昭和４０年代生まれの釣り好きなら、誰もが影響を受けたであろう

漫画「釣りキチ三平」。

渓流釣りで、ヤマメやイワナを三平が釣り上げる場面がよく出てきた。


小学生だった私は、渓流魚は寒い地方の渓流にしか生息して

いないと思いこみ、凄く憧れたのを記憶している。



大人になり、釣りを再開しルアーを始めたころに、四国にも

渓流魚が居るという情報は聞いていたものの、いろいろな理由

から出来ずにいた。




憧れてから34年あまり経った今年、次男が高校生になるのを機に、

渓流トラウトルアーを始めようと思い立ち急遽タックルの準備と、

釣行ポイント探しが始まりました。



暖かい高知の西南部は、渓流魚の生息場所もほんの数河川

しかなく、釣行ポイントの選定は厳しいものがあります。

（プチ遠征でもすればいくらでもありますが、近場となると・・・）

生息河川の情報を集めていると、ひょんなところから情報が

転がり込んできました。

ここには、書けませんが少々以外なポイントでした。




実釣日は解禁日の翌日の「3/2土曜日」と決め。

釣行先はその「以外なポイント」にしました。

なにせ渓流トラウトは初チャレンジ、北海道の友人にメールしたりして不安を拭います。



釣行前日の3月1日は、入渓するのに厳しいと思えるほどの、

かなりまとまった雨が降り、釣行を更に不安にさせます。

悩んだ挙句に、とりあえず入渓地点まで行ってみることにしたんですが

入渓地点に到着すると、濁りもなく問題なく入渓出来そうでした。


先行者も居らず、先ずは一安心で入渓！



逸る気持ちを押さえ入念に準備し、釣り始め開始

数箇所のポイントを叩いて反応なし。



5ftのロッドは慣れていない為に、キャストは精度もままならないし

トレースラインも、速度も合っているのか、合っていないのか？

やはり、初チャレでは厳しいのかと不安が過ぎる。




遡行していくと、素人目でも今までの一番のポイントが現れる。

少々大きな石に身を隠しながら、1投目のキャストは反応なし！

これほどのポイントに居ないのか？？

不安を抱きながらの2投目でした、ピックアップ寸前にヒット！

あたふたしながら、ネットですくい上げた時、ええ歳したオッサンが

思わず「やった～～！！」の雄たけびをあげていました。



ネットの中の、アメゴは銀色の魚体に藍色のパーマーク、それに朱点

それは川の宝石！キレイな魚体に魅入ってしまう。


手元に釣りキチ三平の劇中に出てきた、魚そのもののがありました。

20cmと小さかったですが、サイズは関係ありません。

アメゴ(アマゴ)なので、ヤマメの亜種なので少々違いますが、

そんなことも、どうでもいいんです。

34年前の夢が叶った瞬間でした！



長く夢見てた時間を飛び越え、気持ちは11歳の少年の頃に戻っていました。

1ヵ月ほど準備と情報集めに奔走した甲斐がありました。

いろいろ情報やアドバイスをくれた、北海道の友人にも感謝です。




さらなる追加を求めて、遡行しますが魚止めの砂防提まできて

追加はならず、高巻きは出来そうにないので引き返します。

入渓地点まで戻り、一旦下流に入り直し、そこでようやくヒットでしたが

バレてしまいます・・・

ミノーには反応が無くなったので、スプーンに変えるとすぐヒット！

なんとか2匹目を追加出来て、やれやれ一安心。

キレイな魚体はいくら見ても、飽きませんでした。





気持ちが落ち着くと、ウグイスが鳴いているのが聞こえてきました。

南国・高知はもう春です。




エピローグ：

アメゴは初釣行の記念に、お持ち帰り。

七輪に炭を熾し、遠火でジックリと焼き上げ、美味しく頂きました。


次男も大絶賛の旨さでしたよ！



花粉症が酷い私ですが、1ヵ月ほど前より薬を服用し症状を抑えてました。

渓流の山の杉は「花粉でいっぱい」で、釣行開始2時間後くらいから、

薬を服用してるにも関わらず鼻水が止まらなくなり夕方まで続きました。

高知県は例年に比べ、かなり少ないという事前の情報でしたが

ここでは、大量に花粉が飛んでいたようです。

薬を服用してた為油断してました（汗）、例年3月中は大人しくしてたので、

暫く花粉が納まるまでは釣行を控えよう。

 

〔釣果データ〕　
　アメゴ(アマゴ)：20cm：2尾
　
〔タックルデータ〕
【ヒットルアー】：Bassday・シュガーミノー50F カラー・オイカワ
　　　　　　　　　コータック・スプーン3g
【ロッド】：Angler's Republic・PALMS Sylpher SYKSi-49UL
【リール】：SHIMANO・'09TWINPOWER Mg C2000S
【ライン】：YGKよつあみ・ナイロン4lb