら簡単に出せるだろ？
烏賊はやんねーの？

いや、この川で鱸釣ることが幸せなんす。
この川のデカい鱸がガキの頃からいまだにおれの憧れなんすよ。

おしまい







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