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上宮則幸

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糸鳴きと軋みと 2

なんとなく気が引けてたわけだ。
まだまだ手の掛かる幼子がいながら仕事を再開して、おまけに先月から現場の責任者になった相方に何もかんも押し付けて自分だけ楽しく魚釣りになんか行けるわけない。
それにみなもと過ごす時間は楽しいし。
ただ、我慢はしてたよね(笑)
最近は、相方からも何度も釣りに行かないの?と言われていた、そんな日々。



暫くおれは釣り師に戻る。
戦略も何も無い。
ただ、夢の中で見せられたあの場所にルアーを射れるだけなんだ。
霊感に従うだけ。

正直言うと、最近はあまりに釣行を空けたために地形に関する自信はない。
ただ、長い経験から各支流や本流の流勢を見れば、大まかな予想はつく。
まだ少し明るい時間帯の干潮潮止まりに現場に入れたので、ひとしきり地形や、流勢、水塊の分布を監察する。
支流の高山、串良と本流肝属の水は昼過ぎからの僅かの雨の影響で若干の濁り。
汐入はそれよりマディー。
荒瀬の水はクリア。
濁りの状況から、いつもなら迷わず荒瀬と本流の水塊の壁にルアーを通すランガンを選択するが、最初から決めていた通りの立ち位置に陣取る。

汐入と本流のぶつかるヨレをひたすらに通そう。
ただ面白い事に、潮が上げてくると、荒瀬の水がその立ち位置に芯をずらしてくる。
すると、汐入の水は立ち位置から遠ざかり、左岸寄りに動く。
本流の水は荒瀬の水の恐らく下。

更に潮が込み潮位が上がると、複雑に水が絡み合うスポットを形成した。
すると、時折60cmほどのボラがびったんびったんライズする状況から、明確な上げが込んでくるに連れて、河口から20cmほどの何かが遡上してきた。
そしてそのスポットに高密度で集結しだした。
イナッコなのか?コノシロなのか?


何かが起こると感じ始めた時に、何かがヒットした。
最初エイだと思った。
結局バレたんだが、それにしては腑に落ちない点があった。
ま、逃げちまった魚なんて何だっていいか。

そんなに簡単には釣れんやろ。
今はただ、この場所を好きになろうと思った。


実釣の様子を一部、YouTubeに音声のみアップしとるよ













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